牛乳が飲めなくなる? 加齢とともに増える「乳糖不耐症」の原因を専門家が解説。

Lifestyle 2026.03.17

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歳を重ねるにつれ、牛乳が身体に合わなくなることがある。管理栄養士のソフィー・ジャンヴィエと医師のジミー・モハメドがインスタグラムでこの現象を解き明かし、乳製品を楽しみ続けるためのコツを共有している。

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photography: shutterstock

腹部の膨満感、胃痙攣、下痢......。牛乳を飲んだりヨーグルトを食べたりした後に起こるこれらの症状は、避けられない不運ではなく、私たちの体内における極めて現実的な変化の兆候だ。

1月29日にテレビ局「フランス5」の番組のインスタグラムアカウントで公開された動画で、医師のジミー・モハメドと管理栄養士のソフィー・ジャンヴィエは、なぜ加齢とともに乳製品を消化しにくくなるのかを解説している。

酵素の不足

その理由は、私たちの消化の仕組みに隠されている。モハメドが指摘するように、すべては「牛乳に含まれる特定の糖、すなわち乳糖(ラクトース)」に関わっている。 

乳糖が適切に吸収されるためには、酵素である「ラクターゼ」によって分解されなければならない。しかし、モハメドによれば、加齢とともに体内でのこの酵素の生成量は減少する。その結果、消化されなかった乳糖が蓄積して大腸で発酵し、消化器系のトラブルを引き起こすのだ。「この乳糖不耐症は子供の頃から見られることもあるが、最も多く発生するのは成人になってからである」とジャンヴィエも認める。

ただし、膨満感や胃痙攣が必ずしも乳糖不耐症を意味するわけではない。以前の記事で胃腸科医のマルティーヌ・コティナは、これらの症状が「カゼイン」をはじめとする乳タンパク質への過敏症から来ている可能性もあると指摘していた。いずれにせよ、乳糖不耐症を確認するためには呼気試験もある。

不耐症の場合の代替案は?

乳糖不耐症が証明された場合でも、または単なる一時的な不快感であっても、乳製品を完全に断つ必要はない。

不快感なく楽しみ続けるための解決策はいくつかある。ジャンヴィエが推奨するように、まずは、牛乳を消化するためのラクターゼがすでに含まれている乳糖フリーの牛乳(ラクトースフリーミルク)から始めよう。

楽しみの幅を広げるなら、「レ・リボ」や「ケフィア」のような発酵乳は素晴らしい選択肢となる。「ケフィアには、乳糖の一部をあらかじめ分解してくれる細菌が含まれています。最大で60種類もの異なる細菌や酵母が含まれていることがあり、細菌が存在するということは、私たちのマイクロバイオータ(腸内細菌叢)にとっても良いことです」とジャンヴィエは説明する。

チーズは、乳糖が少ないハードタイプのものを選ぼう。「羊や山羊のチーズに目を向けるのも一つの手でしょう」と、管理栄養士のハンナ・ベンセムフンも前出の別記事で推奨していた。「それらにも乳糖はわずかに含まれているため、不耐症の程度にはよりますが、より消化しやすいでしょう」

工夫さえすれば、乳製品の楽しみは年齢を問わずすべての人に開かれたままなのだ。

From madameFIGARO.fr

text: Tatiana Sequeira Nascimento (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa

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