【フィガロジャポン35周年企画】
多忙でも崩れない、パリジェンヌ流美しさを保つ時間の使い方。

アールドゥヴィーヴルへの招待 vol.10
2025年、創刊35周年を迎えたフィガロジャポン。モード、カルチャー、ライフスタイルを軸に、豊かに自由に人生を謳歌するパリジェンヌたちの知恵と工夫を伝え続けてきました。その結晶ともいえるフランスの美学を、さまざまな視点からお届けします。

1992年生まれ、パリ出身。バイヤーのアシスタントや子ども服ブランドの立ち上げを経て、The Oblistを創設。ファッションウィーク中のスナップの常連でもある。@leiasfez
パリジェンヌらしい装いで登場したレイア。ノンシャランなジャケットスタイルにゴールドブレスのアクセント。デニムシャツ¥125,400(参考価格)、スカート¥134,200/ヴィクトリア ベッカム(イーストランド) タンクトップ¥3,300/プチバトー(プチバトー・カスタマーセンター) サングラス¥67,100/ボッテガ・ヴェネタ(ケリング アイウエア ジャパンカスタマーサービス) ブレスレット¥6,875,000/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
インテリアのオンラインショップThe Oblistを創設し、ビューティブランド、シスレーのアンバサダーを務めるパリジェンヌ、レイア・スフェズ。育児も仕事もアクティブに両立する彼女のファッションやビューティ、部屋づくりのルールとは?
3児の母でありインフルエンサー、起業家のパリジェンヌ・ライフ。
ラファエル前派の絵画のように整った顔とアンドロジナスなスタイル。レイア・スフェズは3児の母でありながら、インフルエンサー、モデル、起業家というさまざまな顔を持つ多才なパリジェンヌだ。2012年に自身の子ども服ブランドDiapers and Milkを創設、Vejaをはじめ複数のウィメンズブランドとのコラボレーションを通して知名度を上げたレイアは、23年、より自分らしい世界観を表現すべく次なる新ビジネスをスタートさせた。マーケティングのプロフェッショナルでもある夫のゲイリーとともに立ち上げたオンラインショップThe Oblistだ。アートとデザインに造詣が深い彼女は、現代的なものからヴィンテージ品まで、時代を超えたアート作品、家具、装飾品を幅広くキュレーション。

「目指しているのは、世界最大のキュレーションオンラインショップ。世界中の才能ある約450名のクリエイターから集めた、クオリティが高くエシカルな家具やデザインオブジェを提案しています。価格帯にも幅を持たせ、あらゆる世代が手に取りやすいように心がけています」
新進気鋭のアーティストやデザイナーを支援しながら、コラボアイテムの開発やポップアップギャラリー、展覧会などのイベント開催など、オンラインショップの枠に囚われないさまざまな企画も展開。The Oblistのオリジナル商品が生まれることもそう遠くはなさそうだ。

1年前、スペイン・マドリードに家族で引っ越したレイア。温暖な気候と豊かな文化を持つマドリードは住む人々も気取らず温かく、特に子どもたちにとって暮らしやすい街だという。自宅のインテリアにもこだわりがたくさんあり、「伝統的なものからモダンなものまで、いろいろなスタイルをミックスさせるのが私流。アールデコはもちろん大好きですが、過度な装飾を抑えたシンプルなルイ・フィリップ様式の鏡や、素材の質感を生かした武骨で荒々しいブルータリズムのステンレス製のオブジェも好き。奇抜な家具や統一性のないオブジェをあえて取り入れて、部屋づくりを楽しんでいます。最近手に入れたお気に入りは、セルビア出身のアナ・クラシュがデザインするTegetのウォールランプ。彼女は和紙を使って優しさと強さを兼ね備えたユニークな照明を作ることで知られています。ほかにも、トルコ出身の女性アーティスト、ゼイネップ・サティックのデザインスタジオAnimate Objectsの幾何学的なアルミニウム作品もお気に入り。毎日さまざまなクリエイターとの出会いや発見があり、一目惚れの連続です! 情報やデータなどの”知識”でモノを選ぶのではなく、自分の感性に素直に好きなものを選ぶことが大事だと思っています」
レイアの祖母はデザイナー、クロード・モンタナのミューズだったモデルのウォリス・フランケン。祖母の自由で独特なパーソナリティにインスパイアされているという。

服選びのマイ・ルール。
「モノを溜め込む癖があった私は起業当時、心に余裕を持つために”メンタルスペース”を作ろうと決めたんです。身に纏う機会のないデコラティブな服や、クローゼットに埋もれていた服はすべて知人に譲りました。いまの私のファッションテーマはボーイッシュでエフォートレス。ゆったりと着心地が良く、非構築的で動きのある服を着るようになりました。あまり窮屈だと自分が美しく見えない気がして。自身の身体に沿ったものよりも、カッティングなど服のデザインそのものにフォーカスして選ぶようになりました」
コーディネートもインテリアと同じように、ミックスするのが好き。偏愛するのはレザーとシューズだ。最近一目惚れしたのは「チョコレートカラーのサテンが美しいアライアのプラットフォームのミュールと、メゾン マルジェラのタビ。そして、ポーランド・ワルシャワ発の注目ブランド、マグダ・ブトリムの黒いレザージャケット」だという。ファッションにおけるNGアイテムは「スキニージーンズとベージュのストッキング」。靴とバッグの色を合わせることもあえて避けているという。
ヘアケアにこだわりメイクは控えめ、
これが私のパリジェンヌスタイル。
ビューティジャンルにおいては、シスレーのアンバサダーを務めていて、もちろんスキンケアについても、そうとうこだわりが強い。

「忙しい毎日を送っているからこそ、自分のための時間をしっかり取るのは大事なこと。私にとっての”自分のための時間”はまさにバスタイム。最近は、自分の肌の将来について考えなくては!とアンチエイジングに興味を持ち始めたところ」
レイアがシスレーの商品に初めて出合ったのは10代の頃。その後、マネージングディレクターのクリスティーヌ・ドルナノに会った。クリスティーヌもアート好きだったこともあり、意気投合して以降、長らく友好関係を築いているという。そんなシスレーとの絆が強いレイアがずっと愛用しているプロダクトはナイトクリームとアイバーム、チョコレートカラーのリップペンシルだ。さらに、ヘアケアへのこだわりも抜かりない。

「髪の状態に合わせてシャンプーは必要におうじて替えています。私の母は美しい髪の持ち主で、幼い頃からヘアケアの大切さを教えてくれていたんです。なかでも愛用しているのは、やっぱりシスレーのヘア リチュアルのシリーズです」
ただしメイクはパリジェンヌらしく控えめだ。

「濃いメイクアップは嫌い。ソワレや撮影の時に赤いルージュを塗る以外は、フレッシュな肌ツヤと顔色の良さがいちばん重要。年齢を重ねるうちに自分の美点を生かすことを学びました。たとえば、私の顔にはほくろがふたつあるのですが、これは私にとってチャームポイント。アクセントにしたいから、あえて覆い隠したりはしません。それから、目元を強く印象づけるために眉は強調、保湿のためにリップバームはたっぷり塗るのが私なりのルールです」
睡眠や運動も身体のリズムを保つために大事にしているという。

「元気で過ごすために8時間睡眠と毎日15分の運動は徹底しています。3キロのダンベルを使うエクササイズやローイング系のトレーニング、パリでコーチに習った運動メニューを気分と必要におうじて組み換えて行います。そして、たくさん歩くことこそ大事。週末は1万~2万歩は歩きますよ」
仕事と育児をアクティブに両立させながら、自分らしく自分のリズムで生活するレイアの豊かな暮らし。パリジェンヌらしいアールドゥヴィーヴルな美の保ち方をぜひ見習いたい。
イーストランド
03-6231-2970
https://www.victoriabeckham.com/
ケリング アイウエア ジャパン カスタマーサービス
0800-600-5024
https://www.bottegaveneta.com/ja-jp
サンローラン クライアントサービス
0120-95-2746(フリーダイヤル)
https://www.ysl.com/ja-jp
シスレージャパン
[email protected]
https://www.sisley-paris.com/ja-JP/
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
0120-488-712(フリーダイヤル)
https://www.tiffany.co.jp/
ディプトリクス
03-5464-8736
https://niccolopasqualetti.com/
フェンディ ジャパン
0120-001-829(フリーダイヤル)
https://www.fendi.com/jp-ja/
プチバトー・カスタマーセンター
0120-190-770(フリーダイヤル)
https://www.petit-bateau.co.jp/
プラダ クライアントサービス
0120-45-1913(フリーダイヤル)
https://www.prada.com/jp/ja.html
ミュウミュウ クライアントサービス
0120-45-1993(フリーダイヤル)
https://www.miumiu.com/jp/ja.html
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
0120-00-1854(フリーダイヤル)
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage
リシュモン ジャパン アライア
0800-500-2777
https://www.maison-alaia.com/ja-jp/
リシュモンジャパン ヴェルニエ
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ロエベ ジャパン クライアントサービス
03-6215-6116
https://www.loewe.com/jpn/ja/home
- photography: Thierry Lebraly (Madame Figaro)
- hair: Shu Nishimura (Madame Figaro)
- makeup: Camille Siguret (Madame Figaro)
- realisation: Carole Matray (Madame Figaro)
- editing: Marion Louis (Madame Figaro)
- collaboration: Hôtel Balzac
*「フィガロジャポン」2026年3月号より抜粋