タロット占いで読み解く、2024年下半期の世相。

発祥の地や占い方が違えば、やはり結果も違う？そんな素朴な疑問から、世界各国の歴史ある占いで、下半期の日本や世界の情勢をみてもらった。今回は、占い師兼バーテンダーの千田歌秋によるタロット占い編。

Tarot ［ タロット占い ］

発祥地・国 ：イタリア

15世紀のイタリアで生まれたタロットは、18世紀のフランスを中心に、占いカードとしても定着。1960年代に米国での流行をきっかけに、世界中で人気となった。今回は最も標準的なライダー・ウェイト＝スミス版のカードを使用。「愚者」「皇帝」などの大アルカナ22枚と「剣の女王」「棒の7」などの小アルカナ56枚、計78枚の中からカードを引いて答えを読み解く。解釈は正位置、逆位置により異なる。短期間（約数カ月先まで）で結果の出る問題に適している。

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2024年上半期の日本を振り返ると......？
⇛「節制」（14番）の逆位置

大アルカナの「節制」は、背中に翼のある天使のような人物が片足を水に、もう片足を大地に着け、ふたつの杯を使って水を移し替えている姿が描かれています。「節度」や「調整」といった意味ですが、逆位置なので調整しようと試みても、それがストレートに効果を発揮しないことを表します。能登の震災の後、北陸新幹線が延伸したり、大リーグでのスキャンダルの後、選手本人は活躍したり、マイナスを打ち消すほどではないけれど良いニュースが流れるといった、そんな上半期でした。

2024年下半期の日本を象徴するカードは？
⇛「塔」（16番）の正位置

塔に稲妻が落ち、屋根が破壊され、そのてっぺんから人々が真っ逆さまに転落している様子が描かれた「塔」は、最も衝撃的なカードです。ただ、この塔を破壊したのは稲妻、つまり天上からの力なので避けようのないアクシデント。稲妻＝火の要素から、争い事の暗示が出ているため、日本が直接的な争いに巻き込まれる可能性があるのかも。また、巨大組織・大企業の解体や人事刷新も起こり得ます。さらに深読みすると、上半期を表した「節制」（14番）と、この「塔」（16番）に挟まれたカードは「悪魔」（15番）。「欲望に支配されている」ことを表すカードで、ふたりの人物が悪魔の前で鎖に繋がれている姿が描かれています。そこからひとつ進んだ「塔」のカードでは人物が転落しているため、鎖、つまり束縛からの解放とも読み取れます。大変な状況ではあるけれど、別の世界への移行、旧態依然とした場所から飛び立つといった可能性も残っています。衝撃的な出来事の先に、希望の「星」（17番）が見えてくるかもしれません。

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【 2024年下半期、幸運のアクションヒント 】

仕事運を上げるためには？
⇛「剣の9」の正位置

小アルカナの「剣」は思考を象徴。このカードには、9本の剣を背景に、人物がベッドの上で身体を起こして顔を手で覆っている姿が描かれています。悩みがありそうですが、毛布の模様が仕事上の問題や悩みを、人物が着用している白いパジャマは無垢であることを表します。剣（ストレス）から解放されるためには、毛布（問題）を振り払いさえすればいいのです。仕事のことを忘れる、自分ごとにしない、または仕事を休むのもあり。まっさらな自分でベッドから抜け出す＝転職するのもおすすめ。

恋愛運を上げるためには？
⇛「金貨の騎士」の正位置

騎士が、馬に乗ったまま歩みを止めて、手にした金貨をじっと見つめています。ガンガン攻めていくのではなく、いったん立ち止まってみましょう。金貨が象徴するのは目に見える目標や結果。まだ手にしていない成果を追い求めるのではなく、すでに手にしているものに注目して。運命の人はすでに出会っている人や身近なところにいるのかも。また、鎧を着込んだ騎士のように防御を固めることも大事です。アプリなどを通じた出会いで、自称でのスペックや盛られた写真に騙されないように！

＊「フィガロジャポン」2024年8月号より抜粋
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