【パーク ハイアット 東京/東京】リニューアルを経て再開業した愛され続けるホテルの物語。

パーク ハイアット 東京がかつて世界中で話題を集めたのは、ソフィア・コッポラ監督が撮った2003年のハリウッド映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2004年公開)の舞台となったことでした。そのロケ地は東京新宿、映画はアカデミー賞脚本賞を受賞し、中でも「パーク ハイアット 東京」がストーリーの重要な舞台となっていました。ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン演じる主人公が、52階のニューヨーク バーや、41階のメインロビー、そしてクラブ オン ザ パークのプールなどを舞台に魅力的に描かれたのです。当時はいまほど日本が世界に知られていない時代、カルチャーショックと言われるほど、世界に東京や新宿のドキュメントの夜景を見せつけたのです。ホテル側はゲストのことを第一に考え、この映画の撮影の提案を最初は断ったといいますが、監督のソフィア・コッポラ自らが懇願したと聞き及んでいます。ホテルは深夜に撮影することを承諾し、映画のセットとしてすべてをアレンジし、朝にはまた元の姿に戻すという、とんでもない作業をプロのテクニカルの技で毎日実施し、映画を完成させたというのです。映画を見て、いままでになかった感動に包まれたことを覚えています。

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エントランスから高速エレベータで41階まで直行すると、自然光が降り注ぐガラス張りの開放的な「ピーク ラウンジ&バー」に到着。人気のアフタヌーンティーを楽しみながら、東京中が見渡せる天空の別世界に浸る。

パーク ハイアット 東京は、それ以来、いまもなお世界から注目され続けリピーターの熱い支持も依然衰えを知らず、国内人気も高いままにあります。そして様々な物語を紡いできたホテルは、この辺りでひと段落とばかり、未来に向け新たなるホテルとして歩みを進めるために、2024年5月から潔く長期全面休館となり、改修工事に入りました。そして、2025年12月9日に待ち望まれた完全リニューアルオープンを果たしたのです。


ブランド力を築いたジョン・モーフォードに続け!
次世代へと歩むホテルにフランス人ふたりの功績

パーク ハイアット 東京は、初代のインテリアデザイナー、ジョン・モ―フォードの哲学と独特な世界観に包まれていました。そして未来を見据えたという今回のリニューアルでは、パリを拠点に活躍する建築デザイン事務所「ジュアン マンク」が一部のインテリアデザインを手がけました。客室はこれまでの177室から171室に変更され、新たに85㎡の「パーク スイート」を増設。客室内はもちろん、館内のどこを見ても華美な意匠はなく、特注家具や調度品がしっとりと都会のホテルらしく空間を演出。開放感もエレガントさも創造されスタイリッシュな中に品格を感じます。客室のアクセントカラーは変わらずブラックですが、全体的にやや明るいイメージとなったのは、カーペットの色合いがトーンアップしたからでしょうか。

以前と変わらぬ落ち着きさがありながらも、それでも「すべてに手を加えた」といいます。例えば、「ピーク ラウンジ&バー」の椅子やテーブルのシェイプが、以前は角型でシャープさがあったのですが、いまはすべて丸みを帯びたR型になり優しいイメージになりました。でも余りに空間に馴染んでいたため、言われるまで気づきませんでした。

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レストラン「ジランドール」は、 世界的なシェフ、アラン デュカスとのパートナーシップによるフレンチブラッセリー「ジランドール by アラン デュカス」に変身。

ホテルゲストにとって最も変化したと一目で分かるのは、人気のレストラン「ジランドール」でしょう。現在の名は「ジランドール by アラン デュカス」。史上最年少で3つ星を獲得し、世界中で活躍中の料理人アラン デュカスとのパートナーシップを通して、フレンチブラッセリーとしてデビューしました。(「ジランドール by アラン デュカス」は2026年2月17日(火)より4月14日(火)までの毎週火曜日、ランチおよびディナーの営業を一時休止。2026年4月20日(月)より通常営業再開)

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大人の雰囲気が漂うプライベート感たっぷりの座席はパリに居るような感じ。フランス料理の伝統と日本の食材が楽しめるオリジナルメニューが好評。

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そしてブラッセリーに近い書棚に並ぶ本類は約2000冊。この自慢のライブラリーは、奥のレセプションへと向かうコリドーの両側を彩る完璧なインテリアと化し、ゲストはそのコレクションの中から貸出しのできる本を自分の客室で読むことも可能だと言います。

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美しいライブラリーは41階通路の奥にある。ジョン・モーフォードが厳選した2000冊ものコレクションが整然と並ぶ。
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東京の夜景とジャズの流れる空間はまるでNYに居るかのような気分。毎日生演奏が入るニューヨーク バーは、大都会らしく多国籍のゲストで埋まる。
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落ち着いた雰囲気のアースカラーで統一感のある室内「アンバサダー スイート」のリビングルーム。42~44階に位置し、広さ115㎡のスペシャルティスイート。
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42~44階に位置する広さ55㎡ の「デラックス」。デイベッド(180×81㎝)、ウォークインクローゼット、独立したシャワー、深めのバスタブが備わる。

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ホテル館内を彩るすべてのアートやオブジェ、ひとつひとつのデザインパーツに潜む一貫性と深いこだわりは、アーバンサンクチュアリを謳う「パーク ハイアット 東京」として、いまも同様に唯一無二の独創性を貫いています。非日常の空間を提供し、最高の贅沢を味わえるウルトララグジュアリーなホテルでありながら、気取らない温かみを感じるのも魅力のひとつなのです。語り始めたら終わらない「パーク ハイアット 東京」の刺激的な物語は、いまも尚、未来へと向かい進行中です。

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地上180m、「クラブ オン ザ パーク」にある8×20mのスイミングプール、その両側にジムとフィットネススタジオが。スパには7つのプライベートトリートメントルーム、サウナ、ジェットバスなどが整う。
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2階のホテルエントランス左手にある「ペストリー ブティック」には、ホテル全館のデザートとベーカリーを監修するジュリアン ペリネが自由な感性で創り上げるスイーツが並ぶ。パンコーナーには多彩なラインナップ。

 

パーク ハイアット 東京
東京都新宿区西新宿3-7-1-2
03-5322-1234
https://tokyo.park.hyatt.jp

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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