100周年を迎えた、カルティエのアイコン「トリニティ」の新たな幕開け。

編集者たちが見つけたお気に入りの逸品を熱く語る連載。今回は、世界的に有名なアイコン、カルティエの「トリニティ」について。


世代も時代も超えて愛される本物のアイコン。

不朽の名作であり、世界的に有名なアイコン、カルティエの「トリニティ」。ホワイト、ピンク、イエローの3色のゴールドが絡み合うコレクションは、遂に誕生100周年を迎えた。

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最新作はクッションシェイプのリングが絡み合うネックレス。長く愛され続けてきた人々との繋がりを感じるデザイン。「トリニティ」(WG×PG×YG)¥1,755,600(予定価格、10月末より日本先行発売予定)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
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上:1924年に3本の環が絡まり合うリング、続いてブレスレットが誕生した。 下:25年の米国版「ヴォーグ」の広告に、「トリニティ」の名が使われた。

記念に誕生したジュエリーを見て、大胆な新作にメゾンの懐の深さを感じずにはいられなかった。なぜなら、環が四角に変わったのだ! それだけではなく、なんとモジュール式まで登場。3つの環は組み木のようにひとつのリングとなり、3つにほぐれるとダイヤモンドまで登場する仕掛け。

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左上:31年俳優のゲイリー・クーパーが着用。 右上:51年にはジャン・コクトーも左手小指で重ね着けを。 下:55年にはカンヌ国際映画祭でグレース・ケリーも着用。
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73年「レ マストドゥ カルティエ」にてアクセサリーを展開。

特にときめいたのは四角いリング。指にはめると、とてもなめらかな着け心地に再び驚く。これらはジュエリー&ウォッチ クリエイティブディレクター、マリー=ロール・セレードが考案したもの。彼女は今回の創作に関するインタビューで、「メゾンを代表するアイコンである『トリニティ』を再解釈することは、考えただけでも笑ってしまうような不可能な試みに思えました。(中略)おもしろそうなデザインが浮かんだら、思い切ってやってみよう。でも自分たちの中に響くものがなければ無理に作品を創る必要はない、と決めたのです」と語っていた。

義務ではなく、本当に心がときめくものづくりをしていたのだ。その想いは瞬く間に世間に共有された。今年、このアイコニックな四角いリングを着けた人をどれだけ見ただろう。

いま、私たちは更なるアイコンが生まれた貴重な瞬間に立ち合っているのだ。(編集HD)

1981年「Les Must de Cartier」の刻印入りリングを発売。 Documentation Cartier Paris © Cartier
1990年、トレンドを取り入れボリュームのあるタイプを発表。 Marian Gérard, Collection Cartier © Cartier
2004年、XLサイズのブレスレットが登場。 Katel Riou © Cartier
2011年、ホワイトゴールドとブラックセラミックのモデルが登場。 Vincent Wulveryck © Cartier
2022年、サカイのデザイナー阿部千登勢との限定モデルが誕生。 Antoine Pividori © Cartier
"TRINITY 100" ポップアップ
会場:表参道交差点
開)10/31(木)〜11/17(日)
営)12:00〜19:00(月〜金)、11:00〜19:00(土、日、祝)
無休
問い合わせ先:
カルティエ カスタマー サービスセンター
0120-1847-00(フリーダイヤル)
https://www.cartier.jp/

*「フィガロジャポン」2024年12月号より抜粋

photography: Kazumasa Takeuchi(Ye)

フィガロジャポンのエディター。スカッシュに定期的に挑戦したくなります。思い切り身体を動かして、リフレッシュしたい!

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