パリ・オペラ座バレエ団のエトワール、ドロテ・ジルベールが来日。恩師との愛のやりとりを特別公開!
パリ・オペラ座バレエ団のエトワールたちが今夏、東京の舞台に集う。『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』を企画・演出するのは、同団の名教師ジル・イゾアール。出演する11名の多くは彼が長年ともに歩んできた教え子たちだ。ジル・イゾアールとエトワール、ドロテ・ジルベールの絆が伝わる愛のメッセージを公開!
Dorothée Gilbert
ドロテ・ジルベール(エトワール)

●ドロテからのメッセージ
親愛なるジルへ。あなたは私の恩師であり、出会った時から私を信じ、優しさと寛大さで私のキャリアをいつも見守り続けてくれました。一緒にスタジオにいる時、私に語ってくれるのは、踊りについてというより音楽や精神性、そしてひとつひとつの意味についてです。あなたの身体についての細やかな知識と豊かな魂こそが私が好きな部分です。愛を込めて。

●ジルからのメッセージ
ドロテとの関係は、長年にわたる友情の物語でもあります。彼女がパリ・オペラ座バレエ団に入団したばかりの頃にアダージオクラスで出会いました。彼女はまだ若く、私はすでにスジェとして舞台経験を積んでいましたが、一緒に踊り始めたところ、あまりにも自然にうまくいったのです。「彼女はきっと早く大きなキャリアを築くだろう」と確信し、本人にもそう伝えました。それから私たちの間には特別な信頼関係が生まれたのだと思います。その後も彼女の歩みを見守り続けましたが、私たちの関係が深まったのは、私が教師になってからです。彼女は何度も私にコーチを依頼してくれましたし、実際さまざまな役づくりを手伝い、彼女にふさわしい解釈やバージョンを一緒に模索しました。さらに彼女との共同作業としてソロ作品を創作したり、2本の指導用DVD(新書館刊)も一緒に制作しました。そうした経験を通して、私たちの絆はさらに強いものになりました。そしていま、彼女はパリ・オペラ座での最後のシーズンを迎えています。だからこそ、『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』への参加は私にとっても当然のことでした。彼女は最初からこのプロジェクトに関わってくれていますし、私がフランスでプロデュースしてきたガラ公演にも数多く出演してくれました。こうして今回も一緒に舞台に立ってくれることを、私は大変光栄に思っています。彼女には日本にも多くのファンがいます。だからこそ、彼女とともにこの瞬間を日本の観客と分かち合えることは、私にとって大きな喜びなのです。
Spectacle de Gala d’Été


ジル・イゾアール Gil Isoart
ニース出身。パリ・オペラ座バレエ団の元ダンサーで、現在は同団のバレエ教師やパリ国立高等音楽・舞踊学校の教授を歴任。後進の育成に力を注ぎながら振付家としても活動。
『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』
Aプロ
8月19日(水)19:00~/8月20日(木)19:00~
演目:『3つのプレリュード』『ベルガマスク』『ドリーブ組曲』『パピヨン』、『海賊』よりパ・ ド・ドゥ、『ドン・キホーテ』より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ、『ヴィヴァルディ・パ・ド・ドゥ』『パリの炎』『ランデ・ヴー』、『白鳥の湖』より第3幕の黒鳥のパ・ド・トロワ。
Bプロ
8月21日(金)19:00~/8月22日(土)12:00~/8月22日(土)17:00~
演目:『ラ・バヤデール』第1幕より、『ジゼル』第2幕より、『スカルラッティ・パ・ド・ドゥ』、『眠れる森の美女』より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ、『さすらう若者の歌』、『くるみ割り人形』より第2幕のグラン・パ・ド・ドゥ、『クラリネットとピアノのための幻想曲』、『海賊』よりパ・ド・トロワ、『タリスマン』より、『瀕死の白鳥』『ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ』
会場:昭和女子大学 人見記念講堂
https://www.nbs.or.jp/stages/2026/esprit/
NBSチケットセンター
03-3791-8888
- photography: James Bort (portrait)
- coordination & text: Eri Arimoto
*「フィガロジャポン」2026年9月号より抜粋