BTSのRMやSUGAから、IUにZICOまで。グループの枠を超えた私的な関係。
Culture 2026.04.10
"K-POP"という言葉に先入観を持つ人も多いかもしれない。けれど、Coldeがインタビューで語ったように、アイドルグループでは表現できないアイデンティティをソロアーティストとして発揮しているスターも大勢いる。
K-POPスターたちとの音楽的&私的な関係。
まず特筆すべきは今回インタビューに登場した3組と縁のあるRM(BTS)だろう。彼は以前よりSE SO NEONやHYUKOH、OOHYOなど多くの韓国のインディーズアーティストに言及し親交を深めていた。ワールドアイコンであるRMのソロアルバム『Right Place, Wrong Person』(2024年)では、まさにいまの韓国インディーズシーンを担うメンバー(Balming Tiger、Silica Gel、CADEJO等)が一堂に会し、その存在を世界に広めるきっかけを作った。
RM/BTS

知性と謙虚さを兼ね備えたBTSのリーダー。ラップ担当。
また、22年発売の『Indigo』も盟友Coldeを含め、キム・サウォルやエリカ・バドゥほか国やジャンルを超えたアーティストが参加し、RMの幅広い音楽への関心がうかがえる。一方、BTSのSUGAはプロデューサーとしての才能は周知のこと。
SUGA/BTS

ソロ名義はAgust D。 RMとともにBTSの楽曲制作の支柱を担う。
SURANの「WINE(feat.Changmo)」(17年)は、当時無名に近かった彼女を音楽チャート1位に押し上げ、その後もHeize、PSYなどのヒット曲を連発。なかでも20年にタッグを組んだ韓国のトップシンガーソングライターIUの「Eight(Prod.&Feat.SUGA of BTS)」は、お互いの新たな魅力を引き出し評価を得た。後に再度共演したSUGAのソロ名義Agust D『D-DAY』収録の「People Pt.2(feat.IU)」(23年)は、87の国と地域のiTunesで1位を記録し、トップスター同士のワールドパワーを証明。
ZICO

確かなラップスキルと音楽センスを持つヒットメーカー。
SUGA同様、プロデューサー兼アーティストでヒットメーカーとして知られるZICOも、アイドルグループBlock B出身。10代からアングララッパーとして活動していた彼とRMはデビュー前から旧知の仲でもある。BLACKPINKのJENNIEを迎えた「SPOT!」(24年)のヒットが記憶に新しいが、ソロとしてのキャリアは長く、IUやDEAN、Crushなど同世代のミュージシャンとコラボした名曲も多く存在する。
IU

"国民の妹"と呼ばれたアイドルから、真のア ーティストへ成長。
08年デビューで長いキャリアを持つIUも、バイオグラフィをチェックするだけで多彩なアーティストとの交流が見られる。オススメは「Canʼt Love You Anymore」(17年)。HYUKOHのボーカル、オ・ヒョクを迎えたチルナンバーはIUを大人の女性アーティストとして昇華させた一曲と言える。加えて、韓国の名曲をリメイクしたアルバム『A Flower bookmark Part 3』 (25年)収録の「A Beautiful Person」にはBalming Tigerも参加。そんなIUが人生のベストソングの一曲と公言しているのが、EXOのD.O.が歌うアコースティックバラード「Thatʼs okay」だ。IUに「聴いていると涙が出る」と言わしめたD.O.の透明感と深みのあるボーカルと時代を選ばない曲たちは、多くの人に癒やしを与えている。
D.O./EXO

EXOのメインボーカル。 本名ド・ギョンスで俳優としても活躍中。
BAEKHYUN/EXO
ボーカル&ダンス実力+ビジュアルまで揃った通称、天才アイドル。
また同じEXO所属でトレンディな甘い歌声でR&Bシンガーとして活躍しているのがBAEKHYUN。彼がソロ活動を始めた19年から最新作まで、リリースしたすべてのEPにColdeが楽曲提供していることも、ふたりの音楽性の共鳴が伝わってくる。
YESUNG/SUPRE JUNIOR

芸名であるYESUNGは韓国語で"芸(イェ)術的な声(ソン)帯"に由来。
Coldeの『Love Part 2』に収録された「When Dawn Comes Again(feat.BAEKHYUN)」も必聴だ。さらにEXOの先輩でもあるSUPRE JUNIORのYESUNGに楽曲提供しているのは、wave to earthのダニエル。ソロアルバムを作る際、ダニエルのセンスに惚れ込んだYESUNGが自ら連絡して親しくなったという。タイトル曲「Small Things」のMVにはwave to earthが友情出演、wave to earthの「bad」をカバーしたコンテンツにもダニエル本人が演奏で参加している。
TAEYEON/少女時代

少女時代のリーダー。 誰もが認める実力を誇るメインボーカル。
そして、K-POPアイドルのポテンシャルの高さを大衆に証明した第一人者として少女時代のTAEYEONを忘れてはならない。等身大の女性の気持ちを表現した楽曲の数々は、幅広い年齢層の女性から支持されている。25年ソロデビュー10周年を迎え、新曲を含む記念コンピレーションアルバム『Panorama: The Best of TAEYEON』も発売されたばかり。ぜひ、その軌跡を辿ってみてほしい。
まだまだいます!
おすすめの韓国アーティストたち。
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*「フィガロジャポン」2026年2月号より抜粋
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