地中海クルーズ旅レポート 船上レストランで美食三昧! 地中海を巡るモダンクルーズ旅へ。
Travel 2023.09.22
今年就航したばかりの「ノルウェージャン ビバ」の地中海クルーズ。世界中から予約が殺到する大型クルーズ船だが、何より注目したいのが豊かな食のバリエーションだ。時に洋上で1日中過ごすこともあるクルーズ船だからこそ、毎日同じ料理しか食べられないというのは味気ないもの。その点、「ノルウェージャン ビバ」には13ヵ所のダイニングが入り、すべて堪能できるか心配になってしまうほど、豊富な食の選択肢が用意されているのだ。
デッキのソファ席で、バラエティ豊かな食を堪能したい。
まずは、宿泊プランに含まれているダイニングスペース(無料)。船内の5つのダイニングで、朝食、昼食、夕食を無料で堪能できる。なかでも、8階にある「インダルジフードホール」は、ショッピングモールのフードコートさながらの圧倒的な規模感。11の飲食店が入っており、キッチンカーをそのまま運び込んできたようなキッチュな内装も可愛らしい。
ショッピングモールのフードコートのような「インダルジフードホール」。卓上のタブレットで料理をオーダーすると、5分ほどで運ばれてくる手軽さも魅力。
ここでは多国籍料理を一挙に楽しめる場所をテーマに、フレンチスープやサラダ、メキシカンタコス、パッタイやニョッキなどのヌードル系、BBQターキーサンドイッチなどの燻製料理、シーフード料理、インドカレー、タパスといった料理を提供する。デザートやドリンクの種類も豊富で、日替わりで異なるスイーツが登場する。
パッタイとタパスなど、多国籍料理からお好みで自由にオーダー可能。
日替わりのスイーツは、ブッフェスタイルで好きなものを手に取って。
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プールから直行! 2フロアにブッフェがズラリ。
17階プールサイドの「サーフサイド カフェ&グリル」は、2フロアにわたる長いカウンターにズラリと料理が並ぶブッフェスタイルのダイニング。プールで泳いで小腹が空いたら、すぐにここで温かい料理を手に取れるのが嬉しい。ピザやパスタ、グラタン、中華、サラダなど、子どもから大人まで大好物の定番メニューが並び、いつも家族連れで賑わっている。ドリンクコーナーでは、カクテルやビール、ワインも提供している。
グリルコーナーでは、ローストビーフも登場。朝、昼、夜と異なる料理が並ぶのも嬉しい。
「サーフサイド カフェ&グリル」は、カジュアルなダイニングながら、一面ガラス張りで景色は抜群。
7階にあるメインダイニングの「ハドソンズ」は、全面ガラス張りの見晴らしの良さと高級感のある落ち着いた内装が魅力。こちらも無料だが、他のカジュアルダイニングとは一線を画している。特に朝食が人気で、オムレツやパンケーキ、エッグベネディクトなど、アメリカンスタイルのしっかりとしたメニューをオーダーできる。フレッシュなオレンジジュースやシリアル、旬のフルーツ、クロワッサンなど、オプションも豊富だ。
朝食メニューより、トマトのオムレツにマフィンやクロワッサンなどペストリーの盛り合わせ。
広々とした開放的な空間。水平線を眺めながら、清々しい気持ちで朝時間を堪能したい。
これらの無料ダイニングだけでも大満足なのだが、船内とは思えないほどレベルの高い有料レストランの数々も見逃せない。鉄板焼きや寿司など、世界中で人気の日本料理から、フレンチ、イタリアン、メキシカン、ステーキなど、幅広いジャンルを追加料金で楽しめる。昼はカジュアルに無料ダイニングのブッフェで、夜はドレスアップしてスペシャリティレストランでディナーという人たちが多い様子。
無料ダイニングの中には、深夜まで解放されているバーも。
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予約必須! フレンチからインタリアンまで一流レストラン揃い。
ロビーのコンシェルジュに相談すると、いちばんにおすすめされたレストラン(有料)が、イタリアンの「オンダ バイ スカルペッタ」だ。カポナータや生ハム、ピザ、モチモチの手打ちパスタなど、絶品の定番イタリアンが並ぶ。なかでも、牛乳が原料のブッラーターチーズは必食の逸品。切り口からジュワッとクリームが溢れ出し、柔らかな食感とピュアで濃厚な味わいがクセになる。潜水艦を思わせるようなシックな内装も魅力だ。
フレッシュなブッラーターチーズは、トマトと生ハムを添えてシンプルに。
あまり席数が多くないレストランなので、早めの予約がおすすめ。
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景色もご馳走! 水平線を眺めながら地中海料理を。
17階の「パロマ」も、一面ガラス張りで絶景を楽しめる予約必須のレストラン。ホタテや白身魚、タコ、ロブスターなど、近海で獲れた新鮮なシーフードを使用し、モダンな地中海料理を提供する。おいしい料理とワインに酔いしれる、ロマンチックなひとときを堪能できる。
夏は19時30分前後が、水平線が真っ赤に染まるサンセットタイム。美しい夕日を眺めながらディナーを楽しみたい。
白身魚とズッキーニのアクアパッツア。新鮮な素材を生かしたシンプルな味わい。
長い滞在で胃腸が疲れてくると、やっぱり日本の味を求めてしまうもの。「フードリパブリック」や「ナマ」など日本食レストランでは、海外でも大人気の寿司や刺身、天ぷらを提供している。ユニークな素材の組み合わせは日本の寿司とは異なるが、ほど良い味付けでホッとする味わい。
アボガドやマグロ、エビを使った「フードリュパブリック」の寿司メニュー。
鉄板焼きレストラン「ハスキ」も日本の鉄板焼きに倣ったスタイルで、目の前の鉄板で野菜やステーキを焼き上げていく。ちょっぴり派手なパフォーマンスで盛り上げてくれるので、世界中から訪れた人たちと鉄板焼きを囲みながら賑やかな夜を楽しめるはず。おいしい料理を幅広いメニューと最高のおもてなしで提供してくれる「ノルウェージャン ビバ」は、洋上にある食のパラダイスなのだ。
野菜、肉、ガーリックライスなど、日本の鉄板焼きに倣った見事な手捌き。
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tel : 0066-33-814567
全1586室
ツアー料金目安 1名$1,984ドル〜(1室2名)
※2024年10月19日発の地中海クルーズ、
イタリア・トリエステからギリシャ・アテネまで9泊の場合
www.ncl.com
※オンライン予約可能
text:Momoko Suzuki