一歩先の韓国へ。R&B界を牽引する「予測不能」なColde(コールド)の世界へようこそ。
Culture 2026.04.09
日々更新されていく韓国音楽業界。なかでもR&B界の最先端に常に身を置く、アーティスト兼プロデューサーColde(コールド)。多くのK-POPアイドルのソロ作に楽曲提供しながら、多角的に広がり続ける彼もつ音楽の世界に引き込まれていく。
ビジュアルからコンセプトまで、斬新でクリエイティブでありたい。
コールド/Colde

一見クールに見えて、実は優しい。そのギャップも魅力。「大好きな色」と本人が言うピンクを纏って。
韓国R&B界をリードするアーティスト兼プロデューサーColde(コールド)は、音楽的才能はもちろん、毎回スタイリッシュに変化するビジュアルにも魅了される。「予測できないアーティストが理想」という彼が好きなのは、ファレル・ウィリアムスだ。
「音楽とファッションの前線で活躍する姿は求めている方向性に近い存在。僕自身、音楽にとどまらずクリエイティブなものを魅せることそのものが楽しい。実は曲をリリースした時に次のコンセプトまで考えています。日々アーカイブしているアイデアを、自身の音楽にコラージュするような感覚です」
確かに、多彩な愛の形をアーバンサウンドで表現した『Love part 1/part 2』に続いて2024年に発売したEP『YIN : Youth In Nostalgia』は期待をいい意味で裏切るグルーヴィな作品だ。
「20代の青春の記憶や当時楽しんでいた音楽をもう一度僕自身のエネルギーにして、次のアルバムの要にしたかった。そのために前もって放出しておきたかった感情なんです。当時は怖いものなしでアバンギャルドだったというか(笑)、そんなエナジーを感じ取ってくれたらという思いを込めました」

スタジオでの愛用ヘッドフォンは知人からのプレゼント。

ツアー中の必需品は「デザインもお気に入り」という小型マイク。
プロデューサーとしても信頼が厚く、多くのK-POPアイドルのソロ作に楽曲提供している。
「単に僕が作った曲を歌うのではなく、グループでは表現できない、個人の潜在的な心情を少しでも入れてあげたい。だから、事前に時間を取って彼らの話に耳を傾け、共同作業するつもりでプロデュースしています」
そんな彼が最も熱意を感じるのはBAEKHYUN(EXO)、挑戦的でアーティスティックなのは友人でもあるRM(BTS)だという。KPOPも好きで常にチェックしているという彼が「ジャンルを超えた橋渡し的存在になりたい」と、ColdeスタイルでカヴァーしたBTS「DNA」やaespa「Next Level」などもぜひチェックしてほしい。

パンツも可愛いのでお見せします。モデル並みのスタイルに感嘆。

代表を務めるレーベルwavyの看板。wave to earthも直接連絡し、スカウト。
アーティストとしても、24年から続くワールドツアーで、「初訪問の都市も多いのに、文化や環境が異なる人々が公演を楽しむ姿を目にして自分の音楽が生きているんだと実感した」と言う。「あらゆるスタイルに挑戦してきましたが、全力で準備しているアルバムをリリースしたら、幅広い僕の音楽スタイルをあらためてしっかりと世界に発信したい」と、ビジョンを語った。
コールド/콜드 2016年、R&Bユニットof fonoffのボーカルでデビュー。18年に自主レーベルwavyを設立し本格的にソロ活動開始。23年発売のEP『Love part 2』収録「Donʼt ever say love me(feat. RM of BTS)」がSpotifyのグローバルチャート80位圏内入りし、世界の注目を集めた。多くのアーティストに楽曲提供するヒットメーカーでもある。ワールドツアー「BLUE PRINT」が2026年1月11日、横浜ベイホールで開催。@wavycolde
*「フィガロジャポン」2026年2月号より抜粋
interview & text: Juri Honda photography: Naoko Kumagai collaboration: Koki Yahata, Daichi Yamamoto



