ベルギー初の女性君主が誕生? 65歳のフィリップ国王、23歳の愛娘エリザベート王女への譲位の可能性を言及。

Celebrity 2025.06.20

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6月18日にベルギー王室が公開した動画の中でベルギー国王は、王位継承順位第1位の長女、23歳のエリザベート王女に譲位する可能性に言及した。

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ブリュッセル王宮恒例のクリスマス・コンサートにて、ベルギーのフィリップ国王と娘のエリザベート王女。(ブリュッセル、2024年12月)photography: Mischa Schoemaker/ABACA

エリザベート王女がベルギー女王となる日は意外と早くやってくるのかもしれない。そう思わせたのは6月18日にベルギー王室がフィリップ国王のインタビュー動画を公開したからだ。動画で65歳のフィリップ国王は譲位の可能性に触れた。このインタビュー動画は4月15日の国王の誕生日の際、寄せられた2,500件以上のビデオメッセージの中から選ばれた30の質問に答える形となっている。

たくさんの質問の中に、長女への譲位の可能性を問うものがあった。これに対し、フィリップ国王は「王は退位しても引退するわけではない」と簡潔に答えた。「これからもベルギーのために働き続けるし、娘には青春を楽しみ、自分を成長させ、世界を見る時間を与えなければならない。彼女がそうするために100%支えていく。娘に必要な時間を与えるためにできる限りのことをするつもりだ」

これが初めての譲位ではない

いまのところ譲位の時期が具体化しているわけではなさそうだが、ベルギー王室でタブーとなっている話題というわけでもない。実際、フィリップ国王自身、父であるアルベール2世が20年の在位後、健康上の理由から79歳で退位したことを受け、2013年に即位した。アルベール2世はベルギーで初めて自発的に譲位した君主となった。

「Hola!」誌によると当時、アルベール2世は「年齢と健康のため、もはや自分が望むように職務を果たすことができない」とベルギーのマスコミに宣言したそうだ。「20年間在位し、次世代にバトンを渡す時期が来たと思う。フィリップ王子は私を継ぐ十分な準備ができている」。さらにさかのぼれば、フィリップ国王の祖父レオポルド3世も、君主制を維持して政治危機を回避するため、1951年に退位を余儀なくされている。

初の女性君主

いずれにせよ、いますぐでなくともエリザベート王女が即位する暁にはベルギー史上初の女性君主が誕生することになる。1991年、男性女性問わず出生順で王位継承者を決める制度に改正されたからだ。

女王となる日を待つ間、23歳のエリザベート王女は学業を優先している。オックスフォード大学を卒業後、2024年9月から2年間、アメリカのハーバード大学で公共政策の修士課程で学ぶ予定だ。

From madameFIGARO.fr

text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)

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