ロバート・パティンソンがジャガー・ルクルトのグローバルアンバサダーに就任。父親になっての変化、父親から受け継いだものを語る。
英国人俳優のロバート・パティンソンが、ジャガー・ルクルトの新たなグローバルアンバサダーに就任。話題の映画作品に出演し続け、俳優として歩みを止めないその姿勢が視線を集める彼と、創造的な自由と大胆な自己表現を繰り広げるジャガー・ルクルトの美的価値観は共鳴。そんなふたつの存在が響き合う、ロングインタビューが届いた。

Q. 今日、世界規模でジャガー・ルクルトのようなメゾンを代表することには、あなたにとってどんな意味がありますか?
時計というものは、何世紀にもわたって人々の情熱や探究心を象徴してきたものだと思います。そんな時計のように、美しく、そして希少なものを代表できることは、とても光栄なことです。
僕は昔から、人が何を集めているのかを見るのが好きなんです。まるで、そのコレクションから、その人のアイデンティティや物語を逆算して読み解くような感覚があります。そして、それぞれのものが愛情や思い入れを込めて集められ、一緒に並べられたとき、そこにどんな新しい世界が生まれるのかを見るのも好きです。ジャガー・ルクルトの時計にも、それと似た感覚を覚えます。 ひとつひとつのタイムピースには、歴史やアイデンティティ、そして唯一無二の物語が込められている。細部まで考え抜かれ、丁寧につくられた時計を見ると、その背景にある歴史や由来まで感じ取れるような気がします。
たとえ新しく製造された時計であっても、ジャガー・ルクルトのタイムピースには何世紀にもわたる物語が宿っている。だからこそ、今この瞬間がより豊かなものに感じられるんです。
現代の世界では、あらゆるものがものすごいスピードで動いています。そんな中で、美しいものは一時的な流行よりも長く残るのだと、静かに、そして確かな重みをもって思い出させてくれる。そして、人間が時間と手間、そして細やかな注意を注ぐことで、どれほど素晴らしいものを生み出せるのか――そのことに目を向けさせてくれるんです。

Q.「時計」という言葉を使わず、クラフトと規律という観点だけでジャガー・ルクルトを表現するとしたら?
「タイムレス」ですね。 単なるダジャレというわけではなくて、ジャガー・ルクルトは、日々渦巻いている目まぐるしい混沌から、僕に立ち止まるための時間を与えてくれます。これほど美しくつくられた芸術作品を見ながら時間を確認するという行為には、なかなか得られない静けさがあります。
時計を見ているのに、そこに永遠が広がっていくように感じる――そんな矛盾した感覚があるんです。 ひとつの物体の中に、これほど魔法のようなものを見つけられること自体が、とても稀なことだと思います。 時間に深く根ざしているからこそ、そこから「永遠性」が生まれるんです。
Q.多くのラグジュアリー製品が似通って見える今、あなたが思うジャガー・ルクルトならではの違いは何でしょう?
神話的でありながら、とても親密。確固としているのに、柔らかさもある。 そういう相反するものが同時に存在する、魔法のような組み合わせが、独特で人を惹きつけるオーラを生んでいるのだと思います。 そして、ものの見方そのものを少し変えてくれる。 見慣れたものさえ、もっと興味深いものに感じさせてくれるんです。

Q. 俳優として、自分自身の意思決定に心から驚いた最後の瞬間を覚えていますか?
しょっちゅうあります! 確信というものは、なかなかつかめないものだと思います。行動した結果として生まれる副産物のようなもので、完全に理にかなっているわけでもない。ときどき、まるで未来から響いてくるエコーのように感じることがあります。 脚本を読んでいるのに、「これ、もう自分はやったことがあるんじゃないか」と、未来で起きることが波紋のように現在へ戻ってきているような感覚になるんです。
あるセリフや言葉、描写されたアクション、あるいは声の可能性に、不意に心を掴まれることもあります。 そして、それについて頭から離れなくなったら、「たぶん、やらなきゃいけないんだ」と思う。それでも、自分の選択に驚くことがなくなるわけではありません。特に、何度も自信を失いそうになるようなときには。でも、どうしてそう感じるのか自分でも完全には説明できなくても、無視することはできないんです。
Q. 「うまくいかないかもしれない」と少しでも分かっていながら、それでもプロジェクトへの参加を決めたことはありますか?
もちろん! 常にリスクはあります。でも、自分が信頼している人たちや映画監督と仕事をすることで、そのリスクは和らぎます。みんなで力を合わせれば、奇跡を起こせるかもしれない、と期待できるから。大切なのは、そもそも「やってみよう」と思わせてくれたものを手放さないことです。それを、先の見えない、あるいは途方もなく感じられる瞬間を進んでいくための北極星や錨(いかり)のようにする。プロジェクトを進めながら、自分たちでリアルタイムに地図を描いていく。そして、最後には何かしらの場所にたどり着けていることを願う、そんな感じですね。
Q. これまで身につけた中で、最も意味のある時計は?
父が僕にくれた時計です。 すべての物には、それぞれ物語と人生があるんだと、思い出させてくれるものです。僕は昔から、受け継がれていく品に強く惹かれます。 そしてジャガー・ルクルトが、ひとつの時計が実際に何世代にもわたって受け継がれていくよりも前から、そうした価値や意味を感じさせてくれるところが好きなんです。
Q. 今の人生やキャリアの段階で、時間はまだ「自分が支配しようとするもの」ですか? それとも「もう抗うことをやめたもの」ですか?
どちらかというと、時間に身を委ねることだと思います。 時間を支配しようとすると、本当に疲れ果ててしまう。そしていま、父親になったことで、そのことがますますはっきり分かるようになりました。 すべてがあまりにも早く過ぎていく。そして、すべてが本当にかけがえのないものです。
だから時間を支配しようとするのではなく、一瞬一瞬がどれほど貴重なのかを味わう。そして、十分な厳密さや意識をもって生きれば、一瞬のように過ぎ去っていく時間でさえ、その痕跡を意味のある形で心に残すことで、一生続くものにできるんだと思います。
Q. ジャガー・ルクルトの時計を選んで身につける人は、どんな人だと思いますか? そして、それはあなた自身について何を表していると思いますか?
細部へのこだわり。そして、注意を向けることによって、想像力と仕事の積み重ねから、意味のある「タイムレスなもの」を生み出せるという意識。 それを手首に身につけて思い出せるというのは、ひとつの贈り物であると同時に、ひとつの意思表示でもあります。 そして僕は、ジャガー・ルクルトのタイムピースが、「見せる」だけではなく、それと同じくらい「与えてくれる」ものだというところが好きなんです。
ジャガー・ルクルト
0120-79-1833(フリーダイヤル)
https://www.jaeger-lecoultre.com
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- photography: Courtesy of Jaeger-LeCoultre
- edit: フィガロジャポン編集部