【フィガロジャポン35周年企画/35のパリジェンヌ】 自らの意思で恋と運を勝ち取った、ファニー・アルダン。
Paris 2025.03.15
Fanny Ardant
ファニー・アルダン
俳優、監督、舞台演出家

「老いるとは自由を得るということ。私はその時を待っている」
1992年6月号のフィガロジャポン「ダンディな女カタログ」特集で表紙を飾ったファニー・アルダン。黒髪と肉厚の唇、長身の彼女が、カメラの向こう側から意志の強さと女性らしさのオーラを放つ姿は鮮烈だった。
1949年、フランス中部のソーミュール生まれ。80年クロード・ルルーシュ監督の『愛と哀しみのボレロ』でスクリーンデビュー。『隣の女』(81年)、『日曜日が待ち遠しい!』(83年)は彼女の代表作であり、監督を務めたフランソワ・トリュフォーとの恋物語もパリ中の話題をさらった。92年、最愛の人を失った年にその人の娘を出産したアルダン。酸いも甘いも知り尽くした恋の炎をその瞳に閉じ込めて、舞台やスクリーンの上でパッションを放ち続ける。





text: Junko Kubodera
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