ジョーン・バエズ、『名もなき者』でボブ・ディランを演じたティモシー・シャラメに「可愛いすぎる」とコメント。
Celebrity 2025.06.11
ボブ・ディランの元恋人、ジョーン・バエズは、「ヴァニティ・フェア」誌のインタビューに応じ、ディランの伝記映画で主役を演じたティモシー・シャラメについての感想を述べた。

「『名もなき者』は気に入りました」と、ジョーン・バエズはインタビューの冒頭で述べている。ボブ・ディランがデビューした頃からずっと協力しあい、ロック史上で最もアイコニックなカップルでもあったジョーン・バエズ。そんな彼女がアメリカ版「ヴァニティ・フェア」誌の取材に応じ、率直に語った。2016年にノーベル文学賞を受賞したディランについての質問から話は自然と2024年のジェームズ・マンゴールド監督作品へ。デビュー期のボブ・ディランをとりあげたこの伝記映画でディランを演じるのはティモシー・シャラメ。ジョーン・バエズ役は女優モニカ・バルバロだ。
映画自体は気に入ったものの、元カレ役の俳優については辛口コメントが飛び出した。彼女に言わせると、この『名もなき者』は「ドキュメンタリーではなく、あくまでも映画。素敵なシーンがあるし音楽は素晴らしかったし、ところどころ演技も良かったけれど」とのこと。自分の役を演じた女優については「良い仕事をしていますね」と評価した。一方、ディラン役については「彼の方も良かったですね。なんて名前でしたっけ? シャラメね。ただちょっとねえ......可愛いすぎたんじゃないかしら」とバッサリ。米仏系俳優はまさしく、可愛いイメージから脱しようと頑張っているのだが。
誰とも連絡を取らない
互いに影響しあったボブ・ディランとジョーン・バエズ。その関係性は現代の音楽史に刻まれたが、ふたりはもうそれほど親密ではない。最後にコラボレーションしたのは1984年のヨーロッパデュオツアーだった。今回、ボブ・ディランから映画について話し合おうと言ってこなかったし、彼女の方も連絡を取ろうと思わなかったと言う。「彼は誰とも連絡を取りません。でも私はモニカに連絡しましたし、名前を思い出せないけれど、ピート・シーガーを演じた人(エドワード・ノートン)にも連絡しました。長々と語り合いましたよ」とジョーン・バエズはインタビューで語っている。なお、ボブ・ディランはジェームズ・マンゴールドに自分の伝記映画を撮ることを許可している。映画監督にとってはディランからの許諾が大事だっただろうが、少なくともジョーン・バエズはモニカ・バルバロの演技に満足したようだ。たとえティモシー・シャラメに関してやや思うところがあったにせよ。
From madameFIGARO.fr
text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)