「切断された手」になったハイディ・クルム、今年もハロウィンの女王の座を不動のものに。

Culture

10月31日(土)、ハイディ・クルムが恒例のハロウィンパーティを開催した。今年も自身の「手」に扮するという独創的な仮装で、持ち前の創造力を存分に発揮した。

恒例のハロウィンパーティに出席したハイディ・クルム。(2026年10月31日、ニューヨーク)photography: Taylor Hill / Getty Images

自分の手を見た瞬間、あるアイデアがひらめいたというハイディ・クルム。今年も恒例のハロウィンパーティで、その独創的な仮装が大きな話題をさらった。昨年はギリシャ神話に登場する怪物メドゥーサに扮した彼女だが、10月31日(土)の今年は、より現実味のある姿で登場した。トラックの荷台から現れた彼女の周囲には、血のような汚れが付いた黄色い全身スーツをまとった数人の姿が。ハイディ・クルム本人とは到底わからないほどの変身ぶりで、彼女が扮したのは、なんと「切断された自分自身の手」だった。

美しくネイルを施した爪に大ぶりの指輪。手首からは血がほとばしり、むき出しになった皮膚や傷口から突き出た骨まで再現されており、そのリアルさは見事なものだった。「どうやってこのアイデアを思いついたのかって? 自分の手を眺めていて、『うーん……自分が手の中に収まることはできるのかしら』と思ったの。指を見ながら、『この指を脚に見立てることができるかもしれない。それから、自分の腕を別の指にして、体をどうにかしてその中に収められるんじゃないかしら』と考えたのよ」と、イベントのレッドカーペットで雑誌「ピープル」に語った。

4カ月にわたる制作期間

ハイディ・クルムは、自身のハロウィンコスチュームの大部分を手がけるメイクアップアーティスト兼特殊メイクのスペシャリスト、マイク・マリノにこのアイデアを相談した。「最初は『無理だ』と言われたの」と、彼女は「ピープル」誌に明かした。黄色いジャンプスーツ姿でレッドカーペットに登場したマリノも、「これがどれほど難しいことかわかるでしょう」と語った。それでもハイディ・クルムは、「でも、何とか実現できるはずよ」と譲らなかったという。マイク・マリノによれば、このコスチュームの制作には約4カ月を要し、その前には1年近くにわたって構想を練る期間があったそうだ。「彼は絶えずこのアイデアについて考えていたの」と、ハイディ・クルムは付け加えた。

マイク・マリノが彼女のために制作した直近の衣装は、今年5月に開催されたMETガラのためのものだった。ドイツ出身のモデルは、ラファエレ・モンティの作品「ヴェールをまとったウェスタの巫女」に着想を得て、まるで生きた大理石の彫刻そのもののような姿でイベントのレッドカーペットに登場した。今回もまた、どんなに突飛なアイデアも現実のものにしてしまうマイク・マリノの手腕とハイディ・クルムの独創性が光る、見事な挑戦となった。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi