ドキュメンタリー映画『メラニア』のプレミア上映会で、暗い表情のドナルド・トランプ大統領と笑顔の妻。
Celebrity 2026.02.28

1月29日、アメリカの大統領夫妻は、ワシントンのトランプ・ケネディ・センターで行われたドキュメンタリー映画『メラニア』のプレミア上映に、手をつないで登場した。しかし、その表情から伝わってくるふたりの熱意は、同じとは言えなかった。

会場に到着したトランプ大統領夫妻。photography: Reuters / Aflo
メラニア夫人は、この瞬間を心待ちにしていた。1月29日、アメリカのファーストレディであるメラニア夫人は、ワシントンのトランプ・ケネディ・センターで開催された特別なプレミア上映会において、家族や親しい関係者、そして支持者たちに向けて、自身初となるドキュメンタリー映画『メラニア』を披露した。このイベントは、『メラニア』の劇場公開前夜に行われたもので、公式発表によると、同作は北米で約1500館、世界全体では約5000館で上映される予定だという。
気だるげな態度
この日の主役であるファーストレディは、クラシックでエレガントな装いを選んだ。黒のドルチェ&ガッバーナのスカートスーツに、黒のクリスチャン・ルブタンのパンプスを合わせている。上映直前のフォトコールでは、彼女にしては珍しく、ひときわ高揚した様子を見せ、満面の笑みを浮かべ、目を輝かせながらポーズを取った。一方、隣に立つドナルド・トランプ大統領は、ブルーのスーツにダークレッドのネクタイ姿。だが、その雰囲気は、控えめに言っても妻とはまったく異なっていた。カメラの前でもアメリカ大統領は終始無表情で、不機嫌そうな表情を崩さず、その気だるげな態度は、メラニアの晴れやかな様子と鮮やかな対照を成していた。
その夜、まるで役割が入れ替わったかのようだった。これまでトランプ大統領といえば、演説や集会の場で過剰とも言えるほどの高揚ぶりを見せる一方、妻は彼の後ろで無表情のまま控えている姿が印象的だった。ではこの夜、トランプ大統領は、メラニア夫人がプレミア上映という晴れ舞台でスポットライトを浴びられるよう、あえて控えめに振る舞ったのだろうか。それとも、その熱意のなさは、妻のプロジェクトへの関心の薄さを示しているのだろうか。レッドカーペット周辺で取材に応じたトランプ大統領は、いずれにせよメラニア夫人について「誇りに思っている」と語り、彼女の仕事を称えた。「彼女はとても影響力があり、私が頼りにできる存在だ」と、厳かな口調で付け加えている。その後、アメリカ大統領夫妻は手をつないだまま、映画の上映が行われる会場へと入っていった。
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広報戦略?
ドキュメンタリー映画『メラニア』の中で、ファーストレディのメラニア夫人は、2025年1月に行われた夫のホワイトハウスでの2期目就任式を迎えるまでの約3週間について、自身の視点から語っている。公開された予告編は作品の内容をよく伝えており、冷たく距離を置いた人物という彼女のイメージを打ち破り、より人間味があり、親しみやすい存在として描こうとする意図は明らかだ。トランプ大統領も好意的に描かれているが、彼の2回の任期は数多くのスキャンダルに揺れてきた。その中でも最新のものが、1月7日と24日にミネアポリスで連邦警察によって射殺されたアメリカ人、レニー・グッド氏とアレックス・プレッティ氏の死亡事件である。
アメリカで政治的緊張が高まる状況の中、非常に洗練された大統領夫妻のイメージを提示するメラニア夫人のドキュメンタリー映画が劇場公開されることは、やはりさまざまな疑問を投げかけずにはいられない。
From madameFIGARO.fr
text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi





