マリリン・モンロー生誕100周年! 「セックスシンボル」だけでなかった、彼女の人生を知るための「3つの事実」とは? 

Culture

1926年6月1日にノーマ・ジーン・モーテンソンとして誕生したマリリン・モンロー。ブロンドヘアとグラマラスなボディで50年代・60年代のセックスシンボルとして永遠のアイコンになった彼女は、1962年に36歳という若さで薬物のオーバードーズにより帰らぬ人となった。あまりにも鮮烈な印象と短すぎるその人生ゆえに様々な伝説がいまも囁かれるモンローの、最近新たに判明した事実をお届け。 

彼女を有名にしたルックの、どこまでがセルフプロデュースだったのか 

モンローのシグネチャーなルックは、自分をセクシーに見せるために綿密に練り上げられたものだという説がある。たとえば生まれつきブルネットだったヘアをプラチナブロンドに染めて一躍ブレイクしたのは有名な話。米『Allure』誌によると、ブロンドのカラーを保つために毎週ヘアカラーリストをサンディエゴからロサンゼルスに呼び寄せていたという。ほかにも彼女の特徴的な左頬のホクロはメイクアップによるもので、有名な“モンロー・ウォーク“はハイヒールの片足だけをあえてヒール部分を1/4インチ切り落とすことで生み出したものというエピソードがある。 

ホクロについては当時のハリウッド映画のメイクでホクロを目立たせるのがトレンドだったためにモンローにもそうしたメイクが施されていた可能性はあるけれど、プライベートで撮られた写真にもホクロが見られるため、あくまで「少し強調したくらい」ではないかという見方もあるようだ。 

さらにハイヒールに関しては1985年、マリリンの死後23年経ってから初めて言及されたエピソード。インターネットで拡散され2011年には『コンデナスト・トラベラー』が「ヒールを切り落としてシグネチャーの歩き方を与えた」とレポート。しかしこれはアンソニー・サマーズが書いたマリリンの伝記本で書いたことを請け売りしたもので、マリリン本人が語ったという証拠がないために眉唾ものだとするメディアもある。サマーズの著書『Goddess: The Secret Lives Of Marilyn Monroe』の最新版は2022年のNetflixドキュメンタリー『The Mystery of Marilyn Monroe: the Untold Tapes』のベースとなっているけれど、果たして真相やいかに。

ただしマリリンがフェラガモの4インチのパンプス、特に「フィレティア」と「ヴィアティカ」をこよなく愛し、「ハイヒールを発明した人物は分かりませんが、すべての女性は彼に多くの恩があります」と語ったのは事実である。 

「必要な時には賢くなれるけれど、ほとんどの男性はそれを好まない」 

1953年の映画『紳士は金髪がお好き』でマリリンが演じたローレライ・リーの有名なセリフは、マリリンの経験をそのまま反映したものでもあるに違いない。ブロンドのセックスシンボルとして人気を博しながら、真の演技力や芸術性は正当に評価されず、ステレオタイプな役しかオファーされないことに苛立ちを覚えていたマリリン。 

1955年には20世紀フォックスから独立し、自身の会社「マリリン・モンロー・プロダクションズ」を創立。俳優は映画スタジオに従うことを期待されていた当時、この勇気ある決断はハリウッドに衝撃を与え、フォックスは契約違反でマリリンを訴えた。しかしそれに屈しなかったマリリンにフォックスは折れ、クリエイティブ・コントロールの権利と大幅な出演料の改定を反映した契約に合意。これは次世代の女優たちのキャリアを切り拓くことに繋がっている。 

その結果手に出来るようになった多額のギャラや権力を、マリリンは人種差別やジェンダー差別から人々を守る支援に利用した。フェミニティの象徴のようなルックスの裏に反骨精神と勇敢さを秘めた女性だったことは、あまり知られていないのではないだろうか。

死因に関する陰謀論を裏付ける、新たなドキュメンタリー番組が放送に 

1962年8月に急性バルビツール酸中毒により、ベッドでシーツに覆われた状態で死亡した状態で発見されたマリリン。自殺の可能性があると判断されたものの、そのミステリアスな死は自殺ではなく陰謀だという説が根強く残る彼女。今年6月21日に米ゴシップメディア『TMZ』が制作した特別番組『Celebrity Crime Scene: Marilyn Monroe』がFoxで放送され、マリリンの最期の数時間を調査。マリリンが殺された可能性があることを示唆している。 

番組ではAIを用いてモンローの自宅の光景を再現、3人の専門家が現場を検証している。調査報道ジャーナリストのキキ・モニークは、モンローが亡くなる直前にジョン・F・ケネディ大統領またはその兄ロバート・F・ケネディのいずれかと昼食を共にしたと述べている。マリリンはこのふたりと不倫関係にあったと多くの歴史家が信じているのだ。このランチでマリリンは核兵器について話していたとモニーク。これについて、冷案捜査官のポール・ホールズは「CIAまたはFBIが彼女を殺害したのは、彼女が知りすぎたからである可能性がある」と結論付けた。 

ホールズは、マリリンが50カプセルを飲んで死亡したのに、近くにグラスがなかった点を指摘している。ベッドの横には、空になった錠剤のボトルが転がっていた。 

FBIがマリリンの様子を監視していたことは事実であり、マリリンに言及したファイルが存在することも事実。しかしこれらの陰謀論を裏付けるような公式調査の結果はないという。なお、マリリンが監視されていたのは、1956年に結婚した3番目の夫である劇作家のアーサー・ミラーが共産主義者との関係を疑われていたことと、ミラーが下院非米活動委員会に出廷したことなどが原因となっている。このドキュメンタリーは現在Huluで配信中。 

  • text: Moyuru Sakai