【フィガロジャポン35周年企画】 フィガロジャポンはイタリア特集も得意です。旅とファッションへ想いを馳せたフィガロジャポン2015年。

Culture 2026.02.23

パリ生まれ東京育ちのスタイル誌『フィガロジャポン』は、2025年3月で創刊35周年。パリやパリに生きる人々の哲学から旅、ファッション、食、映画、そしてアートまでフィガロジャポンが発信してきた35年の歴史を編集長の森田聖美が当時の思い出に浸りながら、思い入れたっぷりに振り返ります。2015年に発売したすべての号をプレイバック!

2015年3月号(15年1月20日発売)465
Xの罠に落ち、年末年始を過ごした。

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何度も言う。AtoZは編集者の自己満足だ、と。特に難しいのがXとかZだ。なのでZは最初からZoom Up Runway。トレンド分析をすべてそこにまとめた。そして、筆者がやるしかないと腹をくくって担当したXがまったく見つからず。現代のSNSであるXはなかったわけだし。宇宙プロジェクトが最後はまったが、年初すぐ校了なのに引っ張った気がする。この当時から編集者とは記事を作るだけではなく、トークショーへ登壇したり、デジタルとのコラボ案件をうけおったり、仕事の内容が変質していく。西村編集長は読者招待イベントで、ドキュメンタリー映画『ディオールと私』の試写後、トーク登壇するために、準備にいそしんでいた。

2015年4月号(15年2月20日発売)466
フレンチブランドについて。

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パリ特集もこれだけやっているともう書くことがない。ワケではないが、今回は別のことを。フレンチブランドに関して書いてみる。シャネルのブランドストーリーでは、カンボン通り31番地のマドモアゼルのアパルトマンでの撮影を決行していた。とても素敵だ。ゴールドのオブジェもコロマンデル屏風も。ディオール物語、という連載を当時行っていた。今号はカナージュ柄にフォーカス。そしてまたもやランコムで今度は台湾の金馬奨にうかがい、そこでリリー・コリンズにインタビュー。ランコムのミューズたちは実に頭脳明晰でいつも興味深い話が聴ける。

2015年5月号(15年3月20日発売)467
フィガロ史上最大ボリューム号! 計500ページくらいある。

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棚から出して持ってくるだけで肩が凝るくらい、厚い。これはフィガロジャポン創刊25周年号だ。現在筆者が書いているのが35周年を迎えて1年経とうとしている時期。編集長以下17人で作っていた。当時のパリ支局長大村真理子氏も併せて18人。それくらいの人力がないと、到底仕上がらなかった......。25周年のイベントを表参道ヒルズで開催することになっていたし、よくがんばったと思う、全員で。この号から、新連載「アンシャンテ ユーミン!」も始まった。後に書籍化もされることになった企画。初回は原田マハ氏と印象派についての対談となった。カール・ラガーフェルドからおめでとうメッセージが届き、彼のスタジオで著名俳優たちを大村支局長が撮影し、愛甲まみ氏や副編集長STがパリにモード撮影を別途しに飛んだ。そこでは、何年か前に亡くなった写真家・大島たかお氏が撮影したものもある。別冊付録はパリグルメ100店。もう痺れる......。

 

2015年6月号(15年4月20日発売)468
キーワードが「マイ」に。

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マイブーム、という言葉はもっとずっと前から流行っていた気がするが、ベストでもなく、マストでもなく、ベーシックでもなく、「マイ」を重視したのはこれが初?かな?多分。自分らしさを創ろうムーブメントはこのあたりからじょじょに始まっていたのかもしれない。10年経っても、そこは変っていない気がするが。おしゃれな家の実例をマイスタイルとして紹介し、おしゃれスナップは各賞を「らしさ」を込めて命名。「赤が効いてるで賞」「ロエベがお似合いで賞」はユニーク! 美容テーマも「10人の美カラダ、マイスタイル」だった。

2015年7月号(15年5月20日発売)469
マイカントリー、日本。

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マイという考え方が定着してきたせいか、自国の旅先を見つめ直そう、となったのかもしれない。この号はとても売り部数が伸びた号であった。ひとつミスの表記があり、どんなに心を尽くして謝罪してもその反省の気持ちを伝えるのはとても難しい、ということも心に残っている。情報を扱う者にとって、ミスは本当によくない。相手にもよくない気持ちを残すし、お許しいただけない場合、誠意を尽くすのにそうとうの時間を使う。肝に銘じた。氷見のセイズファームにこれを見て泊まりにいき、とても楽しい思い出になった。綴じ込み付録ではパン特集。パンやスイーツの場合、美味しく撮影するために多数の人力が必要で、筆者も撮影隊のために自宅近くの茗荷谷のパン屋さんに購入して届けた。

2015年8月号(15年6月20日発売)470
北欧定番時代はこのあたりまで。

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表紙も愛らしく、構成にもこだわった号だ。サマーライフのいい過ごし方は、太陽が足りていないエリアほど大切にしているはず。だから北欧の夏の写真はなんとも言えず心地いい。別冊付録のカバーをわざわざ刺繍のクラフトで作ったり、少しでも工夫を凝らすことが慈しまれていた時代だった。プレフォールの紹介を「新しい自分が始まる服」と表現しているのも「マイ」の掟か?

2015年9月号(15年7月18日発売)471
記念すべき斎藤工氏との出会い。

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またもやシネマとファッションを掛け合わせるテーマとなり、頭を悩ませていた。そしてキーワードをロマンティックにしよう、と西村編集長と副編集長の打ち合わせで決まった。「ロマンティック」。1冊を串刺しにするが、フィガロジャポンの最重要ワードでもある。斎藤工氏が俳優のなかでダントツの映画知識量であることは知っていて、流行りの作品を観るだけでなく、過去作、新人監督、学生の作品まで鑑賞しているシネフィル......。彼に、ロマンティックとは?ロマンティックなシネマとは?を尋ねるインタビューを申し込んで、初めて会ったのがこの号だ。「ロマンティックが消えてゆく時代だから、アナログなやり方で、不器用に、夢を追いかけて行きたい」という言葉を残してくれた。その姿勢は現在も変わっていない。「アンシャンテ ユーミン!」では松任谷由実氏は南フランスをデジタル編集長AIと訪れてくれた。

2015年10月号(15年8月20日発売)472
北イタリアの魅力を語る。

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かつて、これほどまでに構成のプレゼンが白熱した巻頭特集はなかったのではないか、と推測。この特集は物語ることを重視し、こういう方向で進めたいとプレゼンしながらなかなか通らず、最終的にプレゼンしたとおりに流れが決まった特集でもあった。思い出深い。プラダ財団もできて間もない頃だったのでじっくり紹介。山間の小さなリストランテもじっくり紹介。チーズの郷で、作り方までじっくり取材、とか。そういう着地になった号だ。もちろんフランチャコルタにも訪れた。「アルマーニ モード事典」という綴じ込み付録があり、亡きアルマーニ氏のクリエイティブを伝えられたのは誇りだ。フィガロオムには、やっと連載の命名のきっかけをつくってくれた三浦春馬氏に登場していただいた。

2015年11月号(15年9月18日発売)473
パーフェクトなモード誌を目指す。

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別冊付録に京都特集、綴じ込み付録にお寄り寄せ。西村編集長は、使い勝手のよさを目指して情報重視のパートを別冊や綴じ込みにまとめていた。と、ずっと思い込んでいた。そんな会話もしたし。いや待てよ、こうしてずっとページをめくっていると、完璧なモード誌を目指して本誌にはファッションパートのボリュームを多くしたかったからなのかしら? そんな考えも沸いてきた。今号は、美容グッズから家事グッズまで、賢く機能的ライフを送るための優秀ツールを紹介するテーマも。

2015年12月号(15年10月20日発売)474
表紙はキャロリーヌ・ドゥ・メグレのディレクション。

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カフェで、カップルで、モノクロで。シネマティックなパリの風景そのもの。これはシャネルのアンバサダーでもあるキャロリーヌ・ドゥ・メグレ氏がディレクションしてくれたマダムフィガロの転載だ。クール&シックを創る、というコンセプトの元、彼女らしさが出ている。パリジェンヌ白書特集ではさまざまな角度から世界の憧れの女性たちを紹介した。美容ページでは、フィガロビューティストたちに10万円のコフレをつくってもらい、各1名ずつ読者プレゼント! 気前がいいなあ、フィガロジャポン。

2016年1月号(15年11月20日発売)475
ミランダ・カーというセレブ。

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ベストテンが今年の年末も登場。ベストカルチャー10なども間に挟み込み開運アクションまで10つ選ぶ徹底した特集内容。ちなみに温泉に出かけるが開運アクション①だった。そして、袋綴じ付録「石井ゆかり星占いスペシャル」が10回目だった(笑)! 表紙のミランダ・カーはキャメロン・ディアスにも似ていると当時感じた。日本人がすごく好むタイプの顔立ち。

 

2016年2月号(15年12月19日発売)476
ハワイから、感動カルチャーまで。

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ハワイはいつもなんだか数が大きい。大人が楽しい43の理由。そんなにあったら、どれか楽しいさ、と言いたくなってしまう。筆者はハワイマニアではないが、ハワイは構成を納得できるように組むのがけっこう難しいんじゃないかな、魅力ポイントがたくさんありすぎて。スイートシックというファッションテーマがあり、スタイリングがめちゃ素敵、と思ったら飯田珠緒氏だった。カルチャー特集では、ミランダ・ジュライにじっくりコメントをもらうことができて、そのことに感動した。岡尾美代子氏が「スター・ウォーズ」シリーズへの愛を語っているエッセイにも注目だ。

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