地中海クルーズ旅レポート 洋上でブロードウェイ⁉︎　新クルーズ船でヨーロッパを巡ってみた。

クルーズ船に乗ってヨーロッパを巡るのが憧れ！ なんて人も多いのでは？ 船上でのんびりと過ごしながら、さまざまな寄港地を巡ることができるクルーズ船は、欧米人にとっても理想のバカンススタイル。家族や恋人、友人と旅を目一杯楽しもうと、世界中からクルーズ船に集まってくる。今回は、2023年に就航し、注目を集めているクルーズ船「ノルウェージャン ビバ」に乗って地中海を巡る旅をご紹介。

56年の歴史を持つノルウェージャンクルーズラインの新造船「ノルウェージャン ビバ」。

今回の旅の起点となったのは、イタリアのスロベニア国境近くに位置するトリエステ。旧オーストリア領だったことから、ハプスブルク家の気品あふれる建物が立ち並び、優雅な雰囲気が漂う港町だ。

8月10日、「ノルウェージャン ビバ」の初航海がスタート。船からトリエステの優美な街並みを眺めて。

この小さな町に寄港中の「ノルウェージャン ビバ」はひと際目を惹く。それもそのはず、「ノルウェージャン ビバ」は3099人も乗船できる、クルーズ船の中でも大型規模なのだ。

遠くから眺めると、まるで海上に浮かぶホテルのような大型クルーズ船。

「ノルウェージャン ビバ」は、全長約300メートル、20のデッキを持つ大型クルーズ船。６、７、8階にメインロビーやレストラン、バー、シアター、インフィニティプールなどを構える。9階から15階までは客室が並び、16階にプライベートエリアやスパ施設、17階にプールデッキやレストラン。そして18階、19階には、3階建てのレーストラックやアミューズメントパークが広がっている。数えきれないほどのレストランとアクティビティが用意された広大な空間で、船上だけでも大満足の滞在を叶えてくれる。

17階のプールデッキ。船の最上階からは、どこまでも続く青い地平線が広がる。

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朝から晩まで、船の上はユニークなイベント三昧！

まず船に乗ったら、8階のゲストサービスカウンターを訪れよう。船上では、毎日、朝から夜まで至るところでイベントやアクティビティが開催されているので、スケジュールを確認して滞在中の予定を立てておくのがベター。船内には無料のメインダイニングやブッフェスタイルのレストランが多数用意されているが、イタリアンやフレンチ、寿司など、バラエティに富んだスペシャリティレストランも見逃せないため、予約を入れておいた方がいい。またバーでカクテルをオーダーできるドリンクサービスなど、船内で利用できる便利なシステムを知って余すことなく活用しよう。

7階から9階まで吹き抜けになったラグジュアリーなロビーは圧巻。ロビーには、スターバックスやバーが並ぶ。

アートなモニュメントが並ぶ屋外彫刻庭園「ザ・コンコース」やガラスの床で海が見えるオーシャンウォークなど、デッキを散歩するだけでも楽しい。

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海の真ん中で壮大な眺めに浸る、インフィニティプール。

陽光が燦々と降り注ぐ天気の良い日には、8階インフィニティプールや17階プールデッキでのんびりと過ごしたい。寄港中は港から美しい街並みを眺めながら、運航中はどこまでも青く広がる海を眺めて。読書したり、昼寝したり、思い思いに至福のひとときを堪能できる。インフィニティプールでは、船の上で海と一体感になるような不思議な感覚を味わって。

デッキをぐるりと囲むようにソファやチェアが並ぶ。お気に入りの場所を見つけて、日光浴をしながらのんびりと過ごそう。

インフィニティプールの真下には青い海が広がり、海に溶け込んだような気分。

17階にあるウォータースライダーも、子どもたちから大人気。また、プールデッキからフードマーケット「インダルジ フードホール」や「サーフサイドグリル」に一直線できるため、充実したフードやドリンクサービスを好きなタイミングで気軽に楽しめるのも嬉しい。

船の上層階に設置されたウォータースライダーは、海に向かって滑り降りるようなスリリングな体験に。

家族連れが集まるのは、18階にあるレーストラック「ビバ スピードウェイ」やアミューズメントパークだ。「ビバ スピードウェイ」は世界初の3階建て海上レーストラックで、真っ青な海に囲まれながらゴーカートを運転する唯一無二の体験ができる。レーストラックが船の屋上部分をぐるりと周るように設計され、競い合っている様子は見ているだけでも圧巻だ。

レースアナウンサーの実況のもと、ゴーカートで勝敗を争う「ビバ スピードウェイ」。

レーストラックの横には、船上最速のスライダー「ザ・ドロップ」や「ラッシュ」のほか、卓球やテニス、ミニゴルフ、ダーツなど、アミューズメントパークさながらの多種多様なアクティビティが用意され、小さな子どもから大人まで飽きることなく遊ぶことができる。

18階は丸ごとアミューズメントパークのような空間で、朝から晩まで賑わう。

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サウナからネイルサロンまで、海上でお篭り美容を。

海の上で一日中過ごすことになる乗船日は、忙しない日常からとことん離れた時間を過ごしたいもの。「マンダラ スパ」の広々としたラグジュアリーな空間で、ゆったりとお篭りデイを満喫するのもおすすめだ。

幻想的な雰囲気が漂う「マンダラ スパ」のホットタブとリラクゼーションスペース。

サウナやホットタブ、リラクゼーションルーム、ヘアサロン、ネイルサロン、エクササイズルームなど、さまざまな設備を完備。エクササイズルームでは、ヨガやピラティス教室が開催されている。

ネイルからヘアカラーまで、多様なメニューを取り揃えたビューティ施設。

また、多彩なビューティプログラムも用意されており、美容医療から審美歯科、鍼灸、マッサージまで、それぞれのプロによる施術を受けることができる。エクササイズをして、ホットタブに浸かって、サウナで整って、デッキチェアに寝そべって……その間にも、船が次の目的地へと運んでくれるなんて、最高のバカンスになること間違いなしだ。

アロマストーンセラピーやバンブーマッサージなど、カップルでも受けられるリラクゼーションメニューは評判。

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ブロードウェイも！ 本場さながらのエンターテイメント。

エンターテイメントの充実ぶりも、「ノルウェージャン ビバ」の注目ポイント。8階のシアターでは、ブロードウェイのミュージカルからシンガーによるライブミュージックまで、船上とは思えないほどレベルの高いエンターテイメントが日々開催されている。

本場の劇場差ながらの大きなシアタールーム。クルーズ前半スケジュールでは、シンガーたちがレディ・ガガやセリーヌ・ディオンの曲を歌って会場を盛り上げた。

またアメリカのコメディアンによるスタンドアップコメディなど、ここならではのユニークな船上体験も提供している。

船上のあちこちで同時にさまざまなイベントが開催されている。アメリカのコメディアンによる漫才も人気。

ほか、カラオケナイトや80年代ミュージックのダンスナイト、DJナイトなど、バーやプールサイドの至るところでさまざまなイベントが開催されているため、夜な夜な船中をハシゴする人たちもたくさん。キッズゾーンやティーンエイジャーの交流会など、子どもたちも楽しめるプログラムも設けられている。

17階のプールデッキではダンスパーティが開催。海の真ん中で、80年代ミュージックが鳴り響く。

朝から晩まで遊んだ後は、シンプルで心地よい客室で一日の疲れを癒して。ベランダのチェアに座って、静かな波音に耳を澄ませていると、目前に広がる海をひとり占めしている心地に。日の出から日の入りまで、刻々と変わる海の表情を眺めて過ごすのも贅沢な時間だ。

シャワールーム、ソファ、ダブルベッドが用意されたシンプルな客室。映画も見放題なのが嬉しい。

客室には、毎日、翌日の日の出や日の入り時間、船上イベント、レストラン情報が記載されたニュースペーパーが届く。全世代が最大限に旅を満喫できるよう、細部まで行き届いたサービスとおもてなし精神が「ノルウェージャン ビバ」の魅力なのだ。

日の出も日の入りも、ベランダから刻々と表情が変わる青い海をひとり占め。

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