手刺繍が可愛いワックスのバッグやクッションをCSAOで。

Paris 2018.06.08

“セ・エス・ア・オー” と呼ぶのが正しいらしいけれど、誰もが “サオ” と気軽に呼ぶマレにあるブティックのCSAO。オープンしてから、すでに20年近くたつけれど、パリではずっと人気のブティックだ。街中でよく見かけるのはパリジェンヌが肩にかけている、ワックス生地にオリジナルのメッセージ刺繍を施したバッグ。ブティックに行くと、布のモチーフも刺繍も異なるバッグがたくさんあって、選ぶのに迷ってしまう。

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掘り出す意欲をかきたてるバザール風の店内。

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amour、bonheur、paixといったポジティブなメッセージが花とともに刺繍されている。縦長タイプ(79ユーロ)、横長タイプ(89ユーロ)あり。刺繍のない縦長バッグなら25ユーロ。

ブティックのオーナーは、セネガルで生まれ育ったオンディーヌ。扱っているのは祖国セネガルと西アフリカで作られる品で、陽気な色にあふれる店内だ。セネガルのガラスにハンドペイントしたお皿も、色さまざまに揃っている。アフリカのプリント生地のワックスは、最近もメゾン・シャトー・ルージュがモノプリとコラボレーションをして話題を呼んだばかり。CSAOではワックスではなく現地同様にロゴスと呼んでいて、そのロゴスを用いたバッグやクッションなど、彼女とアフリカの職人たちとのコラボレーション商品がL字型の店内にいっぱい。ロゴスではなく、リバティ生地に刺繍を施したクッションも、とても素敵。これはセネガルの刺繍職人の仕事の巧みさに魅せられているオンディーヌのアイデアである。女性たちは幼い頃から刺繍を習い、自分の嫁入り時には白いシーツに刺繍を施す、という伝統がセネガルにはあったそうだ。それでオンディーヌは伝統ある刺繍を守るべくアトリエを設け、現地の女性たちに職を提供している。

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店名のCSAOとは、Compagnie du Sénégal et de l’Afrique de l’Ouest(セネガル&西アフリカ・カンパニー)の略。ブティックで扱う品の80%がセネガルのものだそうだ。CSAOはボンポワンやシリリュスといったブランドなどとコラボレーションもしていて、オンディーヌは年に5回パリとアフリカを往復する。9月にはブティックの横のrue Babetteの2番地に家具をメインにしたブティックをオープンする予定。クリスチャン・ルブタンやモード界のセレブたちにも人気のアフリカのビーズをつかったソファも、アフリカまで行かずにパリで買うことができるようになる。

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色違いで食卓を彩りたくなるセネガルでハンドペインティングされるガラスのお皿。1枚29ユーロ。

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種類豊富なクッション。ロゴス+刺繍のクッションは79ユーロ、リバティ+刺繍のクッションは89ユーロ。

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ロゴスのモチーフをあしらった軽いミニ・テーブル。鉢置きにしても可愛い。

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ポシェットや布団カバーなども販売。布(ロゴス)も売っているので、DIYしてみては? 118cm幅で1ヤード(90cm)が8ユーロ。

CSAO
9, rue Elzevir
75004 Paris
tel:01 42 71 33 17
営)11:00(日 14:00)〜19:00
休)月
www.csao.fr

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CSAOとコラボレーションするCÔMEのブルゾン。

さて、CSAOの隣にクレマンス・ドリュによるCÔME(コーム)という名前のプレタのブティックがある。ギリシャ語で宇宙を意味するそうだ。店内には、CSAOのクッションのようにbonheur、amourといったメッセージが刺繍されたブルゾンが並んでいる。クレマンスはオンディーヌと同じファミリーで、ブルゾンの刺繍にもCSAOのアトリエの職人たちが腕をふるうというわけだ。このブルゾンの刺繍のパーソナライズがパリジェンヌに、とても好評。ブティックの壁一面を飾るポラロイド写真に、過去のオーダー例を見ることができる。その中にはレア・セドゥやエマ・ワトソンといった女優たちがパーソナライズしたブルゾンも!

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サテン素材のブルゾンをパーソナライズ。

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ブルゾンのThéo。このバージョンは410ユーロから。オーダー後、6〜8週間後にできあがる。

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エマ・ワトソンのオーダーも含め、パーソナライズのブルゾンのポラロイドがずらり。上から二段目の左から3番目のポラロイド。ブルゾンの背中に自分の名前を入れたのは誰?

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最新コレクションのテーマはハート。ハートの刺繍をしたブルゾン(320ユーロ)。同じ刺繍を施したシャツやジーンズもある。photos:Mariko OMURA

CÔME
9, rue Elzevir
75004 Paris
tel:09 86 30 56 59
https://come-editions.fr

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トートとエスパドリーユ。ティラ マーチもCSAOと。

ティラ マーチのデザイナー、タマラ・タイシュマン。スタイリストの彼女にとってプリントやカラーは気になる要素で、そんなこともありCSAOの仕事が大好き。そしてオンディーヌはティラ マーチのブランドが生まれて以来、大ファン。いつか何か一緒にできたら、と思っていたそうだ。そこでこの夏、両者のコラボレーションによってカプセル・コレクションが誕生した。タマラとオンディーヌが二人一緒に ‘’シンプル・バッグ’’のために選んだ布は、とても陽気で夏らしい。

このカプセル・コレクションの総収益は、セネガルの女性と子どもの教育のためにCSAO が創設した慈善団体のASAOに寄付されるそうだ。スポーツウエアとエスニック・モチーフの組み合わせがインなこの夏、ぜひこのハートが詰まったトートバッグを!

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CSAOとのコラボレーションによるシンプル・バッグは、195ユーロ(S)、245ユーロ(M)、275ユーロ(L)。

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ティラ マーチのブティックで販売中。CSAOでも販売を予定している。

Tila March
19, place du Marché Saint-Honoré
75001 Paris
tel:01 40 13 08 75
営)11:00〜19:30
休)日
www.tilamarch.com

réalisation : MARIKO OMURA

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