ユニークなスパイスの味わい。ガストロパブの「インディアン・アームズ」へ。
ロンドンでガストロパブといったら、筆頭料理はフイッシュ&チップス。ではパリでは? パリで複数のレストランを経営するシェフManoj Sharmaが初夏に開いたのは、英国風のパブにインスピレーションを得たThe Indian Arms(ジ・インディアン・アームズ)だ。インドのデリーで生まれ、ロンドンで12年料理の腕を磨いたシェフMonoj Sharmaによる、インド料理のスパイスを駆使したちょっと贅沢な料理とカクテルが売りというガストロパブである。パリの既存のパブとは一線を画す、ユニークなジャンルなのだ。


店内のインテリアにも料理同様に、パブの雰囲気を取り入れつつインディアンタッチが加えられた。デザインスタジオCarderonのマリーヌ・カスタニエとシェフはロンドンでヴィンテージのオブジェを探し、画家のKarcに絵画を特注した。インドで喜びを表す赤が天井と壁に用いられ、壁の下半分にペイントされた明るい空色とハーモニーを奏でている。通りに面したファサードは、英国のパブを意識したグリーンをモダンな色調で。



ブルスとサンティエの間というオフィスが多い地区なので、ランチタイムにはそこで働く人々が集まってくる。21ユーロのセットメニューはチョイスも豊富。夕方は17時からハッピーアワーだ。仕事帰りの人、界隈の住民もここで一杯、シェア料理をつまんで……。ディナーは19時30分から。大勢のグループなら、地下にあるスピークイージー風の空間(要予約)でプライベートな食事時間が約束されている。メニューを見てみよう。オレンジ色のレンズ豆のダルを添えたスコッチエッグ、マサラスパイスでマリネしたフィッシュ&チップス、ヴィンダルー風ポークリブなど、パリ市内このレスランでしか味わえない料理の数々が魅力だ。なおインド料理でおなじみのナンはなく、その代わりにニンニク、ガンパウダースパイスのブリオッシュをシェフは提案。パリっ子にも珍しい味わいは、デザートまで続く! インドに生息するベンガルタイガーと英国生まれの犬グレイハウンドが共存するロゴに、シェフが作り上げたレストランのアイデンティティが見て取れるようだ。


The Indian Arms
9, rue Paul Lelong
75002 Paris
営)12:00〜14:30、17:00〜23:00(ハッピーアワー17:00~19:30)
休)日
@theindianarms.paris