話題のブシュロン「セルパンボエム」新作を解剖。漆黒のオニキスが誘う、魅惑の輝き。
時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノにある、いい物語を語る連載「いいモノ語り」。
今回は、ブシュロンのアイコン「セルパンボエム」から、ネックレスとリングの話をお届けします。
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BOUCHERON
SERPENT BOHÈME

守護のシンボルが、新たな輝きを纏って。
ブシュロンのアイコニックなコレクション「セルパンボエム」に新作が仲間入り。漆黒のオニキスと、艶めくイエローゴールドをあしらったファインジュエリーだ。これまでダイヤモンドだけでなく、ロードライトガーネット、アクアプレーズ、ピンククオーツなど、さまざまなカラージェムストーンをフィーチャーしてきた「セルパンボエム」。そこに加わったシックなブラックのオニキスは、より大人びて神秘的なイメージを漂わせている。
また今回は、ジェムストーンを模したミラーポリッシュのイエローゴールドも登場。鏡のように光を反射するまで何度も丁寧なポリッシュを繰り返し、最大限の輝きを引き出したイエローゴールドは、それそのものがプレシャスなジェムストーンのようにシャイニーだ。その輝きは太陽を思わせ、目を見はる存在感で視線を惹きつける。ブシュロンの「セルパンボエム」が誕生したのは1968年。スネークの頭部を模したドロップモチーフが印象的にデザインされたコレクションだ。セルパンとはフランス語で蛇という意味で、このモチーフはメゾンにとってヒストリカルな意味を持っている。

1888年、メゾン創業者のフレデリック・ブシュロンが妻ガブリエルに贈ったのは、スネークモチーフのネックレス。蛇は豊かさや賢明さ、守護のシンボルであり、仕事で各地を忙しく飛び回るフレデリックは自分の留守中も蛇が妻を守ってくれるようにとの想いを込めて、このネックレスを最愛の妻に贈ったのだ。
現在の「セルパンボエム」は、蛇の姿をよりコンテンポラリーに様式化したデザインで、リングのフープ部分の彫金や、ドロップモチーフを取り囲むゴールドのビーズに繊細な職人技が生きている。ネックレスにはアシメトリーな位置にダイヤモンドがひと粒あしらわれていて、胸元に上質な煌めきも添えてくれる。
このコレクションにはスタッズイヤリングやバングル、ブレスレット、時計など多彩なアイテムが揃い、ジェムストーンのカラーバリエーションも幅広い。ひとつだけシンプルに着けてもいいし、いくつか揃えて全身を「セルパンボエム」でコーディネートしてもいい。オニキスとイエローゴールドのアイテムをミックスしてもスタイリッシュに決まる。
何よりスネークは、パワフルな守護のシンボル。自分を守るお守りとして、そして自分の可能性をどこまでも広げてくれるアイテムとして、大切に身に着けたい特別なジュエリーなのだ。
本間恵子
ジュエリー&ウォッチジャーナリスト
ウィーンで仕事中に30分だけ時間が空き、美術史美術館にダッシュ。工芸室に駆け込んで歴史的な金細工や宝飾品の数々を拝見。ハプスブルク家の財力すごい。
ブシュロン クライアントサービス
0120-230-441(フリーダイヤル)
https://www.boucheron.com/ja_jp/
- photography: Ayumu Yoshida
- styling: Tomoko Iijima
- text: Keiko Homma
- editing: Mami Aiko
*「フィガロジャポン」2026年8月号より抜粋