「男性の首相と比べて、メイクや家事に毎日何時間も費やしている」フランスで報道された高市首相のスケジュールとは?

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高市早苗首相は国会での演説で、自身のスケジュールが男性の歴代首相と比べて過密であると述べた。特に、首相としての公務に加え、家事の負担が偏っていることにも言及した。

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

国会で演説を行う高市早苗首相。(東京、2026年10月5日)photography: Jiji Press/ABACA

女性のスケジュールは、男性よりも必然的に詰まっているものなのだろうか。日本の高市早苗首相は、そうした見解を示した。10月14日(水)、高市首相は国会で、予算やロシア、核軍縮に向けた緊張緩和などに関する質問に答えていた。その際、自身のスケジュールが話題に上ったと、米紙『ニューヨーク・タイムズ』が報じている。日本史上初の女性首相として、高市首相はこの機会に自身の見解を明らかにした。首相としての公務だけでなく、日々のスケジュールは歴代の男性首相たちよりもはるかに過密だという。実際、メイクや家事に毎日3時間近くを費やしていると説明した。大半を男性議員が占める国会で、高市首相はこう述べた。「頭をすっきりさせ、集中して物事に取り組むための時間を確保するのは、本当に難しいことです。男性の首相と比べると、こうしたことに毎日3〜4時間余計に費やしているように感じます。」

女性の立場

高市首相は国会で、自身を「ワーカホリック(仕事中毒)」と称し、睡眠時間は「一晩に0〜3時間」だと明かした。側近スタッフが全員男性であるため、彼らは高市首相のスケジュールに対応するのに苦労しているという。

例えば、テレビ出演の前にメイクをする時間を確保し忘れることもあるそうだ。「彼らは、私が男性ではなく女性の首相であるということに、まだ完全には慣れていないようです」と高市首相が述べると、議場からは笑いが起こった。高市首相は公務を遂行する上でサポートを受けているものの、ホワイトハウスやエリゼ宮(フランス大統領府)のように、執事や料理人、庭師といったスタッフを抱えているわけではない。米紙『ニューヨーク・タイムズ』が報じているように、日本では家事の分担に依然として偏りがあり、推計によっては、その約4分の3を女性が担っている。

また、女性たちは「身だしなみ」と呼ばれる、公の場で整った外見を保つことへのプレッシャーにもさらされている。そこには厳格な規範があり、女性は濃すぎない程度のメイクをし、ハイヒールを履くことが求められる一方、短いスカートや胸元の大きく開いた服は避けるべきだとされている。

議論の広がり

保守派の政治家である高市首相の発言は、日本で活発な議論を巻き起こしている。高市氏の支持者の一部は、今回の発言が、女性が職場や家庭で日々払っている「さらなる努力」に光を当てるものだとして評価している。一方で、自由民主党(自民党)に所属する高市首相に対し、女性に関する固定観念を助長しているとして批判する声も上がっている。

「首相が、外見や振る舞いに関するこうした特定の期待を、まるで『自然の摂理』であるかのように、つまり疑う余地のない不変の前提であるかのように語っていることに、私は強い懸念を覚えます。」米紙『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで、日本の参議院議員で野党に所属する吉良よし子氏はこう述べた。吉良氏によれば、高市首相はこうした発言を通じてジェンダー規範を強化し、日本における女性の権利向上に向けた取り組みを妨げているという。

保守派の女性政治家

改めて確認しておくと、高市首相は日本史上初の女性首相であるものの、その政治的立場は保守主義と家父長制に根差している。特に、結婚した女性に夫の姓を名乗ることを義務づける19世紀以来の法律の改正に反対しており、同性婚の実現にも否定的な立場を取っている。また、高市首相は皇位継承制度の改革においても、障壁となる可能性がある。現行制度では、皇位は男系の男性に限って継承されるが、高市首相は女性が天皇に即位することに強く反対している。一方、選挙戦では、自身の政権内だけでなく、日本の政界全体における女性の登用を進め、その割合を「北欧諸国に匹敵する水準」まで引き上げると公約していた。

From madameFIGARO.fr

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi