チャールズ国王の「軽蔑」がにじみ出た電話……いまダイアナ妃の弟が明かした険悪な一幕。

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妹である故ダイアナ妃についてチャールズ・スペンサーが綴った著書『Swan Song : Diana, My Sister(原題)』の発売を9月22日に控え、数日後に迫るなか、早くもその一部が公開され、英国では波紋を呼んでいる。では、この本に収められた新事実について、現時点で何がわかっているのだろうか。

1991年10月、カナダのトロントでのダイアナ妃とチャールズ皇太子。photography: Princess Diana Archive / Getty Images

発売を数日後に控えたなか、ダイアナ妃の弟チャールズ・スペンサーの新著『Swan Song:Diana, My Sister』の数冊が、オランダで盗まれた。BBCによると、同書のオランダ語版4冊が、出版社の倉庫へ運ばれる途中のトラックから盗まれたという。運転手が法定の休憩を取って運転席で眠っている間の出来事だった。捜査は現在も続いているが、宣伝活動が止まることはない。彼は自身の回顧録について、次のように語っている。「この本の目的は、ダイアナについて真実を語ることです。私は彼女の葬儀のときにも、そうしようと努めました。私は彼女に代わって言葉を伝えたい、それも率直かつ前向きな形で伝えたいと考えています。」

誇らしげな様子の62歳の作家は、自身のインスタグラムで、新著の初公開となる画像も披露した。「新しい本の現物を初めて手にするのは、作家にとっていつだって素晴らしく、胸が高鳴る瞬間です。とりわけ、過去30年間に執筆した10冊の作品の中で、最も個人的な思いが込められた『Swan Song』となれば、なおさらです。」

「ご安心ください、すぐに忘れ去られるでしょうから。」

では、すでに複数の英メディアから「衝撃的な内容」と評されているこの回顧録には、一体何が書かれているのだろうか。『デイリー・メール』紙が報じた初期の暴露内容のひとつに、妻の死後数日間にチャールズ3世が見せたとされる反応がある。1997年8月31日、パリのアルマ橋のたもとにあるトンネル内で起きた自動車事故により亡くなったダイアナ妃は、当時、英国で最も人気のある人物のひとりだった。兄の記述によれば、1年前に彼女と離婚した現在の英国君主は、次のように語ったとされる。「ご安心ください、すぐに忘れ去られるでしょうから。」この発言を9月16日(水)に報じたのは、同書の最初の抜粋を入手したタブロイド紙である。この言葉は、ダイアナ妃の葬儀をめぐり、ふたりの間で交わされた「激しい口論」の最中に発せられたとされている。

バッキンガム宮殿は、その著書で提起された主張をすでに認識しており、特筆すべき異例の対応として、これに反応することを決めた。「ピープル」誌などが報じたところによると、宮殿の広報担当者は声明の中で次のように述べている。「原則として書籍の内容についてコメントすることはありませんが、国王陛下は、きょうだいを失うという痛みが、たとえそのような喪失から何年もの歳月が経った後であっても、理性を曇らせ、判断を損ない、さらには他者にはうかがい知れない形で記憶に影響を及ぼし得るものであることを理解されています。」

ウィリアム王子とハリー王子をめぐる一件

『デイリー・メール』紙が公開した抜粋によると、この本にはほかにも一連の新たな事実が明かされているという。そのなかには、ダイアナ妃とチャールズ皇太子の結婚生活が破綻した経緯だけでなく、ダイアナ妃の葬儀を前に、とりわけ緊迫した日々が続いていたことについても記されている。チャールズ・スペンサーは特に、当時15歳と12歳だった甥のウィリアム王子とハリー王子が、母親の棺の後ろを歩くことを阻止しようとした自身の思いについて振り返っている。チャールズ・スペンサーの記述によれば、ふたりの少年にこのような試練を受けさせることには反対だと、義理の兄であるチャールズ皇太子に明確に伝えたという。すると数分後、チャールズ皇太子から電話があり、息子たちは葬列に加わることになると告げられたという。チャールズ皇太子はその決定を正当化するため、自身も1979年にIRAによって暗殺された大叔父、マウントバッテン卿の棺の後ろを歩いたことを引き合いに出したという。

チャールズ・スペンサーは、この比較にすぐさま異議を唱え、当時のチャールズ皇太子は30歳だったと指摘したという。会話が険悪な方向へ向かったのは、まさにその時だった。「チャールズは、私が口を挟む隙もなく、怒りに任せた言葉を浴びせ続けました。そして、ふと言葉を止めたのです。」彼は回想録の中でそう記し、さらにこう続けた。「その沈黙は、彼が気持ちを落ち着かせようとしている合図だと思いました。しかし彼はそのまま、電話越しに思いの丈をぶちまけたのです。それは、私がこれまでずっと、ダイアナに対して抱え続けていたと解釈してきた、押さえ込んでいた軽蔑の念と、彼女の死によって世界がこれほどまでに動揺していることへの恐怖心……私にはそうとしか受け取れないものでした。」ダイアナ妃の逝去から30年近くが経ったいま、著書『Swan Song:Diana, My Sister』は、こうして王室の歴史における最も痛ましい出来事のひとつを、改めて振り返ることになる。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi