アーチーとリリベット、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子とは「距離がある」。子どもたちの世代にまで受け継がれる、英国王室の「家族の確執」。

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王室としての公務を退き、カリフォルニアで暮らすために英国を離れてから6年。ハリー王子とメーガン夫人は、子どもたちを連れて英国に戻ろうとしている。アーチーとリリベットは、父方の家族との距離を縮めることになる。そして、いとこであるジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子とも近しい関係になる可能性がある。

アーチーは7歳。2019年にロンドンで生まれた。両親であるハリー王子とメーガン夫人が王室の公務から離れ、カリフォルニアへ移る少し前のことだ。一方、リリベットは5歳で、2021年にアメリカで生まれた。王室のしきたりから離れた環境で、ふたりの子どもたちはモンテシトで成長している。両親が選んだ日常生活を送り、できる限りメディアにさらされないよう、プライバシーが守られている。しかし、こうしたアメリカでの生活は、今後数週間のうちに短縮されることになりそうだ。というのも、ハリー王子夫妻は、英国に戻り、長期間にわたって暮らすことを計画しているからだ。これに伴い、アーチーとリリベットは英国で学校生活を始めることになる見通しだが、通う学校の名前は公表されていない。ここ数日、この英国への帰還は英国メディアや国際メディアで大きく報じられている。そして今回の帰国によって、これまで避けられてきたふたりの子どもたちへのメディアの注目が一気に集まる可能性もある。

まったく異なるふたつの子ども時代

いとこたちとの違いは非常に大きい。英国では、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の子どもたちは、英国王室の中心的な役割を担うことが期待されており、まったく対照的な環境の中で成長している。ジョージ王子は、将来、英国王になることが定められている。その立場は、13歳という年齢であっても、必然的に数々の責任を伴う、特別な人生の道筋を意味する。両親は、できる限り守られた子ども時代を過ごせるよう努めているものの、ジョージ王子の日常は、シャーロット王女(11歳)やルイ王子(8歳)と同様に、王室と切り離すことのできない公的な務めに彩られている。英国王室にとって重要な節目の時期には、公の場への登場、公式行事、そして家族のイベントが定期的に彼らの生活に組み込まれている。

キャサリン皇太子妃と子どもたち。photography: Neil Mockford / Getty Images
2026年6月、バッキンガム宮殿でのウィリアム皇太子、妻のキャサリン皇太子妃、そして子どもたちのジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子。photography: Max Mumby/Indigo / Getty Images

しかし、こうした違いがあるとはいえ、アーチー、リリベット、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子は、ダイアナ妃の孫であり、エリザベス女王のひ孫であるというだけでなく、れっきとしたいとこ同士であることに変わりはない。では、現在、5人は実際にどのような関係を築いているのだろうか。ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子とアーチーは、アーチーがまだ乳児だった頃に英国で実際に会ったとされている。しかし、それ以降、再び顔を合わせた様子はない。ただ、確かなことがひとつあるとすれば、彼らの間にある距離は、単なる地理的な距離をはるかに超えたものだということだ。

2019年、ポロの試合でのジョージ王子、メーガン夫人、そしてアーチー。photography: Max Mumby/Indigo / Getty Images

家族間の不和を受け継ぐ子どもたち

ハリー王子とウィリアム皇太子の確執が、事態をさらに複雑にしたことは言うまでもない。ハリー王子夫妻が王室を離れて以降、兄弟は数年にわたり、緊張した関係にある。そこには、公の場での発言やインタビュー、メディアを通じて明かされた数々の事実が背景にある。現在もふたりは距離を置いたままだ。一方で、ハリー王子と父親である国王チャールズ3世との関係には、和解に向けた兆しが見え始めているようだ。今年7月、ハリー王子はメーガン夫人、アーチー、リリベットとともに、ハイグローヴでチャールズ3世と再会した。アーチーとリリベットが祖父に会うのは、2022年に行われたエリザベス女王の在位70周年記念式典プラチナ・ジュビリー以来のことだった。この再会の詳細は秘密にされたままだが、一方で英米のメディアは、ウィリアム皇太子の一家との関係については、今なお特に疎遠な状態が続いていると報じている。

ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子。photography: Mark Cuthbert / UK Press via Getty Images

ハリー王子夫妻の帰国が報じられていることは、この新しい世代に、親たちがこれまで十分につかむことのできなかったチャンスをもたらす可能性がある。あとは、対立する兄弟が、妻たちを介するかどうかにかかわらず、子どもたちのためにその機会を生かし、新たな関係を築いていけるかどうかにかかっている。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Bénédicte Magen (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi