「冗談といたずらが大好き」エリザベス女王の知られざる一面を、王室スタイリストが明かした。
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する
「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。
データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
エリザベス女王が生きていたならば、今年の4月21日に100歳になったはずだ。女王のスタイリストだった女性が「ヴァニティ・フェア」誌の取材に応じ、女王の素顔を語った。ユーモアを解し、誠実で、家族思いの女性がそこにいた。

ヴァニティ・フェア誌の独占インタビューに応じたアンジェラ・ケリーは、身近で見てきたエリザベス女王の人柄を語った。それによると気楽なスコットランドにいる時に女王はくつろいだ様子だったそうだ。「祖母であることを心から楽しんでいらっしゃいました」と言う。散歩、乗馬にバーベキュー。女王の暮らしは驚くほどシンプルだった。「愛情深いごく普通の家庭と言っていいほどです」とアンジェラ・ケリーは言った。公務から離れたこうした時間に、女王は別な顔を見せたそうだ。「エネルギッシュな方でした。本当にクールなおばあちゃんだったんです」
30年近く、アンジェラ・ケリーはエリザベス女王のスタイリングを担当し、ごく身近で仕えた。「女王陛下は私の親友のような存在でした。ずっと寂しく感じています」と彼女は仕事を超えた関係であることをヴァニティ・フェア誌に語った。歳月はふたりを近づけた。「ふたりとも年を重ねましたが、心はいつまでも若いままでした」。
冗談といたずらが好き
王室の堅苦しいイメージとは裏腹に、女王は意外にも、「冗談好きのいたずら好きで、亡くなるまでそれは変わりませんでした」とアンジェラ・ケリーは語る。どんな公式行事の最中でもユーモアを失わなかったそうだ。「面白いことや愉快なことがあれば、女王陛下は必ず微笑んだり笑ったりされたものです」とアンジェラ・ケリーは回想する。プライベートな場でもそれは同じだった。ABBAの『ダンシング・クイーン』の曲にエリザベス女王はノリノリで「歌いながら体を左右に揺らしていました。そして、私に向かって歌えないならどいてちょうだいとおっしゃって、ふたりで大笑いしました」
気が合ったことに加え、ふたりの関係は互いの仕事に関する強い信頼に支えられていた。アンジェラ・ケリーは、時に思い切りよく、女王のイメージを刷新することに貢献した。「ある日、こんなことを申し上げたんです。『陛下、美しい足をお持ちなのでもっと見せましょう!』と。スカート丈をすぐに短くされました」。こんな自由な発言ができたのも、それまでの積み重ねがあったからだ。「ふたりとも、お互いを信頼していたのです」。 これほどの親しさはもちろん影響力がある。アンジェラ・ケリーの仕事ぶりに人々は感嘆しつつ、不安も覚えた。かつて宮殿で働いていた関係者はヴァニティ・フェア誌に「彼女は単なる従業員以上の存在……女王の腹心だった」と言うと、それゆえに彼女は影の実力者として「人事を左右する力を持っていた」と明かした。なにしろ彼女には唯一無二の武器があった。それは「女王の耳」だった。
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- text : Chloé Multon (madame.lefigaro.fr)