【安藤優子】仕事と、人生そのものに寄り添ってくれるグランドセイコーの腕時計。
Jewelry 2024.11.20
各界で活躍する著名人たちが、大切に紡いできたウォッチ&ジュエリーにまつわる物語をひもとく。
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安藤優子
ジャーナリスト
「仕事と、人生そのものに寄り添ってくれる腕時計」
私にとってその日の着こなしの最後の仕上げであり、スタイリングの方向性を決めるのが時計なんです。バッグが前日と同じことはありますが、時計だけは毎日替えるほど。生放送を長年担当していたこともあり仕事の相棒として欠かすことのできない存在です。仕事でもプライベートでも腕時計をしないで出かけることはありませんし、時計への思い入れも人一倍強いと思います。実際数多くの時計を所有しています。なかでもセイコーは、海外で高い評価も得ている日本が誇る時計メーカーです。日本車と外国車と同じような関係性で、機械の持つ精度や信頼性の高さが素晴らしいですよね。私は端正な佇まいの時計が好みなので、グランドセイコーに行き着くんです。無駄がなくオーセンティックで見やすい文字盤。そして静かな佇まいは、手元にスッとなじみます。出すぎることなく、でもさまざまなシーンにきちんと寄り添ってくれる存在でよく手が伸びる1本です。このネイビー以外にも持っていますし、夫にも2本プレゼントしたことがあります。思い返せば私のファースト時計も両親から中学校入学時に贈られたセイコーのものでした。時計選びにおいて重要な端正さは、ダイヤモンドがセットされたものでも同じです。オーバルフェイスの時計もとても好きで、このティファニーには一目惚れ。オーバルにしては大きめのミドルサイズのフェイスが、エレガントすぎず見やすさと美しさを兼ね備えています。格式のある装いにもふさわしいドレスウォッチであると同時に、私の定番である黒のタートルネックや白いシャツに、耳元に一粒パール、そして手元にはこの時計を巻くと、シンプルだけれどほどよいドレス感が生まれ大好きなスタイルが完成します。時計はそれぞれに雰囲気があるので、どれも愛着がありますし、魅力ある時計にまだまだ出合いたいと思っています。
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安藤優子 ジャーナリスト。長年報道番組を担当。その傍ら、2019年に上智大学大学院で博士号を取得。現在、テレビ出演や講演、大学の客員教授など多方面で活躍を続けている。
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*「フィガロジャポン」2025年1月号より抜粋
photography: Masahiro Sambe styling: Chiaki Furuta interview & text: Aya Sasaki