ヴィヴィアン・ウエストウッドの2027年ブライダルコレクション。変容を楽しむドレスの新たなかたち。
ヴィヴィアン・ウエストウッドが、2027年ブライダルコレクションを発表した。メイド・トゥ・オーダーとクチュールの2つのコレクションを通じて、伝統的な職人技と現代的なデザインを融合させながら、一人ひとりの個性を映し出すウエディングドレスを提案。

撮影の舞台となったのは、歴史ある庭園と壮麗な温室を擁するロンドンのサイオン・ハウス。ロマンティックな空気に包まれた空間で、メゾンならではの美意識が花開く。

メイド・トゥ・オーダーコレクションでは、記憶や自己表現をテーマに、結婚式の日だけでなく、その先の人生にも寄り添うドレスの可能性を探求。ブランドを象徴するコルセットの技法や優美なドレープ、繊細なレースを組み合わせ、クラシカルな気品にひねりを効かせたシルエットを生み出した。


バロック絵画の静物画に着想を得たプリントチュール「アンブロシア・ブルームス」など、花や果実、昆虫を描いた素材も登場し、自然の生命力と時を超える美しさを表現した。

また、遊び心あふれるミニドレスから、ドラマティックな袖やトレーンを備えたレースのドレスまで、表情豊かなラインナップも魅力。取り外し可能なトレーンやボレロ、グローブ、ベールなどのスタイリングピースも揃い、組み合わせ次第で装いの変化が楽しめる。




一方、11ルックで構成されるクチュールコレクションのテーマは「変容」。蝶が姿を変えるように、挙式から祝宴へと移り変わる花嫁の姿を重ね、一着のドレスがさまざまな表情を見せるデザインを提案する。構築的なコルセットや取り外し可能なトレーン、付け替えられるパーツを駆使し、着こなしに応じてシルエットが変化するのが特徴だ。

マリー・アントワネットの華やかな装いを思わせる構築的なシルエットに、花の刺繍やゴールドのチュールを重ねた「Aurelia」。


幾重にも重なるレースやトレーンを取り外すことで、ロングドレスからミニドレスへと姿を変える「Daphne」など、多彩なドレスで華やかに彩った。



伝統的なブライダルの美しさにとらわれず、変化するシルエットで花嫁の個性を引き出す。ヴィヴィアン・ウエストウッドが描く、新たなウエディングドレスの可能性に注目したい。
ヴィヴィアン・ウエストウッド
https://www.viviennewestwood.com
- photography: VivienneWestwood text: Akiko Mizuguchi
- edit: フィガロジャポン編集部