お洒落が加速するトレンチコートのベルト5つの結び方【スタイリスト山﨑静香が指南】。
Fashion 2025.04.04
どうしたらパリジェンヌみたいな力の抜けたトレンチコートスタイルが完成するのか? それには「ベルト使い」のアレンジが重要な鍵! 華やかさがアップする結び方から上品で力の抜けた着こなしまで、ちょっとしたあしらいで印象がガラリと変わる5つの結び方を、トレンチコートラバーであるスタイリストの山﨑静香がレクチャー。
01.
ハンサム顔になる「ウエストマーク&ワンノット」。
ローウエスト位置でベルトマークして作るハンサムなスタイル。コツは①ベルトをジャストサイズで巻くこと、②ベルトをタイのように「ひと結び」してアクセントを作ること。フロントボタンを全て留めて全身をボクシーなシルエットに整えればスマートでありながら、ワンピースを纏っているかのようなドレスアップ感も演出できる。映画『サムライ』に登場した往年のスター、アラン・ドロンのアイコニックなムードで着こなして。
「上品だけどメンズっぽさもあって、クールに着こなすならこちらがおすすめ。ベルトはきつく縛らず、コートの腰幅に沿わせるのがポイントです。袖をラフに捲ったり、胸もとが開いたトップスをインに合わせたりと随所に"抜け"を作って軽やかさを意識して。バックルとベルトの剣先をフロントに置くことでシャープな印象に」(山﨑静香)。通勤やオフィススタイルにも活用できそう。
HOW TO
ベルトの結び方
バックルから出たベルトをひと結びして垂らすだけ。ベルトの剣先の長さを活かしてシャープな印象に!
【1】ベルトをバックルに通した後、ウエストマークした部分の下からベルトの端をくぐらせる。
【2】バックルの脇に出来た輪にベルトの剣先を差し込む。
【3】結び目が弛まないよう、剣先を下方向に垂らす。ノットが小さくならないよう緩めに整えて。
02.
エフォートレスを作る「緩めの背面ベルト」。
究極にシンプル、だけどデイリースタイルに最適なのはこんな緩く弛ませたバックスタイル。ベルトがピンと張っていると緊張感が漂ってしまうところを払拭して、あえてヒップに届くくらいにベルトを弛ませて抜け感を演出。「都会的でセンスフルな出立ちになれるベルトのあしらい。休日の街歩きや旅行などにも似合う肩の力が抜けたアレンジです。両サイドから垂れるベルトの長さは均等にすることできちんと感を演出」(山﨑静香)。緩やかに着こなせるので、フロントはガウンを羽織っているかのようにリラクシング。
POINT!
ベストな緩みを保つコツ
両サイドのベルトループにベルトをひと結びして、背面で弛む角度を固定&ベルトを落ちないようにしておくのがGOOD!
歩くとベルトの位置が動いたり、バックルの重みでずれていってしまうもの。ベルトは両サイドのベルトループでそれぞれひと結びして弛む角度が保たれるように調整&ベルトが落ちないよう固定しておくべし。
03.
センシュアルな気品漂う「前開け×ウエストマーク」。
前を開けてインナーを見せつつ、ベルトはハイウエストの位置でタイトに結べば、センシュアルな色気が香りたつ。「ベルトの効果でA ラインのシルエットが強調されるので、エレガント度も高めです。カジュアルめの結婚式やパーティ、デートといったオケージョンに最適」(山﨑静香)。マキシ丈のワンピースや足元にはバレエシューズをチョイスすれば、大人の余裕が際立つフレンチシックスタイルが完成!
HOW TO
ベルトの結び方
キュッと固く結んだラフなベルト使いが、堅苦しさをなくすコツ。左右どちらかにノットをずらすのがグッドバランス。
【1】バックルが付いている側が短くなるよう長さを調整し、ベルトをざっくりと結ぶ。
【2】同じ位置でもう一度、固結びする。
【3】ウエストの左側にノットをずらして(右側でもOK)、抜け感が出るようバランスを整える。
04.
スリム見えNO.1は「ダブルテール」。
定番で汎用性が高い「ダブルテール」。ベルトを結ぶ際に、両脇にあるベルトループが背中側に来る距離に絞って、ボディをスリムなラインに整えておくことで細見えが完成。「二重に結んでいるからほどけにくく、常にシルエットが安定。メンズライクな印象も漂うのでリボン結びは可愛らし過ぎて苦手という人にもおすすめ。サッと羽織るだけで端正な後ろ姿になり、仕事で外回りが多い場合にも最適です」(山﨑静香)。
HOW TO
ベルトの結び方
その名の通り、2本の尻尾のような「ダブルテール」。上品さを保つためノット部分にシワが入らないよう緩やかに結んで。
【1】左右のベルトループにベルトを通してセット。剣先側を長めにしておく。
【2】肩甲骨の幅くらいにベルトループが来るようベルトを手繰り、剣先側を上にしてベルトをクロス。綺麗にドレープを寄せておくとなおよし。
【3】剣先側をベルトの下にくぐらせる。
【4】剣先側を持ったまま斜め下方向に下ろす。
【5】剣先側をもう一周、下からくぐらせる。
【6】【5】の工程でできた輪の内側に剣先を通す。
【7】ベルト両サイドの長さが同じぐらいになるように整える。
【8】結び目が緩まないように調整して、完成。
05.
ドラマティックな「ベルトマーク×片リボン結び」で上品に。
『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘプバーンや『カサブランカ』のハンフリー・ボガートを彷彿させるドラマティックなベルトアレンジがこちら。第一ボタンを留めたコートの上からベルトをタイトに縛り、フレアラインをメイク。片リボン結びのあしらいと共にXシルエットのドレスのようにコートを纏って。「ベルトを胸下で結んだら、ウエストにギャザーを寄せて整えると、よりフレアラインが豊かに広がります」(山﨑静香)。結び目は中心から少し横にずらし、片リボンを主張させすぎない配慮をするのが品よく仕上がるポイント。ちょっとしたひと手間で、ビッグシルエットのトレンチコートがグッとエレガントに。
HOW TO
ベルトの結び方
タイトな結び目と、シワのよっていないリボンのコントラストがオシャレ度を高める!
【1】剣先側を長めに持ち、胸下でベルトタイトに絞めて固結びする。
【2】剣先側を持って輪を作る。
【3】【2】の輪とバックル側のベルトを固く絞り、完成。
大学卒業後、婦人靴商社へ入社。販売員、マーケティングを経験したのち、スタイリストの道へ。2021年に独立しキャリアをスタート。現在は女性ファッションメディア、広告を中心に活動しながら、企業とコラボレーションしたプロダクトのプロデュースなどにも携わる。2022年よりファッションブランド「ヤエ(yae)」のディレクターとしても活躍中。
Instagram: @shizuka_yamazaki__
photography: Miki Takahira text: Erina Ishida