「王室らしい結婚式」ティラーヌ・ブロンドーの挙式に注目。
ティラーヌ・ブロンドーが挙式して数日後、式で着用したウェディングドレスが披露された。フランスレースが美しいミュウミュウのドレスにはアトリエの職人技が駆使され、製作時間は数百時間に及んだそうだ。ロイヤルウエディングも彷彿とさせる、まさに匠の技と呼ぶべきドレスだ。
6月29日、パリ16区の役所で簡素な市民婚をおこない、法的に夫婦になったティラーヌ・ブロンドーとバンジャマン・アタル。25歳のティラーヌ・ブロンドーはテレビ司会者のヴェロニカ・ルブリーを母に持つ、元「世界一美しい少女」だ。ふたりはその後、南仏のグラースにあるお城シャトー・ディテールで華々しい結婚式をおこなった。
結婚式で新婦は、市民婚でのおしゃれなショートケープから一転、豪華なトレーンつきウェディングドレスをまとって登場した。最高級のカレー・コードリーレースをふんだんに用いたドレスはミュウミュウが製作したもの。約700万人のフォロワーに向けてインスタグラムでティラーヌが発信したように、少女からの夢がこのドレスで叶った。「とんでもない夢を抱いていました。ミュウミュウと仕事するようになったのは16歳のときです。人生の節目で着るドレスを、ここで作ってもらうことになるなんて、想像もしていませんでした」
エレガントなデザインもさることながら、見えない細部まで及ぶアトリエの職人技に圧倒される。フランスレースを30メートル使用し、完成までに240時間以上の作業を要した。このオーダーメイドのウェディングドレスはまさに匠の技の結晶だ。
新婦自身、SNSでこう感嘆している。「どの細部も驚嘆すべきサヴォワールフェール(職人技)で丁寧に仕上げられました。夢を実現してくださったすべての方々に感謝します」
メゾン各社が希少なサヴォワールフェール(職人技)を追求するなかで、ティラーヌ・ブロンドーのドレスが示すこと、それはオートクチュールの真価を測るのは、費やされる時間、作業の精緻さ、そして職人技術の継承であることだ。
現代のプリンセスドレス
定番のシルエットに長袖、繊細なレース。ティラーヌ・ブロンドーが選んだこのドレスは、ファッション史に刻まれた数々のロイヤルウエディングを思い起こさせる。
とりわけ、1956年にモナコのレーニエ3世公と結婚したグレース・ケリー。彼女のドレスはヘレン・ローズがデザインしたものだった。そして2011年、ウィリアム皇太子とケコンしたキャサリン皇太子妃。この結婚式がきっかけでロマンティックスタイルが再び流行した。
こうしたロイヤルウェディングをそのまま再現しようとしたわけではないものの、ティラーヌ・ブロンドーは、魅力的な要素を取り入れ、ひとつの洗練したスタイルを実現した。そしてあらためて思い出させてくれたこと、それはウエディングドレスがいつだって、ひとつの物語を紡いでいることだ。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Bénédicte Magen (madame.lefigaro.fr)
- edit: フィガロジャポン編集部