lululemon ルルレモンのディレクターが来日。10周年を迎える「アライン」が支持され続ける理由とは?
Lifestyle 2025.06.18
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ヨガやピラティス、ランニングといったワークアウトシーンを高機能なウエアで支えてきたルルレモン。いまや世界的な存在となったカナダ発のアスレチックウエアブランドの躍進を支える人気アイテムの「アライン」は、今年で誕生から10周年を迎えた。その開発を手がけた、フランチャイズイノベーションズ・シニアディレクターのアントニア・イアマルティーノが、東京で開催された記念イベントのために来日。快適な着心地の秘密を、特別に教えてくれた。
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吸汗や速乾性、4方向に伸びるストレッチ性といった高い機能はもちろん、スタイリッシュでモダンなデザインを兼ね備えたルルレモンのウエアは、近年定着したアスレジャーブームの立役者としてもその名を馳せてきた。中でも非常に人気なのが、圧倒的な伸縮性と軽やかさで評判の「アライン」フランチャイズ。柔らかく包み込むようなフィット性がトレードマークのレギンスを筆頭に、インナー付きスカートやカップ付きワンピース、ボディスーツなどを展開している。

そんなアイコニックなレギンスが世界のトレーニングやファッションシーンに革命を起こしてから、今年で10年。原宿で開催された記念イベントには、これまで発表されてきたショーツやジョガーパンツに始まり、ディズニーとの限定コラボレーションや、2024年のカナダオリンピックチームとのコラボレーションといったアーカイブがずらりと並んだ。また、この5月に発売された新作の「アライン ノー ライン」の姿も。フロントに縫い目のない新たな構造を採用し、快適な着心地を追求しながら、これまで以上にすっきりとした見た目を叶えるアップデートを果たしたのだという。
イベントの参加者を対象に開催されたヨガクラスでは、肌へ柔らかくフィットする絶妙なホールド感に改めて感嘆の声が。そのいちばんの秘密は、「アライン」フランチャイズの代名詞ともいえる、独自に開発された「Nulu(ヌールー)」素材。ルルレモンの社内には新素材の開発チームが在籍しており、高品質な極細糸と特別な編み方を施すこのテクノロジーにより、それまでのスポーツウエアの"タイトで締めつけが強い"という常識を覆した。
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フランチャイズイノベーションズ・シニアディレクターのアントニア・イアマルティーノは、この素材によって叶えられる理想のストレッチ感を求め「10回以上は試作を繰り返した」と当時のことを振り返る。その開発背景やフィロソフィー、彼女自身のウェルネスライフについて聞いてみた。

ルルレモン リサーチ&プロダクトイノベーション部門 フランチャイズイノベーションズ・シニアディレクター
バンクーバーでファッションデザインを学んだ後、2005年ルルレモンに入社。ダンスコレクションのデザイナーを務めた後にヨガカテゴリーの責任者となりデザインチームを率いる。そして研究開発チームに移り、衣服がパフォーマンスに与える影響を探求。最先端の技術や素材を活用した着用体験をデザインし始めた。この取り組みが「アライン」フランチャイズ誕生の礎となり、業界に革命をもたらす。
─ ルルレモンのアイテムのデザインにおいて、最も大事にしている要素を教えてください。
ルルレモンを特徴づけるのは、「感覚を科学する(Science of Feel ™︎)」というアプローチです。身体の動きや生地の機能を分析し、それに人間の感情や体験を融合させていくという独創的なやり方でウエアをつくりあげていくんです。もちろん、トレンドやデザイン性も重視しています。ですが、機能性とスタイルのバランス感がとても重要。私たちは過剰なデザインを避け、快適で美しくシンプルなウエアづくりを心がけています。たとえば今年の新作である「アライン ノー ライン」の開発においても、縫い目をなくすことで見た目をよりシンプルに。でも、それはデザインの構造から考えれば難易度がとても高く、大きな挑戦でした。生地のフィーリングを最大限に生かし、身につけたときの心地よさを損なわないよう、時間をかけて再設計したんです。
─ アントニアさんが、快適なウエアの開発に必要だと考えるのはどんなことですか?
まずは「人がどう感じたいかを理解する」のが大切ではないでしょうか。着てくれる人が何を求めているか、何が快適で何が不快かを丁寧に聞き取り、その精度を高めていかなければなりません。ウエストバンドの感触や圧迫感の違いなど、ほんの小さな要素の積み重ねがウエアの着心地を左右しますから。ルルレモンの社内では、デザイナーだけでなく、パターンメーカーやマテリアルエンジニアなど多くの専門家がチームで開発を進めています。さらに、実際に人が着用したフィードバックを集めたうえで、改良を加えていくステップをとっているんですよ。
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─ ご自身は普段、どんなワークアウトやアクティビティを行っていらっしゃるのでしょうか。
最近よく行っているのは、ウェイトトレーニングですね。筋力アップにとても効果的なんです。オンラインフィットネスのワークアウトプログラムもよく利用しています。あとは地元のヨガスタジオに通ったり、バンクーバーの自然の中でハイキングやウォーキングを楽しんだり。2人の子どもと一緒に過ごす時間も、体力維持に繋がっていると思います。ちなみに私たちの会社では、ランチタイムの時間帯を使って社員向けのヨガクラスを開催。ゆっくりとしたストレッチや呼吸を重視した人気のプログラムで、多くの社員がリフレッシュのために参加しています。
─ そうした日々の経験が、デザインに生かされていると感じることはありますか?
それはもう、100%影響していますね。着る人の感覚に寄り添うには、実際に同じ動作をやってみることが第一ですから。自分がランニングやヨガに親しんでいるからこそ、アスリートやアンバサダーの声を理解し、それをクリエイティブな解決策として製品に落とし込むことができると感じています。また運動は私にとって精神をクリアにしてくれるものでもあるので、ほぼ毎日何かしらのワークアウトをしていて。仕事の合間に自分の思考を整理したり、新しいインスピレーションを得たりする時間にもなりますね。
─ 今後、「アライン」フランチャイズやルルレモンというブランドそのものは、どのように進化していくのでしょうか。
「アライン」は、新しいバリエーションやアップデートを取り入れながら、これからも長く愛されるフランチャイズとして展開させていきたいと考えています。もし世の中に新しいアクティビティが登場すれば、それに応じた製品を生み出すことにもなるでしょう。もちろん、将来に向けた新しい素材の開発もつねに進めています。すばらしい生地ができれば、それを生かしたフランチャイズが誕生する可能性はおおいにあります。これからも、革新的なアイテムを世に送り出し続けていけたらうれしいです。
text: Misaki Yamashita