フランスで庭はじめました【2020 Juillet】

エメラルド色の海辺で、初めてのキャンプ。

Paris

こんにちは、吉田パンダです。世界的にコロナ第二波が懸念される今日この頃、いかがお過ごしですか。皆と交流はしたいけど何となく不安も残るし「どないせえっちゅうねん」という気分の中、海辺にキャンプへ行ってきました。フランス・ノルマンディー地方から田舎生活日記。本日のお題目は「車中泊&フランスのキャンプ場」です。

最近になって「いまいちばんやりたいことは、自然の中でキャンプです!」と公言して憚りませんが、実は野外活動スーパー初心者です。何せ昔から引きこもりなので、アウトドアと名が付くことをいままでほとんどしたことがありません。それでも「パリから出て、自然に近いところで暮らしたい」と思うようになってからキャンプ熱も徐々に高まり(?)、昨年の秋にフォルクスワーゲンT3、1986年製キャンピングカーを入手しました。もちろん古い車の整備や特性に関することもわからず、見た目の愛らしさだけで買っちゃったタイプです←いちばんダメなパターン。

そしてほぼ1年経ってから、今回が初めての出動だよと。ル・アーヴル近くの海岸線を訪ねました。

初日は目的地に到着した後、海や野に咲く花を撮っているうちに日没。

自然の影絵。海はいいなあとのんびり構えていたのですが、車内で調理に使うガスが切れていたのに気が付かず、初日は夕食も作れませんでした。電気もガスもない、ビスケットを齧ってふて寝、、。これが憧れのキャンプか←洗礼。

一夜明けて、ノルマンディーの海はエメラルド色。

高台から眺める海は、抽象画のようです。

自分たちが来た時は公園近くのこの場所に6台くらいキャンピングカーがいたのですが、翌朝もたもたしているうちに皆旅立ってしまいました。

さて、電気もガスもない車中泊って意外に大変だなと最初から気持ちが折れかかったので、2日目はトゥルーヴィル近くの海が見えるキャンプ場に来ました。ここが受付&レストランで、向かい側には、、。

テラスカフェ! 文明だ! 我々はついに辿り着いたぞ!←いや、「自然と触れ合いたい」とか言ってたよね、さっきまで。

敷地内には子どもが遊ぶ広場や、

自然の趣を残しつつ、手入れされたラベンダー。

すれ違うのは陽気な旅人たち。

「電気も使える場所で」とお願いして案内されたのがこちら。いい! 眺めいい! 犬猫も連れてきているので、テーブル周りが散らかっていてすいません。初心者は初心者らしくキャンプ場から始めねばな、、とニコニコしたのも束の間、ケーブル持参じゃないと電気も使えないことが判明。また、近くのガソリンスタンドやDIYショップではこの車で使えるガスボンベが売っておらず、結局この日も電気ガスなし。自宅からわざわざ切って持ってきた食材たちはどうすればよいのか、、。

思い立ったが吉日で出てきてしまったため、キャンプ用のカセットガスコンロやコッヘルなども持ち合わせていません。しかし! そういえばインスタントバーベキューセットを持ってきていたと思い出し、受付に許可を取ってコンロ代わりに代用することにしました。ふっふっふ、これで今日はスープパスタが食べられる。

いまいち絵になりませんが、自宅から持ってきた鍋をのせてと、、。しかもこのグリルはすべて、自然に還る素材のもので作られているというのがウリです。ワタシ、エコキャンパーの鏡! よし、着火!

しかし、、

それがすべての間違いでした。

ぎゃあああ! 風が強いこの日、必要以上の酸素で火が燃え上がり、鍋をのせていた木の串はもちろん下の土台まで発火したのです。エコ素材燃えすぎ、自然に還りすぎだから!! 立ち昇る炎を撮る余裕はさすがになかったよ。うう、、報道カメラマン失格、、←いつから報道になった。

いやー、危ない、、。炎の一部は念のためにと敷いていたイケアマットまでその範囲を広げ、ペットボトルでの消化活動を余儀なくされました。皆さんも、風の強い日のバーベキューにはくれぐれも気を付けてください(涙声)。せめてアルミなど、燃えにくい素材で囲われているものを購入しましょう。エコのばかやろー!←八つ当たり。

こうして、美しく機能的な折り畳み家具で知られるスロベニアのデザイナー、ニコ・クラリのフォールディングテーブルが見事に焦げました。ぐぐぐ、、キャンプなんて大っ嫌いだ!(嘘、海を眺めながらのパスタはおいしかった)というわけで、後編はこのキャンプ場に来ている旅人にインタビューします。次回もどうぞお楽しみに。

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photos et texte : PANDA YOSHIDA

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/paris/200728-panda-yoshida-garden.html