孫娘がリサ・ラーソン最期の日々を記録した、人生と創作への情熱に迫るドキュメンタリーが公開。

Culture

北欧・スウェーデンを代表する人気陶芸家リサ・ラーソン。彼女の実の孫であり映画監督のエミリア・エクマン・ラーソンが祖母の晩年を見つめた『リサ・ラーソンがいた時間』が、2026年9月18日(金)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国公開される。

© 2025 Kamlert Film AB, Film i Skåne AB, Sveriges Television AB

2024年3月11日、92歳で惜しまれながらこの世を去った陶芸家、リサ・ラーソン。彼女が生み出した、赤と白のしま模様の猫「マイキー」やハリネズミ「ハリエット」などのキャラクター、陶芸作品は、いまなお世界中で愛され続けている。本作『リサ・ラーソンがいた時間』は、孫のエミリアが2017年から8年間にわたって彼女の姿を捉え続けた、親密でエモーショナルなドキュメンタリー作品だ。

© 2025 Kamlert Film AB, Film i Skåne AB, Sveriges Television AB
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本作では、エミリアの好奇心に満ちたまなざしに導かれ、ときにユーモアを交えながら、リサは自身の人生を振り返っていく。70年以上にわたって人生と創作のパートナーであり続けた画家の夫、グンナル・ラーソンとの出逢いと別れ、子どもや孫たちに対する深い愛情、そしてスウェーデンが誇る陶磁器メーカーであるグスタフスベリで数々のヒット作を生み出し、多くの人々に愛される陶芸家になるまでの歩み……。それらを語る際に見せる、彼女の親密で飾らない表情は、家族であるエミリアだからこそ引き出せたもの。人生の終盤をどう生き、何を残していくのか? 家族への深い愛情を抱きながら、最期の日々を重ねるリサの姿から、観客は“世界的陶芸家”という肩書きの向こう側にいる、1人の女性としてのリサと出会うことになる。また、リサの陶器作品やテキスタイルに彩られた自宅のインテリア、北欧らしい色彩感覚が印象的なファッションを垣間見ることができるのも、本作の見どころのひとつだ。そして、祖母に憧れ、芸術家としての道を模索し始めたばかりの若い女性と、人生の終着点へと向かっている女性。その対象的な立場が、作品に深い奥行きをもたらしている。

孫のエミリアの視点を通して、創作に人生を捧げたリサ・ラーソンの生き方を知ったとき、これまで以上に彼女と彼女の作品を好きになっているはず。


『リサ・ラーソンがいた時間』
⚫︎監督・撮影/エミリア・エクマン・ラーソン
⚫︎出演/リサ・ラーソン、グンナル・ラーソン、マティアス・ラーソン、エミリア・エクマン・ラーソン、フランコ・ニコロシ
⚫︎2025年/スウェーデン/スウェーデン語
⚫︎94分 ⚫︎配給/ミモザフィルムズ
© 2025 Kamlert Film AB, Film i Skåne AB, Sveriges Television AB
https://mimosafilms.com/lisalarson/

  • text: Yuki Kimijima