服はなぜ、人の心を動かすのか。秋冬は「記憶」を纏う時代へ。【2026-27 秋冬コレクションレポート vol.21】
今季のファッションを貫くのは、記憶や愛着、継承へのまなざし。長い時間を経たような風合い、受け継がれてきた意匠、どこか懐かしさを呼び起こす素材やディテールが、装いに豊かな物語を与えている。
Worn-In Memories
人生のエモーションを記憶する服。

その服は記憶を運び、感情を宿す。時代を超えて引き継がれてきたデザインコード、ノスタルジーを誘う伝統の素材や柄、長く着込んだようなアンティークな風合いやほころびは愛の刻印のよう。これまでもこれからも大切な服。それが2026-27年秋冬のメッセージ。懐かしい人や時間を紡ぐワードローブをデザイナーたちはそれぞれの眼差しで再解釈、最新スタイルへと昇華した。それは回帰ではなく明日へと向かう再生。着る人の心に届くリジェネレーションなのだ。
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- photography: ©Launchmetrics
- editing: Kaori Tsukamoto
*「フィガロジャポン」2026年7月号より抜粋