書物からもらったメッセージで生き方や価値観が変わることもある。クリエイター32人が、いま読み直したい本、薦めたい本とは?
最果タヒ
詩人
忘れそうになっている、対話の尊さを思い出して。
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『ラブという薬』
いとうせいこう、星野概念著 リトルモア刊 ¥1,650
「いとうせいこうさんとその精神科担当医である星野概念さんの対談集です。話を聞く、聞いてもらう、ということ。いま自分が抱える感情を一緒に掌で支えようとしてくれるみたいな、“聞いてもらう”という時間。コロナ禍において、それはきっとさらに困難なものとなりました。けれどこの本は、“聞く”という行為に必要な誠実さやそこで芽生える信頼に生のままで触れられ、それらをいつだって思い出させてくれる一冊です。どんなに距離ができても会話が減っても、他者を他者として思おうとする、さらにそれを通して自分のことも“ひとりの人間”としてあらためて見つめるきっかけに、いまこそなる作品」
*「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/220111-tahisaika.html