トランプ大統領、ヴェルサイユ宮殿へ。マクロン夫妻がもてなした華麗なる一夜。

Culture

G7サミットが6月17日にエビアン・レ・バンで閉幕したその日の夜、エマニュエル&ブリジット・マクロン大統領夫妻はヴェルサイユ宮殿でドナルド・トランプ大統領を迎えた。米国の独立250周年を祝う盛大な晩餐会が開催された。

photography:Aflo

トランプ大統領を魅了するのに、ヴェルサイユ宮殿以上にふさわしい場所があるだろうか。エビアンでのG7サミットを成功させたマクロン大統領は、水曜日の夜、ヴェルサイユ宮殿のきらびやかな装飾に囲まれた晩餐会にトランプ大統領を招いた。これは、今回の訪問を華やかに締めくくるにふさわしい演出だった。訪問期間中、アメリカ大統領はとりわけ協調的な姿勢を見せていた。

夕方早くにエビアンを発ったトランプ大統領は、夕日に照らされた中庭で、マクロン大統領と妻のブリジット夫人から温かく迎えられた。トランプ大統領はブリジット夫人の頬にキスをして挨拶を交わした。

パリ近郊にあるヴェルサイユ宮殿は、アメリカ独立250周年を祝う今回の晩餐会の会場として選ばれた。フランス大統領府(エリゼ宮)は、1783年にここで条約が締結されたことを挙げ、この場所を「フランスとアメリカの友好を象徴する重要な地」と説明している。一方で、「太陽王」ことルイ14世の宮殿であるヴェルサイユは、まさに“格別の場所”でもある。金色の豪華な装飾への並々ならぬ愛着で知られるアメリカ大統領も、この宮殿について「これは本当にすごい」と認めていた。

ビゴール産黒豚のアペリティフとチーズの盛り合わせ

その魅力を存分に味わってもらうため、マクロン大統領はトランプ大統領のために特別なプライベートツアーを用意した。見学コースには、鏡の間、アメリカ独立戦争に関するギャラリー、そして王室礼拝堂でのコンサートが含まれていた。エリゼ宮によると、この見学の途中には、マクロン大統領の呼びかけで、両首脳がウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行う場面もあった。ゼレンスキー大統領は、その会談でG7サミットでの協議内容について話し合ったと明らかにしている。

その後、マクロン大統領とトランプ大統領は、豪華な下回廊で晩餐を共にした。メニューには、ノワール・ド・ビゴール豚を使ったアペリティフ、ホワイトアスパラガスと鶏肉の料理、フランス産チーズの盛り合わせ、そしてチョコレートタルトが並んだ。

この晩餐を楽しんだのは、およそ30人の招待客たちで、その中にはアメリカとフランスの政府関係者に加え、経済界の代表者らも含まれていた。少なくとも表向きには、終始和やかな雰囲気が漂っていた。マクロン大統領は、意見の相違があるにもかかわらず、アメリカの同僚であるトランプ大統領を称賛し、「私は常に彼を信頼してきた」と語った。さらにその後、マクロン大統領はXに「歴史は国民同士の友情を結びつける」と投稿。あわせて、自身とトランプ大統領、そしてブリジット夫人がヴェルサイユ宮殿内を歩く様子を収めた写真を公開した。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Editorial staff with AFP (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi