幼ない日の思い出をデザインに、メシカのアイコン。

いいモノ語り 2023.11.10

時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、メシカのジュエリーの話をお届けします。

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MESSIKA
MOVE LINK

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直径5.7cmの大ぶりなフープに3カラットのダイヤモンドが輝く最新作。フープの前面だけでなく、後ろ側にもパヴェをあしらったリュクスなデザインが魅力。イヤリング「ムーヴリンク フープイヤリング L」(WG×ダイヤモンド)¥3,289,000/メシカ(メシカ ジャパン)


日常に輝きを与えてくれる、新しいラグジュアリーを目指して。

パリのジュエラー、メシカの「ムーヴリンク フープイヤリング」は、フェミニンな美しさとエッジーな感覚とが絶妙なバランスで入り交じる最新作。なぜ「ムーヴ」かというと、モチーフの内側にあしらわれたひと粒のダイヤモンドが軽やかに動くから。遊び心があるだけでなく、何気ない仕草につれてダイヤモンドが動くたび、キラキラと光をふりまいてくれて存在感抜群。身に着ける人の表情を明るく華やかに見せる効果を、このイヤリングは持っているのだ。

メシカは2005年に誕生し、まもなく世界的な名声を手に入れたジュエラー。リアーナがステージでメシカを身に纏い、METガラではドージャ・キャットやカーラ・ブルーニも着用。ブランドキャンペーンモデルを務めるのはケンダル・ジェンナー。アクセシブルなアイテムからハイジュエリーまでが揃うブランドとして、トップクラスのセレブリティたちの御用達となっている。

メシカの創業者でありクリエイティブディレクターでもあるヴァレリー・メシカは、名高いダイヤモンド商アンドレ・メシカの娘。幼い頃からダイヤモンドが身近にあり、ダイヤモンドをおもちゃにして遊ぶことさえあったという。そんな環境に育った彼女にとって、既存のダイヤモンドジュエリーは、特別な日にだけ宝石箱から引っ張り出すクラシックな装飾品だった。

もっとファッショナブルで気負わずに楽しめて、しかも永遠の美しさを持つジュエリーをダイヤモンドで作りたい──そんな情熱につき動かされ、自らのブランドを設立したヴァレリー。質の高いダイヤモンドをふんだんに使った彼女のスタイリッシュなデザインは、たちまちジュエリーシーンの最前線に躍り出た。

「私が小さい頃、父は指の間で石を転がしながら見せてくれたものです。ダイヤモンドは光を反射して、虹色の輝きに生命を宿したようでした。そんな魔法のような一瞬を蘇らせたかったのです」

ヴァレリーの幸福な思い出を着想源としたという、シグネチャーコレクション「ムーヴ」。揺れる女心を象徴し、着けこなしによってシックにもなったり、ドレッシーにもなったりと、さまざまに表情を変える。チェーンというありふれたアイテムをモダンに再解釈し、意外性に満ちたデザインに生まれ変わらせたヴァレリーの手腕はさすがのひと言。このイヤリングを手に取れば、ダイヤモンドという宝石のこれまでにない魅力がきっと見えてくるはず。

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ダイヤモンドをモチーフの内側でスライドさせるには高度な職人技が必要。

*「フィガロジャポン」2023年10月号より抜粋

●問い合わせ先:
メシカ ジャパン
tel:03-5946-8299
www.messika.com/jp_ja/

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photography: Ayumu Yoshida styling: Tomoko Iijima text: Keiko Homma editing: Mami Aiko

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