「行為の最中、撮影された動画を......」ドイツ人女優が元夫を「バーチャルレイプ」として訴えた、卑劣な事件とは?

Celebrity 2026.04.12

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3月19日、ドイツの女優で司会者のコリーン・フェルナンデスは、夫のクリスチャン・ウルメンに対して告訴したことを明らかにした。彼女は、約10年にわたり、自身に無断で作成された性的な内容のディープフェイクが拡散され、バーチャル上でレイプされたと訴えている。

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離婚発表後、ドラマシリーズに登場したコリーン・フェルナンデス。(2025年11月9日、スペイン、マヨルカ島)photography: Splash/Aflo

公の場での騒動は、彼女のソーシャルメディアに黒い背景に書かれたメッセージから始まった。ドイツの女優で司会者のコリーン・フェルナンデスは3月19日、自身のSNSで「あなたは私をバーチャル上でレイプした」と投稿した。約55万人のフォロワーを持ち、ドイツで3番目に視聴率の高い民放テレビ局の「ProSieben(プロジーベン)」で活動する44歳の彼女の告白は、ドイツ国内で大きな波紋を呼んでいる。このメッセージは、彼女の夫で50歳の俳優であるクリスチャン・ウルメンに向けられたものだった。彼は数々のテレビシリーズでの役柄で知られており、ミシェル・ウエルベックの小説を映画化したオスカー・レーラー監督の映画『素粒子』にも出演している。 

物語は水面下で10年前に始まった。クリスチャン・ウルメンは、ポルノサイトの暗い迷宮へと長い道のりを歩み始めた。それが原因で、かつて模範的だった夫が、覗き趣味やスワッピングへの興味を育んだようだ。「何年もの間、私の名前を使った偽のプロフィールが作られていました。その人物は、私が自分で撮ったかのように見える裸の写真やセックス中の映像を送りつけてきました。それは、あたかも私自身が裸を撮影し、性交の最中に自分を撮影したかのように見せかけるものでした」と、コリーン・フェルナンデスはメッセージで述べ、ドイツ国内で大きな騒動を引き起こした。この事件はすぐに、ジゼル・ペリコが夫や他の男性たちによって何年も薬を盛られ意識を失った状態で性的虐待を受けた事件と比較された。


「私の身体は盗まれた」

ハンブルク生まれで、インド系の父とハンガリー系の母を持つ元モデルのコリーンは、次のように状況を説明している。「それはたいてい、メールでのやり取りから始まりました(私の名前で作られたアドレスが使われていました)。その人物は男性たちと電話で話していました(私の声を真似したコンピューター生成の声を使って)。そして最終的には、電話での性的な会話へと発展していきました。実際に会う約束も取り付けられましたが、直前になってキャンセルされていました。」コリーン・フェルナンデスは、こうしたやり取りが自身の仕事関係にまで及ぶこともあったと明かした。「業界の人々は、私がその背後にいると信じていました。」 

さらに卑劣なことに、AI生成された衝撃的な動画がメールで送信され、見知らぬ人たちに繰り返し再生された。「ある日、私の名前を使った偽物アカウントからメールで官能的な物語が送られてくると、その中で私は21人の男性に強姦されたことになっていました。」添えられていた文章は、台本形式で書かれており、「コリーンのコーヒーのように茶色い目から涙があふれていた」と詳細に記されていた。彼女は投稿の中で、「私がどれほど泣き、どれほど怖がり、どれほど苦しんでいるかを物語っていました。レイプの後、私はしばらくの間、精液まみれで床に横たわり、身動きひとつしませんでした」と付け加えた。


クリスマスの夜の自白

彼女の公開メッセージが投稿されたのはここ数日のことだが、告訴自体は2024年に遡る。コリーン・フェルナンデスは、最初の自分の動画が出回っていることを知ったのは約5年前だったと説明している。当時、彼女は自分の映像のうちの1本がネット上の男性グループで共有されていると警告を受けたという。彼女はまず、自身のSNSやインタビューを通じてこの出来事を公に語ることにした。加害者は分からなかったものの、彼女は女性が主な被害者となっているデジタル暴力、とりわけAIによって偽造される「ディープフェイク動画」を告発したいと考えた。彼女はこう説明している。「私はこのことの全体像に気づいたのはここ数年のことで、プロデューサーとの昼食の際に、その人が何気なく私たちのプライベートな会話について言及したことがきっかけでした。2023年には、事態を公にすることでようやく終わらせたいと思いました。しかし、加害者はその後も続けました。2024年にこの問題についてドキュメンタリーを撮影している間でさえ、加害者は行為を続けており、最終的に一部のプラットフォームによってアカウントが停止されるまで続きました。」その動画のうちの1本は、27万回以上再生されたとされている。

コリーン・フェルナンデスは、1年以上にわたり、自身の不幸の背後にいる人物を追い続けていた。2024年、彼女は捜査を開始するために「謎の人物」に対して告訴することを決意する。そして、ドイツの週刊誌「デア・シュピーゲル」のインタビューで彼女自身が語ったように、同年のクリスマスの夜、15年前に結婚し、2012年に生まれた娘の父親である夫がすべてを告白したという。「長い間、加害者はすぐそばにいました。その名前はクリスチャン・ウルメンです」と彼女は説明している。捜査の開始に直面してパニックに陥った彼は、「自分は彼女を支配しているのだから、他の男たちに性的な相手として差し出すこともできると考えていた」と正当化したとされる。「彼は私の身体を何年も盗んでいたのです。」こうした告白の後、現在は家族とともにスペインに移住しているコリーンは、バレアレス諸島のパルマ・デ・マヨルカの裁判所に夫を相手取って告訴したと、『ル・パリジャン』は報じている。


性的フェティシズム 

2025年9月、このカップルは別居を発表し、その後2026年3月に正式に離婚した。しかしここ数週間、破局の理由をめぐる憶測があまりにも強まったため、コリーン・フェルナンデスは自身のSNSで長文のメッセージを投稿し、事実関係を明らかにすることを決意した。

裁判を控える中、クリスチャン・ウルメンは現在、目立たないように暮らしている。しかし、ドイツの週刊誌「デア・シュピーゲル」は、弁護士を通じて彼と短く接触することができたという。その中で彼は「約10年前から残念ながら性的フェティシズムを抱くようになった」と述べ、事実を認めている。同誌によると、「彼は、インターネット上で自由に視聴できるポルノサイトの動画の中から、妻に似た人物が登場する映像を相手に送っていた」という。さらに彼は、自分の中に抑えがたい衝動があったこと、異常な行動であったことを述べ、その行為を後悔していると説明している。 

メッセージの中で、元夫とはすでに連絡を絶っているコリーン・フェルナンデスはこう続けた。「屈辱を与えることが彼の快楽になっていました。何年もの間、私を辱めることで興奮していたのです」とさらに記している。そして最後にこう結んでいる。「家庭内で、私たちが安心できる場所でさえ、毎日起こっているのが家庭内暴力や性的暴力です。もうたくさんです」

from mdameFIGARO.fr

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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