ファッション界のサーキュラーエコノミーを実現するブランド、ビオロジックフィロソフィって?
Fashion 2021.03.25
ファッション業界が、エシカル、サステイナブル、エコロジーを取り入れるのは、もはや社会的責務となって久しいが、そこからさらに一歩進んで、サーキュラーエコノミーを実現するためのD2C(*1)プラットフォームブランド「ビオロジックフィロソフィ」が誕生。3月15日より、オンラインストアを含む公式サイトを本格的に立ち上げた。
オフィシャルサイトでモデルを務めるのは松島花。動画も見られるので、ぜひ着用時のシルエットや素材感をチェックして。
サーキュラーエコノミーの3原則は、「廃棄物と汚染を生み出さないデザイン」「製品と原料を使い続ける」「自然システムの再生」。まず素材について、ビオロジックフィロソフィでは、廃棄を防ぐことを考えた「サーキュラー素材」を採用。現時点で世界でもっともサステイナブルに作られていると考えられる素材をベースに、人と環境に対して安全性が高く、より耐久性に優れた素材の開発にも取り組みながら、修復、再利用、用途の変更がより簡単に行える衣料品の企画デザインを行う。第1弾として、スペインのRECOVER(リサイクルコットンとリサイクルポリエステル)、トルコのISKO(リサイクルコットンデニム)、オーストリアのレンチング社のテンセルブランドのリヨセル繊維(再生可能な木材から作られた環境配慮型素材)を使用した製品を発売。
また、サーキュラーエコノミーというコンセプトから、ビオロジックフィロソフィは、国内のさまざまな人や企業と協調・活動しながら、サステイナブルなライフスタイルの提案と実現も考える。たとえば、愛媛県のクリーニング企業、清水屋が開発・商品化した100%ナチュラル成分の洗濯用洗剤と柔軟剤のオンラインショップ販売。そして大阪を拠点にリフォーム&リメイクを行っているフォルムアイと協力し、ビオロジックフィロソフィの商品を購入した人に、フォルムアイで利用できるサービスコードを送信。丈詰めなどのお直しの優待価格利用など、購入アイテムを長く愛用できるようサポートする。
第1弾で展開するアイテムは、デニムジャケット、裏毛ジップアップパーカー、ベーシックTシャツ、ジョガーパンツなど、カジュアルな日常着。環境にやさしい、サステイナブルなおしゃれを楽しみながら、経済活動にも貢献できるのは意義あること。ワードローブにベーシックなアイテムを買い足すなら、ぜひビオロジックフィロソフィを仲間入りさせて。
*1…消費者直接取引。中間流通業者を通さずに、自社のECサイトを通じて、製品を顧客に直接販売すること。
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トルコのISKO(リサイクルコットンデニム)を使用したデニムジャケット¥16,500/ビオロジックフィロソフィ
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リサイクルコットンとリサイクルポリエステルの混紡素材、RECOVERを使用した裏毛ジップアップパーカ¥13,200/ビオロジックフィロソフィ
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オーストリアのレンチング社が製造するテンセル™リヨセル繊維を使用したバルーンスリーブドレス¥20,900(4/1発売)/ビオロジックフィロソフィ
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ココナッツオイルで作った洗浄成分は、洗浄力も強く、使用量も少なく済むのが特長。ふんわりした洗い上がりで、柔軟剤は不要。「SHIMIZUYA ランドリーソープ」洗剤(3倍濃縮)600ml¥2,750/ビオロジックフィロソフィ
texte : NATSUKO KADOKURA