パリジェンヌの定番、トレンチコートの着こなし方。【パリシックのルール】
Fashion 2025.01.29
同じようなスタイリングをしても、なぜかパリジェンヌはおしゃれにこなれて見える。その秘密はディテールにこだわったアイテム選びや小物使いにあり! 毎週、1アイテムにフォーカスしてパリジェンヌらしい着こなしポイントをお届けします。
初回は、1年を通してパリジェンヌのクローゼットに常置されているであろうトレンチコート。コンサバになったり、古臭い印象になったり、実は着こなすのが難しいと思っている人も多いのでは? 洒落てるパリジェンヌたちの着こなし術とは。
RULE 1. クラシックなトレンチコートは、程よいオーバーサイズで纏う。
ぴったりサイズを選ぶとどうしてもカチッとしたコンサバな印象になりがち。それを払拭すべく、オーバーサイズを取り入れてみるのが吉。クラシックなアイテムだからこそ、カラーや丈感はそのままに、サイズを変えるだけでぐっと洗練された印象に。
ウエストをベルトでぎゅっと絞ってメリハリを出すのも◎。トレンチコートと同色のシャツにブラックのタートルネックをインナーに挟み込むなど、小物使いのセンスが光る。真紅のリップがレディな要素をプラスしてくれる、まさにパリジェンヌを体現する着こなし。
エポレットがついたマニッシュなトレンチコートは、ラフに着こなすのが妙。カチリとした印象になるワントーンのコーディネートも、抜け感がプラスできる。ツヤ感のある小物を合わせて、レディな要素も忘れずに。
裾にプリーツが施された目を惹くトレンチコートは概ねドレスのよう。V字に開いた首元や僅かに見えるデニムの折り返しが、細部まで行き届いたセンスのよさを際立たせる。
カジュアルな着こなしには、華やかな印象になるマキシ丈のトレンチコートをチョイス。 襟を立ててマニッシュなエッセンスをプラスするなど、小技が光るスタイリング。
肩が大きくドロップしたバレンシアガのトレンチコートは、今シーズンストリートを席巻する予感! アイコンバッグとなったバレンシアガの「ロデオ」を合わせて、究極のベーシックな着こなしを体現。
リステアのクリエイティブディレクター 柴田麻衣子さんをキャッチ。シャツ、スカート、ワンハンドルバッグと、合わせるアイテムがタイムレスなものだからこそ、一癖あるバレンシアガのトレンチコートのバランスが際立つ。
the garmentのクリエイティブディレクターを務めるソフィア・ロウはステンカラータイプをチョイス。一見プレーンなデザインだけど、よくみると袖口が大きく開いているなど、かしこまった印象になりがちなステンカラーをカジュアルな雰囲気へと昇華。ラフなヘアスタイルや、Tシャツとバレエシューズとのスタイリングも真似したい。
柔らかなクリームカラーが目を惹く彼女。ワークウエアで使われるようなタフな素材も、ゆったりとしたシルエットでマキシ丈になれば都会の寒空に華を添える1着に。一足先に足元はサンダルを合わせて、春の陽気を漂わせて。
text: Miyu Sugimori, photography: launchmetrics