【鎌倉さんぽ】路地裏の古民家で出会う、うつわと雑貨2選。
秋の風が心地よく、散歩にぴったりの季節。いつもより足を伸ばして、お店めぐりをしてみませんか。暮らしを豊かにしてくれる、うつわや手仕事の道具が並ぶ鎌倉のギャラリーとショップをご紹介。

心地よい空間でじっくりとうつわ選び
#01.青ト白

江ノ電の長谷駅から徒歩12分。長谷の閑静な住宅街の路地を入り、緑豊かな庭の先にそのギャラリーはある。古民家をリノベーションした、白を貴重とした空間に足を踏み入れると、そこには静かで豊かな時間が流れている。
「空間ごと楽しんでほしい」と言うのは、店主の杉山櫻さん。
アンティークのような印象的なドアはイギリス製、窓は葉山の古建具の店で出会ったものだそう。窓枠は杉山さん自身も塗る作業に参加し、味わい深い白色に仕上げた。
その窓から差し込むやわらかい光に包まれるように、佇まいの美しいうつわが並ぶ。

国内の作家もののうつわや古物など、常設では20〜30人くらいの作家さんの作品が展示されているのだが、それほど多くのものが入り混じっているとは思えないほど、不思議と調和がとれている。
そこから感じとれるのは、店主のたしかな審美眼だ。必ず自らの目で見て、実際に触れてみていいと思ったものしか迎え入れないという杉山さん。

「セレクトする上では、ただ好きなもの、気に入ったものというだけではなく、この空間に置いた時にしっくりくるか、作品たちも心地よく過ごせるかどうかというところも大事にしながら選んでいます」
そんな杉山さんのことばを受け、自分の家に持ち帰ったときにしっくりくるうつわはどれかとじっくり向き合う時間はぜいたくなひとときだ。

月に一度のペースで展示会も開催されている。2026年10月10日〜18日は佐藤朱理・谷口竜 二人展、10月31日〜11月8日はpaisano展を開催予定。新たな作家や作品との出会いを楽しみに、定期的に訪れたい。

青ト白
アオトシロ
神奈川県鎌倉市長谷5-7-21
070-6960-4740
営)12:00〜17:00 ※展示会初日は11:00〜。
休)インスタグラムでご確認を。
@ao.to_shiro
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古民家で、ていねいな手仕事に出会う。
#02. tsudoi

鎌倉・稲村ヶ崎の住宅街。家と家の間を縫うような細い路地を進むと、ふいに立派な木の門が現れ、藍色ののれんが風に揺れている。「こんなところにお店が?」と、思わず足をとめてしまうその奥に佇むのは、広々とした庭を抱いた築100年の平屋の古民家だ。
ここは、暮らしの道具やうつわを扱うライフスタイルショップ、tsudoi。かつて東京・恵比寿で親しまれていた店が、約2年前にこの稲村ヶ崎へと移転した。

過度な改装をせず、古い柱や建具など、もともとの家の趣をできるだけ残した空間は、店というより、誰かの家を訪ねたような心地よさがある。
「自分らしくいられて、ほっとする場所。家に集うような感覚で、気軽に立ち寄ってもらえたら」という思いから「tsudoi」と名付けたと言う店主の松井美緒さん。
店内に並ぶのは、国内の作家によるうつわや生活道具を中心に、松井さん自身が選び抜いたもの。できるだけ国産、手仕事であること、そして何よりも、つくり手の顔が見えることを大切にしている。

美しいだけではなく、実際の暮らしのなかで使いやすく、丈夫であることも、セレクトの重要な基準だという。
「ほとんどの作家さんのものは、自宅でも使っているんです」。そう話す松井さんの言葉からは、自分が日々使って、その良さを実感したものを届けたいという誠実な姿勢が伝わってくる。

そして、tsudoiのもうひとつの楽しみが、店内に設けられたカフェスペース。テーブル席のほかに縁側を選ぶこともでき、コーヒーや自家製パウンドケーキなどが、店内で扱っている作家もののうつわやグラスで提供される。
実際に使ってみることで、その器が自分の暮らしに入ったときの景色まで想像できるのがうれしい。

「商品を見るだけではなく、お茶をしながら本を読んだり、ここでの時間をゆっくり過ごされる方も多いですよ」。
縁側に腰掛け、庭を眺める。うつわを手にとり、その手触りをたしかめる。そんな豊かな時間がここにはある。
tsudoi
ツドイ
神奈川県鎌倉市稲村ガ崎1-11-8
0467-28-2129
営)11:00〜16:00
休)月〜金
@tsudoi__
★Google Map