【フィガロジャポン35周年企画】 グルマンは2019年のフィガロジャポンに溺れるべし! 食だらけのパリ特集。

Culture 2026.03.09

パリ生まれ東京育ちのスタイル誌『フィガロジャポン』は、2025年3月で創刊35周年。パリやパリに生きる人々の哲学から旅、ファッション、食、映画、そしてアートまでフィガロジャポンが発信してきた35年の歴史を編集長の森田聖美が当時の思い出に浸りながら、思い入れたっぷりに振り返ります。2019年に発売したすべての号をプレイバック!

2019年3月号(19年1月19日発売)513
してみたいコト、になった流行予報。

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はっ! またやってきた、流行予報だ!!!と恐怖を感じた。本当に年末年始が苦しかったのだと思う。物言いがマジ素晴らしい!と思ったのは「貯筋を始める」こと。そう、筋トレである。映画『半世界』の出演者稲垣吾郎氏、長谷川博己氏、渋川清彦氏、そして阪本順治監督の取材に同行し、阪本監督のモテ男ぶりに驚いた(モテようとしてモテているのではなく自然体)。

2019年4月号(19年2月20日発売)514
時代のキーワードはほどよい日常感覚。

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ちょうどいい、が心地よい。当時なかなかこれが響くのかな、と疑問を持ったが、いまとなっては時代を先取り、早かったのかも、と感じる。撮影が非常にストーリーテリングで、タカコ・ノエル氏の写真も愛らしかった。連載を担当してくれている斎藤工氏が出演するシンガポール映画をきっかけに、彼の地のローカルフードの取材に出かけた。シンガポールには魔力があった。ストリートフード含めて食に華があるのに加えて、バーが素敵だった。アトラスというオフィスビルの1階に構えるバーは、「部下を叱るのにいいバー」と思った。こんなすてきな場所なら、重苦しくならなそうだ。

2019年5月号(19年3月20日発売)515
旅立ついちばんの理由はおいしい体験。

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結局パリを訪れる理由は、現地のおいしいものを食べたいからじゃない? そんな討議の末、「おいしいパリ。」という特集に着地した。表紙の左側はシャトーブリアンのフロアをしていた人物。シャトーブリアン取材時に助けてもらった記憶があり懐かしい。ファインダイニングからバーまで、ありとあらゆるパリのグルメを詰め込んだ号だ。ボーテスター特集も大ボリュームで、健やかな美容生活のすすめをアンバサダーごとに紹介。俳優・板谷由夏氏にも登場していただいた。この頃、新連載がスタートしていて、ひとつは細川亜衣氏の「旅と料理」。もうひとつは俳優の村上虹郎氏の「虹の刻」。ともにシンプルだけれど、イマジナリーな企画だった。

2019年6月号(19年4月20日発売)516
やっぱりスタイリングではないか?

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おしゃれであることの大事な条件はコーディネート上手であること。そう定義して、それぞれのコーディネート図鑑を私的にアプローチした特集。表紙にはエル・ファニング&メラニー・ロランという世界的女優がトレンチを着て登場。いつの日からか、多くの女優たちが自身でメガホンをとるようになった。エル・ファニングは、女性監督に愛される逸材と感じる。今号には別冊付録の東京案内があった。ニッチなエリアに取材を仕掛け、まさに多様性の時代への変遷を感じるTOKYO案内だ。

2019年7月号(19年5月20日発売)517
日本の旅は追体験の素材。

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パリは出張で多く訪れることがあるのでまだしもだが、他の国には予定を組もうとしてもなかなか実現できない。でも日本なら、やはり追体験する機会はある。今号の長野県松本や、小諸にあるワイナリーへ出かけた。日本は料理人も本当に素晴らしい腕を持っているので、食の愉しみは無限大。100年美容も進化して、オールマイティボディでヘルシービューティを目指した。

2019年8月号(19年6月20日発売)518
日本全国が素晴らしいように、台湾も全土で美しい。

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フィガロジャポンは台湾特集では後発だったと思う。もう少し若い読者狙いの媒体のほうが上手な台湾特集がある気がして、なかなか大きく巻頭でやることはなかったが挑戦。あえて、台北を離れた場所にフォーカスした。民俗衣装も素敵、自然を感じる茶葉や、お芋料理などが並ぶ誌面は優しさにあふれている。また、ちょうど台湾ロケの作品に出演していた妻夫木聡氏を取材。ホウ・シャオシェン監督への想いも語られた。フィガロジャポンの美容読者には香り好きな人が多いが、今号の美容テーマは香り第2章とも言うべき、新しい使い方に迫った。

2019年9月号(19年7月20日発売)519
ティアラがよく似合う。

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満島ひかり氏が表紙に登場し、ティアラがとても似合っていて笑みが漏れる。ハイジュエリーをカジュアルに纏う提案が多く展開された特集。時計宝飾の展開方向はけっこう悩ましい。そして、恒例のカンヌ国際映画祭特集で、パルムドールをポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が受賞! 2年続いてのアジア勢の躍進に沸いた。2019年のカンヌは豪華でブラピとレオも来訪したくらいだ。フィガロオムは前号の妻夫木氏の共演者、豊川悦司氏。編集部のまりもぐの憧れの俳優である。東京に飲茶店がちょうど増えつつある時期で、丁寧に飲茶の楽しみ方を紹介していたグルメ記事はユニークだった。

2019年10月号(19年8月20日発売)520
表紙のモデルが着ているブラウスの柄は牡蠣。

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カメラマンの松原博子氏がウラジオストクで撮影してくれたファッションストーリー。意外だが、牡蠣プリントのブラウスのカットが表紙になった。チューリップとロゴのピンク色がとても写真のムードと合っている。綴じ込み付録の「キレイになるソウル旅。」はKコスメとカラダにいい食べ物、そしてクリニック美容の最新事情。かなり役立つ情報が満載だ。

2019年11月号(19年9月20日発売)521
色彩の美しいイタリア。

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どこをどう取材するというよりも、今回のイタリア特集は「しあわせになる」という言葉どおり、明るく、色にあふれ、おいしそうで、自然が豊か。それだけで行きたくなる。この骨董市で買い付けたものをポップアップイベントで置いたりして、かなり多軸展開した特集でもあった。美容特集の「新時代の色気」というのが難しくて、何度打ち合わせをしたか......ファッションっぽすぎても美容好きに訴求できないし、これはそうとう苦労した記憶だ。稲垣吾郎氏がディレクションするワインレストランが銀座にオープンするにあたり、ワインと映画について語っていただいた。映画連載を某誌でしていたこともあり、作品に関してはシャープなセレクトであった。

2019年12月号(19年10月19日発売)522
パリ生まれ、東京育ち。

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「パリ生まれ、東京育ち」とは、塚本香編集長時代に媒体資料に書かれていた言葉だ。上野編集長も筆者も塚本チルドレンだったので、この「わたしは東京パリジェンヌ」というタイトルに原点を感じてしまう。さまざまな言語を尽くして、パリ↔東京の感性をファッションで表現しようとしていた。今号では再びエディ・スリマンがセリーヌで香りを発表するにあたってインタビュー。次号にもエディは続くのだった。

2020年1月号(19年11月20日発売)523
エディ・スリマンが撮影したBLACKPINK リサ。

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豪華だ。エディが撮影したリサが表紙にいる。写真だけで語っていて、インタビューもない。フランス流な気がした。今号の巻頭特集はユニークで、偏愛=収集なものを各人について紹介している。小林エリカ氏ならポストカード、岡尾美代子氏ならパンツを履いたクマ、など。ベストコスメ=ボーテスター賞はヘレナルビンスタインのプロディジーCELグロウ、スリーのバランシングシリーズ、ポーラのホワイトショット。いずれも現在も名品。「キレイになる旅」シリーズはハワイ。年末が近づくとハワイという思考にヤラれていたのか?

2020年2月号(19年12月20日発売)524
タイ特集の展開はバリエが豊富。

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活躍する若手ファッションデザイナーも増え、実は癒しの旅先であるよりも進化型の都会であることが証明されたバンコク。映画館もラグジュアリーだったり、素敵なバーがあったり。ファッション紹介も大切に、ということでemma氏を連れてバンコクでしっかりモードストーリーを観光スポットで撮影するという難行に臨んだ。食堂でもミシュラン認定が多いよ、など、バンコクの紹介方法にはバリエがある。綴じ込みで古都チェンマイをしっかり紹介したほか、東京のエスニックを冬に紹介。なぜエスニック特集だとメニューごとに紹介したくなるのか、今度グルメ担当まりもぐに聞いてみたい。

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