キャサリン皇太子妃のエッセイが公開。子どもたちへのメッセージとは?

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キャサリン皇太子妃が設立した「ロイヤル・ファウンデーション・センター・フォー・アーリー・チャイルドフッド(ロイヤル財団幼児期センター)」のウェブサイトに6月19日、皇太子妃が子育てについてのエッセイを寄稿した。

photography: aflo

キャサリン皇太子妃は2026年5月、がんを公表して以来の初の単独海外公務をおこなった。訪問先はイタリアのレッジョ・エミリア市で、目的は幼児教育に関する視察だ。同市は、「レッジョ・アプローチ」で知られる。それはすべての子どもが本来、創造性と知性を備えているという考え方に基づく幼児教育法だ。この視察をふまえて皇太子妃は1ヶ月後の6月19日、エッセイをロイヤル財団幼児期センターのウェブサイトで公開した。

エッセイのタイトルは「自然と創造性を通じて愛が育まれる環境をつくる」。高度デジタル化社会において、子どもの健やかな成長のために、人と人とのつながりがいかに重要であるかを説く内容だ。「子どもたちはいつも私に希望を与えてくれます。生来の柔軟な精神、ごくありふれたことへの好奇心。驚き、夢見て、遊ぶ子どもの能力は、人間が素晴らしい資質を持つ存在であることを思い出させてくれます」とキャサリン皇太子妃は記すと、レッジョ・エミリアで出会った子どもたちは「まさにそうした資質を体現していた」と続けた。

幸せな子ども時代は、豊かな地域社会の土台

「このイタリアの都市は、幼児期への独自のアプローチで世界的に知られています。第二次世界大戦終了後から、同市では子どもも社会の完全な一員として扱われてきました」と、ウィリアム皇太子の妻は述べている。またこの教育理念は謙虚さを基盤としており、共感力、利他性、好奇心を育むことが健全な人間関係の構築につながることを説明した。「レッジョ・エミリアの人々は、幸せな子ども時代が豊かな地域社会の土台であることを示してくれました。真のつながりは相手への傾聴と理解から始まります」

そしてなにもかもが画面越しとなった現代において、人と人とのつながりを育み、守ることがこれまで以上に重要であると述べた。皇太子妃は自然環境にも言及している。がん治療中から今日に至るまで、自然のなかに身を置くことは皇太子妃の大きな支えとなっている。

子ども時代

エッセイの中で、ウィリアム皇太子の妻は「子ども時代が特別なのはなぜでしょう」と問いかる。子どもはよく「無垢な」と表現されるが、彼女によれば本当のところ、そこにはずっと深い意味がある。「思考と感情の区別を学ぶ前、自意識や世間体で自制するようになる前の子どもたちは、直感的で全人的な、ある種の開かれた存在です。彼らは想像と現実、本能と表現、存在とつながりの間を、ごく自然に行き来しているのです」と、ジョージ王子シャーロット王女ルイ王子の母は記している。「それは単に無垢というだけでなく、感覚の世界を通して精神と身体と魂が穏やかに共存しているあり方なのです」

彼女曰く、子ども時代とは人間らしさのなんたるかを教えてくれるもの。だからこそ子どもたちが創造性を育み、周囲の環境に関心を持ち、社会性や感情を発達させることが極めて重要となる。「幼い頃から他者とのつながりを感じさせてあげることで、大人になってもバランス感覚を失わずにいられるようになるでしょう」と皇太子妃は語ると、ひとつのエピソードを披露した。「先週、子どもたちの学校の保護者から、『自分たちができることをひとつだけ選ぶとしたら、それは何でしょうか』と尋ねられました。私はシンプルに、『愛情を最優先にすること』と答えました」。大事なのは子どもたちが思いやりと愛情に満ちた環境で育つこと。それが「現代社会で自分らしく生きるために必要な『人間力』」を育む手助けとなると皇太子妃は考えている。こうした想いで、キャサリン皇太子妃は3人の子どもを日々育てている。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)