ハリー&メーガンのインタビュー、エミー賞にノミネート。
Culture 2021.07.15
「メグジット」の1年後、サセックス公爵夫妻はオプラ・ウィンフリーのインタビューに応じ、英国王室の人種差別を非難した。7月13日、この衝撃的なインタビューがエミー賞にノミネートされた。
ハリー王子とメーガン・マークルは、「メグジット」の1年前からアメリカの配信プラットフォームと交渉していたと報じられている。 (モンテシート、2021年3月7日) photo : Abaca
嵐は過ぎ去った——英国王室はこう考えただろう。しかし、まだ嵐は収まりそうにない。
オプラ・ウィンフリーに、ハリー王子とメーガン夫人が英国王室の人種差別と怠慢とを告発する衝撃的なインタビューが放送されてから4ヶ月後、このインタビュー番組がエミー賞にノミネートされた。7月13日、「Oprah With Meghan and Harry: A CBS PrimeTime Special」が、エミー賞のベスト・ノンフィクション・シリーズ部門の候補になった。
これにより、同番組は、9月20日にロサンゼルスで開催される第73回授賞式で、賞を受け取る可能性が出てきた。受賞すれば、トロフィーは同番組の司会者オプラ・ウィンフリーと、制作を担当したハーポ・プロダクションにトロフィーが贈られることになる。3月7日に放送されたハリー王子とメーガン夫人のインタビューは、アメリカで1,700万人、イギリスで1,130万人が視聴した。
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「ザ・クラウン」は24部門でノミネート
さらに、英国王室に“勘当”されたNetflixのドラマシリーズ「ザ・クラウン」もエミー賞の24部門にノミネート。
2020年11月、バッキンガム宮殿は、この番組の「事実誤認」に苛立ちを示していた。「王室のメンバーはこれまで、この贅を尽くしたシリーズの“悪質な嘘”や“虚偽の発言”を糾弾することはなかったが、もうたくさん......」と、当時の王室特派員エミリー・アンドリュースはツイート。「王室の友人たちによると、“ハリウッドの予算で番組を作った荒らし行為”であり、“フィクションを事実として提示”しているとみなしている」
Excl: Palace’s fury at the new Netflix series of the Crown The royals have never before hit out at the “pernicious lies” and misrepresentations in the lavish show but enough is enough... It is, say friends, ‘trolling on a Hollywood budget’ & ‘fiction is presented as fact’... pic.twitter.com/cT3GSX8dVt
— Emily Andrews (@byEmilyAndrews) November 15, 2020
「ザ・クラウン」のシーズン4では、チャールズ皇太子、カミラ・パーカー・ボウルズ、ダイアナ妃の三角関係に触れる。あまり褒められたことではない描写だけに、チャールズ皇太子やウィリアム王子が喜ぶとは思えない。
「チャールズは不幸.....そしてウィリアムも不幸だ......」と、アンドリュースはツイートを続ける。「登場人物はまだ存命。しかも時間が十分に経っていないエピソードで、まだ生々しい。視聴者は “真実 ”だと思っているかもしれないが、歪んだフィクションだ」
一方、「ザ・クラウン」の制作者であるピーター・モーガンは、この作品は慎重な調査に基づいたものだと主張している。
text : Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)