『暗闇をくぐってみたら Part2 笹岡由梨子展「渦巻」』が市原湖畔美術館で開催中。

Culture

「村」が住民たちに贈る、狂おしく切ない映像詩。
『暗闇をくぐってみたら Part2 笹岡由梨子展「渦巻」』

美術館周辺のダム建設により湖底に沈んだ村の記憶をテーマに新作を発表した笹岡由梨子。地域の写真家が記録した住民たちの写真や、かつて実在した「水中彫刻公園」構想のリサーチを重ね、「村」を主人公に紡いだ物語を自作の楽曲にのせた映像インスタレーションを展開する。笹岡自身とテノール歌手が朗々と歌い上げるのは、村を去った人々への切なくも狂おしい思慕だ。童謡にも鎮魂歌にも聴こえるリズムと旋律はユーモラスでありながら不穏で、いつまでも脳裏にこびりつく。

『暗闇をくぐってみたら Part2 笹岡由梨子展「渦巻」』
会場:市原湖畔美術館
0436-98-1525
開催中~9/23
開)10:00~16:30最終入場(火~金) 9:30~18:30最終入場
(土、祝前日) 9:30~17:30最終入場(日、祝)
休)月 ※9/21は開館
料)一般¥800
https://lsm-ichihara.jp/exhibition/yurikosasaoka_kurayami/


  • text: Chie Sumiyoshi

*「フィガロジャポン」2026年10月号より抜粋