私の一生ものトレンチコート!ファッションエディターの愛用ブランド&着こなし方。
Fashion 2025.03.15
春になるとトレンチコートが気になる方も多いのでは?
トレンチコートは、クラシックでありながらも、その時々のスタイルに馴染み、自分らしさを表現できる特別なアイテム。今回、ファッションエディターたちが愛してやまない"相棒"とも言えるトレンチコートと、その魅力を最大限に引き出す着こなしをご紹介。
ドレッシーに纏えるメンズの「オーラリー」 / SAYA YONEKURA
一時期着なくなっていたトレンチコートを、再び着たいと思ったのは数年前。そんなとき、オーラリーのこの一着に出合いました。私のマイルールは、あえて、オーバーサイズで着ること。しかし、時には野暮ったくなったりなってしまうことがあります。その点、このトレンチコートは、肩のエポレットやガンフラップといった伝統的なディテールを備えつつ、ドレスのように軽やかに纏えるのが魅力。身長156cmの私でも、計算されたオーバーサイズのシルエットとして美しく着こなせるところが気に入っています。
コーディネートのポイント:
春が近づいているいま、心躍る色を取り入れたくて、オムガールズのストライプシャツにバウム ウンド ヘルガーデンのピンクのシャツをレイヤード。ミュウミュウがここ数シーズン表現している「襟を片方だけ出す」スタイリングTIPSを取り入れました。普段はパンツスタイルが多いですが、今回はリー マシューのキルティングスカートをセレクト。足元はカルヴェンのパンプス、バッグはバドをチョイスし、そこにパリ土産のアクセサリーをたっぷりプラス。メンズのトレンチコートを羽織る分、フェミニニティなムードのアイテムを組み合わせてみました。
モダンで実用的な「ガブリエラコールガーメンツ」 / SACHIKO TASHIRO
ガブリエラコールガーメンツのトレンチコートは、あらゆる要素を削ぎ落としたミニマルでモダンなデザインなのに、ベーシックなアイテムとして長く使えそうなところが気に入って昨年購入。オーバーサイズのコートは重くなりがちですが、シャリのある薄いナイロン素材で、軽くてシワになりにくく実用的なところも好き。
コーディネートのポイント:
ロエベのピンショーツと足元はマルジェラの足袋を合わせて、トーンと質感の異なるベージュを組み合わせました。全身ベージュだと難易度が高いので、オーラリーのブラックのハイネックを合わせています。
それどこの?と聞かれるコート「リト」/ AKI IGARASHI
それどこの?といまだに聞かれるトレンチコート。
いまはなき、リトというドメスティックブランドのものです。リト ストラクチャーというブランド名に改名する前の時代、おそらく2020年頃に購入。クロップト丈のコットンギャバジンに光沢のあるキュプラ素材がレイヤードされており、バックでふわりと広がり、オーバーサイズ感が強調されます。時が経ったいまも愛用しています。
コーディネートのポイント:
ドリス ヴァン ノッテンの太めパンツとスタジオニコルソンのビッグバッグを合わせて、ビッグサイズコーディネートにしてみました。ドレッシーに見えるトレンチコートなので1枚でエフォートレスな雰囲気になるところもお気に入り。
メンズサイズが絶妙な「バーバリー」 / TERUMI KOBAYASHI
メンズサイズならではの広めの肩幅に、存在感たっぷりのエポレット、胸元のガンパッチ。バーバリーが100年以上の歴史を重ねて磨きをかけてきたベーシックなデザインは、やはり迫力があって、ミニマルな着こなしも映えるなと袖を通すたびに実感します。やや大きめで、両サイドがドレープっぽくなるので、風にはためいた時の様子もお気に入り。
コーディネートのポイント:
この春は、トレンチコートと合わせてジルサンダーの乗馬ブーツも履き倒す予定です。バレンシアガの変形シャツや10年選手で愛用しているアレキサンダー ワンの赤いバケツバッグで着崩しポイントを作りながらコーディネートしてみました。
着る日は思わず笑みがこぼれる「グッチ」 / MAMI AIKO
アレッサンドロ・ミケーレ時代のグッチのトレンチは、アイコニックなスカーフ生地が上半身のライナーにあしらわれたデザイン。コートを脱いだ時、自分だけにチラリと見えてふふっと笑みがこぼれてしまう、そんな密かすぎる悦入りポイントが決め手になって購入しました。
コーディネートのポイント:
表側はミケーレ節がほぼないスタンダードなタイプなのでインナーは少し遊びたくて、トップはイザベル マランの黒レースブラウスとケネス ジェイ レーンのいちごペンダント、ボトムはハイクのカーゴパンツで甘&辛な掛け合わせにしてます。
パリの思い出が詰まった「ドリス ヴァン ノッテン」/ HANAKO DAIKUBARA
2年前、パリへ出張した際にまだパリのドリス ヴァン ノッテンへ行ったことがないと話すと、ご一緒していた尊敬するスタイリストRさんが空き時間に連れて行ってくれました。その時見立てていただいたトレンチコート。(実は試着時に調整いただいた紐の結びもまだキープしています。)お気に入りは、ドレスのようなムードもある滑らかなシルエットとボリューム。
コーディネートのポイント:
トレンチが着たい時は、薄手のジルサンダーのウールシャツを合わせます。袖から覗くグリーンや、首や足元の白Tやスニーカーもポイント。ボトムスはオーラリーのウールパンツです。肩にザ ロウのハーフムーンをかけて、花粉に負けず春風を感じて歩きたいです。
10年愛用中の私の定番コート「ラルフローレン」/ ASAKO TANAKA
ヴィンテージショップで10年ぐらい前に買ったベーシックなトレンチコート。エポレットやDリングなど、トレンチコートならではのディテールはしっかりと押さえつつ、余分なデザインが何も加えられていないオーセンティックなところが気に入っています。
コーディネートのポイント:
普段はカジュアルなスタイルが多く、アウターやバッグで全体のバランスを取るようにしています。この日も、オーラリーの薄手ニットに古着のオーバーオール、足元はアディダス バイ ステラ マッカートニーのスニーカーと、全身カジュアルなコーディネート。それでも、このトレンチをさらっと羽織るだけで、不思議とサマになる! 春に欠かせない、お気に入りの一着です。ちなみに、バッグはモダン ウィービングのものを合わせました。
母娘2世代でお気に入りの「ハイク」/ HANA OKABE
ハイク 2015 SSのトレンチコートです。当時母が購入し、母娘兼用で現在も愛用しています。タイトフィットなので、ボタンを閉めなくてもすっきり見せてくれるのがお気に入りのポイントです。(ほかビッグフィット、2020年にはレギュラーフィットも登場しています。)
コーディネートのポイント:
程よくしまってみせてくれるフェティコのブラジャンプスーツと相性が良く、大人のこなれた雰囲気に仕上げてくれます。今回はシャネルのミニバッグをあえて首からかけて、アクセサリー感覚でワンポイントにしてみました。