トミー・ヒルフィガー、ロックスターへの憧れを自伝で告白。
Fashion 2017.02.17
米人気デザイナーのトミー・ヒルフィガーは、昨年11月に自伝『American Dreamer: My Life in the Fashion Business』を上梓。成功するまでさまざまな浮き沈みもあった自身の半生を綴っている。
「何年も前から、いろんな人から書いてみないかと言われ続けていたけれど、もっと歳をとるまで待とうと思っていたんだ。でも、その年齢になった頃には多くのことをもう思い出せなくなるのではないかと、ふと気が付いたんだ」と、トミーは米公共TV放送局PBSに対して語っている。
「いまはまだ頭もはっきりしているし元気もあるから、自分の子どもたちのためにも、読む人が僕の人生の旅を追体験できるような記録を書いておこうと思ったんだ」
学習障害の失読症だったために、頭の悪い子どもと思われていたというトミーは、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックスといったスーパースターの登場を目の当たりにし、自分もロックスターになりたいと夢を抱くようになったという。もっとも、トミーは、歌も歌えなければ楽器も弾けない。そこで、トミーは自分の創造力を発揮するのを別の場所に求めた。
「18歳のときに、アルバイトで貯めた150ドルを元に、友人たちとジーンズを20着買って店を始めたのさ」と、トミー。
「とにかく商売を始めてみて、その後は思いついたものを作っていくことにしたんだ。自分のブランドを持とうと思ったのは、好きなようにもの作りができるから。自分好みにデザインできるじゃないか、自分の仕方でマーケティングができるじゃないか、とね。創造性があって、ワクワクするユニークなブランドを作りたいと思ったんだ。でも、それがビジネス的にも成功しなければならない、そう考えていたよ」
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