【フィガロジャポン35周年企画】 フィガロジャポン2018年には「ウワサの男」、ティモシー・シャラメがカバーに登場!
Culture 2026.03.08
パリ生まれ東京育ちのスタイル誌『フィガロジャポン』は、2025年3月で創刊35周年。パリやパリに生きる人々の哲学から旅、ファッション、食、映画、そしてアートまでフィガロジャポンが発信してきた35年の歴史を編集長の森田聖美が当時の思い出に浸りながら、思い入れたっぷりに振り返ります。2018年に発売したすべての号をプレイバック!
2018年3月号(18年1月20日発売)501
部屋にもファッションにもアートが欲しい季節です。

ランウェイにもアートへのオマージュが多かったシーズン、インテリア特集をアートと暮らす実例や、アートを買うショップなど、マルチで紹介。在パリの鈴木桃子氏がまだフィガロジャポン編集部にいた頃、アート好きだった彼女がこの特集のためにがんばっていたことを思い出す。レアンドロ・エルリッヒ展が行われている森美術館で行われたファッション撮影も素晴らしい。2025年にドラマに映画に再ブレイクした竹内涼真氏をフィガロオムでフォーカス。カメラマン尾身沙紀氏の自然体の彼に寄って撮影した写真は、ぞくっとするほどフレッシュな色香がある。
2018年4月号(18年2月20日発売)502
たくさんあると、価値がわかりづらい。

今号のファッション撮影ものもたくさんの素晴らしいビジュアル&ストーリーがあるのだが、なんとなくどれもが並列になってしまうことがある。雑誌とは幕の内弁当であり、どこかバランスもなければ、というのがアタマに浮かんだ。齊藤工氏が映画監督として初の長編劇映画にのぞんだ『blank13』。この作品のキャスト&スタッフに「映画監督・齊藤工について聞かせてください」と質問をした企画も掲載。高橋一生氏、神野三鈴氏など、演技力お墨付きの方々の話は本当におもしろかった。
2018年5月号(18年3月20日発売)503
可愛いって、大切なこと。

可愛いパリはたくさん見つけられる。だから、今号のパリ特集はあまり苦労がなかった記憶だ。パリ猫のページもラブリー。そして「いい加減美容」というのもよかった。やりすぎはよくない。手をかけすぎずにキレイにいられるためのエトセトラ。人々が求めているのは、そんなライフスタイルだ。新しい地図の御三方と、映画『クソ野郎と美しい世界』のために取材をさせていただいた。これ以来、稲垣吾郎氏、草彅剛氏、香取慎吾氏をフィガロジャポンも取材できる機会が増え、3人の表現力、特に舞台映えする存在感に現在でも感銘を受ける。
2018年6月号(18年4月20日発売)504
おしゃれはイマジナリー。

フィガロ的コーディネート、とあるが、それは型にはまらず自分らしくおしゃれを楽しむことと=である。だからスナップを参考にしたスタイル紹介でも「それをそのまんま買って着る」のではなく、パステルカラーをこういうふうに部分使いする、とか、赤いチェックは女学生気分のほうが今シーズン的、とか視点がユニーク。「東京美的デザイン空間」という記事では、代官山にできたビュリーのブティックなど空間にエンターテインメント性がある場所を深堀り。そして「ぷっ」と笑ってしまったのは、「熟してグルマン、フルーティフェイス。」という美容記事。このタイトル......三谷徹にしか考えつかないニュアンスだ(笑)。
2018年7月号(18年5月19日発売)505
本当においしいレシピは簡単。

あらためて紹介されているレシピを見ると、いたってシンプルで簡単だ。道具も、素地も、キッチンも、プロとアマチュアではまったく異なる。そんな一般の読者に向けて準備してくれた著名人の方々のレシピは、作りやすそうなメニューばかり。素直なものほど、カラダも喜ぶ。カルチャーページには韓国の映画監督ホン・サンスの読み物。彼の言葉は秀逸だ。「物事を知る唯一の方法は、それらをもう一度ゆっくり見ること」「男と女は99%同じ。ただし、表現されるものが違うだけ」。けっこう沁みる言葉がいっぱいあった。
2018年8月号(18年6月20日発売)506
ティモシー・シャラメに恋をして。

当時、本国フランス版の写真を年2回表紙にしていたので、このティモシーの写真も本国版が起用しているものだ。映画『君僕』の公開から時間は経過していたが、ティミーほどフィガロらしい人物は存在しない!と本人インタビュはなくとも記事化した。山崎まどか氏に、ティモシーへの恋文をエッセイ風にしたためていただいたりした。2025年の大ヒット作となった『国宝』の吉沢亮氏も今号で初めて登場。そのほかにも洋の東西を問わず、若手俳優注目株を紹介し、ミュージシャンにもアプローチした。ゴダールとアンヌ・ヴィアゼムスキーの関係を描いた映画『グッバイ・ゴダール!』で主演したステイシー・マーティン来日に合わせ、台東区上野で撮影。ムービーも撮影して、フィガロ史に残るおしゃれ短編になったと思っている。
2018年9月号(18年7月20日発売)507
ちょっとだけ雑多でフシギな号。

中身のビジュアルも悪くない。でもちょっとごちゃっとしている。無理にいろんなことをやろうとし過ぎているきらいがある構成だ。メイクアップのページがよかった。大人のキラキラ☆メイクのルール。物撮影のシンプリシティが光る。そしてこの年、是枝裕和監督が『万引き家族』でとうとうパルムドール受賞! おめでとうございます!
2018年10月号(18年8月20日発売)508
ファッションアイテムが語りかけてくるもの。

新シーズンのファッションが巻頭特集の時は、いつの時代もどうやってテーマを組むのか悩ましい。今号もそうとう悩んだと予想。ワンモードストーリーのほうが羽を伸ばして楽しく撮影されていて、菊地愛氏が常連担当のドルチェ&ガッバーナ@ロンドン撮影がとてもおもしろかった。香取慎吾氏がスタイリストでクリエイティブディレクターの祐真朋樹氏とファッション&ライフスタイルブティックをスタートし、取材の機会をいただいた。またフィガロスパイシー部、と命名をしたのだが一回キリとなった、辛いもの好きの集まりが発足。筆者も鶯谷のタイ料理に潜入した。
2018年11月号(18年9月20日発売)509
誰かが薦めるニューヨーク、エトセトラ。

2016年からたった2年しか経たないうちに再度ニューヨーク特集を組んだ。それだけこの時代、アメリカンブランドやNYブランドが元気だったということの証明でもある。ティファニーやラルフローレン、コーチや、ブラパル・グルンがデザインするTASAKIなど、NYのティップスが本当に新鮮だった。美容では、本国フランス版も大事にいているボーテスター企画を輸入して、新たに14人のアンバサダーチームを結成した。
2018年12月号(18年10月20日発売)510
このロゴ色のパープルはなかなか使わない。

カラーの選びがとてもユニーク。いい意味でモデルの服をマッチしている紫のロゴ。中身はファッションダイアリーだが、コーディネート大企画である。Kコスメの次はJ?とパリの百貨店ボンマルシェでのポップアップの影響を受け、欲しい買いたい新機軸の日本産コスメを特集。いまはもうなくなってしまったが、イトリンなどは本当に贅沢な美しいスキンケアであった。別冊付録で「いま京都ですべきこと」特集を組み、合言葉はアナザー東京にならないこと。東京の進化が他都市にも影響を与えるとローカルな愉しみが少なくなる、と取材チームはがんばっていた。
2019年1月号(18年11月20日発売)511
パリはやっぱりフィガロらしさの象徴。

この表紙は後々まで愛されていて、フィガロらしさの象徴としてよく紹介されている。そしてパリジェンヌ特集は眺めていてほっとする自分がいることにも気付く。今号では、ソニア・シエフとマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックのファミリーポートレートも紹介していて、美しき血筋という感覚にも癒される。特筆すべきはセリーヌに就任したエディ・スリマンの本国フランスでのインタビューのリフト。ファッション好きには垂涎のはず。
2019年2月号(18年12月19日発売)512
素朴な佇まいが愛されるポルトガル。

青いタイルの街並みやほっこりした手料理、手仕事の温もりが残る土産物。ポルトガルの素朴さはフィガロ読者にも愛されている。石鹸やキャンドルなどは、案外ギフトにもよいし。甘くて黄色いお菓子たち、というテーマもよかった。お砂糖と卵と小麦粉の鉄板おいしいの世界だ。ジャン=ポール・グードが来日し、そのエネルギーにインスパイアされた。クリエイティブであるということを教えてくれるようなインタビューとなり、掲載できたことは幸せだ。
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