昨年、突然の逝去でモード界のみならず世界中を涙させた高田賢三(1939〜2020)のパーソナルコレクションの競売が、5月にパリのArtcurial(アールキュリアル)にて開催される。パリ7区のアパルトマンの家具や所蔵の芸術作品などは5月11日に、モードアイテムは5月3日から12日という日程だ。競売にかけられるモードアイテムは、5月3日から10日にアールキュリアル内で展示される。これはパリ在住者の特権だが、オークションはオンラインで行われるので海外在住者も参加しやすいだろう。

チャーミングな笑顔で周囲を魅了した高田賢三。1970年代のパリ・モード界に新しいエネルギーと美意識をもたらし、衝撃を与えた。©DR
オークションにかけられるモードアイテムは合計約150点。スカート、コート、着物、パンツ……これらは2005年から08年の間にTAKADAという新ブランドのプロジェクトのために彼がデザインしたもので、商品化されることなく終わった品々だ。完成品もあるが、サンプルもあり。アイテムによってはクロッキーも添えられている。西洋と東洋、モダニティと伝統。こうしたデュアリティを美しく陽気に混ぜ合わせ、世界中のハートを征服したモード史に残る彼の仕事。オークションは人々の目を再び向けさせるいい機会となるだろう。

オークションアイテムより。TAKADA 2007〜08年秋冬コレクションより、ボレロ「Opéra」(左/落札想定価格150〜250ユーロ)、シルクタフタのソワレコート(中/落札想定価格300〜500ユーロ))、シルクのコート(右/落札想定価格300〜500ユーロ))。©TAKADA

1993年にLVMH社がメゾンを買収するまで、彼は毎シーズン、カラフルで楽しいショーでパリコレを盛り上げた。©TAKADA

ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャックがカバーを描いたオークションカタログ。© Jean-Charles de Castelbaljac
réalisation : MARIKO OMURA
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