デムナがバレンシアガを離れ、グッチのアートディレクターに就任。

Fashion 2025.03.14

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イタリアのメゾンブランド、グッチが新アーティスティック・ディレクターの就任を電撃発表した。

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ファッション・アワードを受賞したデムナ。(ロンドン、2016年12月6日)photography: Crossick Matt/Empics/ABACA

またしても衝撃が走った。今週木曜の夜、たった一通のプレスリリースがファッション界を揺るがせた。「ケリングとグッチは、2025年7月初旬よりデムナがメゾンのアーティスティックディレクターに就任することを発表いたします」。このニュースに対し、43歳のデザイナーは落ち着いた口調でこうコメントした。「グッチファミリーに加わることを心から嬉しく思います。長年にわたり深く尊敬し、敬愛してきたメゾンに貢献できることは大きな名誉です。(グッチCEOの)ステファノ・カンティーノやチームの皆とともに、グッチの素晴らしい歴史に新たな章を刻んでいけることを楽しみにしています」。

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常識を打破するアーティスト

ジョージア出身のクリエイター、デムナは2014年、斬新で革新的なブランド「Vêtement(ヴェトモン)」を設立し、その名を広めた。翌年にはバレンシアガのアーティスティックディレクターに就任し、鋭く、挑戦的で、衝撃的なスタイルを確立した。彼はその型破りな個性を存分に発揮し、精緻で洗練されたカットのデザインで表現した。彼はブランドの美学とイメージを刷新し、ファッション業界でまだ注目されていなかったキム・カーダシアンのような新しいアンバサダーを迎え入れた。在任した10年の間に、彼はシルエット、ショーの演出、そして顧客層までも一新。デムナの手腕によって、バレンシアガはかつてない人気の絶頂を迎えた。

最新のコレクション

昨年2月にサバド・デ・サルノが突然退任したことで、グッチの座が空いていることは知られていたが、業界内でデムナが後任として名前が挙がることはほぼなかった。ファッション業界は狭いことから噂はすぐに広まるものが、その秘密は今回の発表まで全く知られることはなかった。

「私はデムナのクリエイティブなアプローチを、ユニーク且つインパクトのあるものとして常に賞賛してきました」とグッチのジェネラルディレクター、ステファノ・カンティーノはケリンググループのプレスリリースでコメントしている。「名門ブランドの遺産を尊重しながらも現代的な感性を取り入れる彼の能力は素晴らしい。デムナは、グッチの基盤をしっかりと固めた上で、ファッションにおける新たな権威と文化的な重要性を確立し、ブランドを導いていくでしょう」。

From madameFIGARO.fr

text: Valentine Delétoille (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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