いまも記憶に残るあの場所を訪ねてみたら。
『死ぬまでに行きたい海』

岸本佐知子著 スイッチパブリッシング刊 ¥1,980
翻訳家でエッセイストの著者が、記憶に残る街や気になっていた場所を訪ね歩く。勤め先があった赤坂見附、幼い頃に家族で遊びに行った多摩川、母校のある四谷、生まれた産院のある横浜、父の故郷の丹波篠山、久しぶりに訪ねてみれば、通っていた店もことごとくなくなって、まるで別の街のようになっている。行く先々で出合う風景が、いまはもう失われた、たわいなくも忘れがたい瞬間のはかない輝きを突きつけてくる。時を遡る、巡礼のような見聞録。
*「フィガロジャポン」2021年3月号より抜粋
réalisation : HARUMI TAKI
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/210220-kenbunroku.html